ツレうつ雑感 ツレうつ雑感 II というのを書きました。
うつ病のシンパシーエッセイ(そんな大層なものでないが)でした。その中で、
うつから回復して元気そうなツレさんには、一層期待していません。
更なるエッセイ本はもう読まない。 ツレさん、ごめん。 結局同病者に悪口を書いてしまった。
と書いた。 もう ツレうつ話は書かないと思ってたので、浅はかにもそう書いてしまった。
うつから完全治癒して、再発もしないツレさんには何の魅力もない。
再発して、もっと苦しまんかいというのが、かって何度も苦しんだ私の本音だったのである。
ところがである。 昨日古本市場にいくと、ツレさんの本
育児ばかりでスミマセン。 望月昭 著 幻冬社
が93円で売っていた。 手に取ってちらちら見ているとうつに関係ない育児日記である。
てんツレご夫婦の一粒種(この時点で)が、きかん気の可愛いいがきんちょに描かれている。
アンパンマンが大好きというのは私の孫に似ているという訳で、
前言を翻して93円の出費(消費税別)を決意したのだ。
本のタイトルは情けない。育児ばかりでスミマセン 前著は こんなツレでゴメンナサイ
謝ってばかりいるのだ。 うつ病患者の特徴ではあるが、情けない。
その割には、書いていることは建設的で分析的でもある。理性的ですらある。日々の育児の
正直な感想が書かれており、著者は無理なんかちっともしていないのだ。
しかしながら、文章はところどころ心打つセンテンスがあるが、私にとってはそれ程面白い
訳ではない。 てんさんの挿絵のほうが面白い。ツレさん、ごめん。
イクメンの育児漫画といえば、吉田戦車のまんが親 がありますね。
ビッグコムオリジナルを買ったときは、楽しんで読んでます。
こちらは、ほのぼの二ガ面白いです。単行本は買っていないが、93円になれば買うであろう。
◆「まんが親」 吉田戦車 (小学館)
【内容説明】
実録!漫画家夫婦のリアル子育て奮闘漫画!
漫画家・吉田戦車&伊藤理佐、結婚して2年。待望の赤ちゃんが生まれた!!
出産に立ち会う、立ち会わない。妊娠中の妻の前で酒を飲む、飲まない。
実録!漫画家夫婦のリアル子育て奮闘漫画!
漫画家・吉田戦車&伊藤理佐、結婚して2年。待望の赤ちゃんが生まれた!!
出産に立ち会う、立ち会わない。妊娠中の妻の前で酒を飲む、飲まない。
子育て論で大ゲンカ。子供の夜泣きに大苦戦……などを“イクメン”目線で描く
子育て奮闘漫画!!読めば必ず育児が楽しくなるマストな1冊です!!
3巻目まで出ている。
3巻目まで出ている。
妻の漫画家 伊藤理沙 も子育て漫画をかいておる。 知らんかった。
おかあさんの扉 (オレンジページムック)
夫婦で子育てをテーマにばりばり稼いでいたのだ。 偉い!
もう一人 不条理漫画家 榎本俊二 がいる。 この人の育児漫画も以前読みました。
確か絵本も書いているはずだ。 そのうち紹介したい。
◆「榎本俊二のカリスマ育児」 榎本俊二 (秋田書店)
だそうなので、これまた93円になれば読もう。
彼の妻 耕野裕子も漫画家で、これまた育児漫画を書いておる。 知らんかった。
夫婦共々子育てテーマで稼いでおるわけだな。 残念ながら、こちらは人気がなく絶版らしい。
調べてみると、ほかにもまだ結構あったのだ。 読んでない漫画は全て略。
驚いたのは、いじけた根暗漫画(私の好み)の
福満 しげゆき 「僕の小規模な生活」 4巻 がイクメン漫画に分類されているのだ。
子育て漫画というのは、今や1大売れ筋分野になっているのだなと納得する。
こんな事をやっていると、きりがないので本来のテーマに戻る。
私の好みと独断でこの本 育児ばかりでスミマセン を紹介する。
全30章で、2008年9月から2010年3月までの幻冬舎ウエッブサイトに連載されたものです。
各章のイラストを見て頂くのだ。
カバーを取った表紙と扉絵です。
扉絵は、ラファエロの「小椅子の聖母」のもじりです。
逆子ではあったが帝王切開により、無事男児出産。
子育て不安を言っとるが、同時に経済的不安も言っとる。
育児開始。うーん、色々あって育児は大変である。
特に慣れない中高年イクメンにとってはね。 てんさんに「育児ちゃんとやれよ」
との異音同義語を聞かされ、泣いて暴れる情けないツレさんであった。
赤んぼにとっての「ファースト・パーソン」が自分だと自覚し、自信をもつツレさん。
「みんな生まれてきたんだ。だから、ここにいる。僕もそうなんだ」 などと、
悟ったような事をいうツレさん。
育児に邁進中。育児に自信を持つにいたる。
赤ちゃんのオムツ談義とかことばのはなし始めに関する考察。
遺伝について。じじばばは、孫に甘いということ。 ツレうつTVドラマ化される。
てんさん:藤原紀香 ツレさん:原田泰造
とても暗い顔をしているてんさんであった。「うるせーんだよ。このガキ。」
俳優の演技をほめ、しっかりツレうつの宣伝をするつれさん。
あとは、子供の成長日記である。 今や子育てからは完全リタイアした私には
余り興味の持てる話ではない。そんな事もあったかなという話。
章の扉絵を楽しんでください。
幼児は、なぜアンパンマンに強烈に魅かれるのだろう。これは謎である。
という訳で本の紹介はおしまい。
このあと、映画化が大ヒットし、ツレうつは、有名人になるのだ。
うつも再発していないのだ。 万々歳である。
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