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2014年7月17日木曜日

エビとカニ水族館



今回の記事は、紀伊半島山越え一周旅行の番外編である。 
                        紀伊半島山越え一周旅行 2014.7.5-6 I

すさみ町にあるエビとカニ水族館の紹介をしたい。
 
すさみ海立水族館と書いてあるのだ。 海立 て何だ。町立 ではないのか?

:調査の結果、2010年にすさみ町は赤字のため運営を断念し、それ以降研究所が運営しているのが判明する。) 



   
 
 
 
 
 


 




が、ホーム・ページのタイトルである。   エビとカニ水族館 

このホーム・ページは手作りと思われる。 題字からして、一字一句づつ手作りです。コピペして分かりました。 恐らく経費削減のため、外注せず、スタッフか館長が作成したものと考えられる。 

入り口の左横手に ウミガメプール がある。 これである。 
プールといえるのか? と思うほどボロである。 恐らく、経費が無いためである。



入館料300円を缶の中に入れて、中にはいると エントランス水槽 という比較的大きい水槽がある。 そこには、タカアシガニがいる。 おい、こんな狭い水槽で大丈夫かい? 
高い家賃は支払えないので、こんな所で我慢してます。← タカアシガニの答


先輩は、餓死して標本にされてしまったんだよ。 とほほ・・・。← タカアシガニの答 




 

海水展示水槽は、このようになっている。 こちらは、比較的優遇されているが、狭いことは間違いがない。


すさみのエビ網漁であがってきたエビやカニを主に集めた水槽で、イセエビから
スベスベマンジュウガニまでいろいろな海のエビやカニがならんでいます。

これは、スベスベマンジュウガニ


イセエビですな。

ウチワエビ

不気味なダイオウグソクムシ。 フナムシの親玉です。

 

この岩みたいなカニは何だっけ? 名前をメモするのを忘れた。 


こいつは、オーストラリアンキングクラブ である。 デカい! 肉はまずそうだが・・・。


また、冷水水槽淡水展示水槽もある。

冷水水槽に入っていたのは、アメリカンロブスターである。 もっと小さいのを食べたことがある。




淡水展示水槽には、おいしそうな手長エビがいた。



各水槽のエビやカニには、サポーターがついていてその名前が展示されている。
これも、この水族館の運営経費の捻出のためであろう。

あとデスクトップ水槽というのがあって、これは普通のガラス水槽ですが、小さなカニやウニやエビなんかが展示されている。



それと、タッチングプールというのがあって、このようにヒトデとかナマコを並べてある。

 
また、ざりがに釣りのコーナーもある。

子供が、触って遊べるようにしてある。 この時も子供がいて、ワーワー騒いで遊んでいた。
それは、悪くないのだ。 容器は、プラスチック製でサンゴや石や貝殻を並べてある。実に安っぽい。経費を抑えるためには、致し方ないのであろう。

そういえば、ヤシガニ展示ケージというのもあります。


ヤシガニの生態に合わせて製作した暖房完備のジオラマケージです。

という事だが、例によって狭いし、こんなん必要だろうか?

水族館を出て、裏にまわると、なんとアザラシプールがあるのだ。これです。


信じられない位狭い。 このプールで、ゴマアザラシ君が泳ぎまわっていた。
よく、壁に頭をぶっつけないものだ。 彼は、移動水族館のスターなのである。この時は、飼育員の方が調教か餌やりをしておられた。
狭い中を涙ぐましい努力である。頭が下がる。

また、移動水族館というのも運営していて、

 毎年全国各地で移動水族館を実施しています。海のない、あるいは水族館のない町に水族館が出張します!をコンセプトに、デパートの催事場やイベントホールが、大人も子供も楽しめる遊び心いっぱいの水族館に大変身。世界の水族館や政府観光局とタイアップした、教育的価値も高い水族館として好評です



という事業を行っている。 スタッフのブログを読むと、よく頑張っているのが解ります。
しかし、勝手な推測だが、余り儲かっているようには思えない。

という訳で、この水族館の運営は実に大変なのだろうと想像する。

注:調査の結果、大赤字だと判明する。
費は年間1700万円程度かかりますが、入館料収入は300万円ほどしかありません。)

 この水族館を率いる館長は、この方です。
森拓也さんです。

精力的で面白そうな方です。プロフィールはこうなっています。

1953年 三重県四日市市生まれ。東海大学海洋学部水産学科卒業後、鳥羽水族館入社。ミクロネシアのパラオにある信託統治領生物学研究所(当時。現パラオ生物学研究所)の自然保護局に研究員として半年間出向し、ウミガメやシャコガイの保護研究にかかわる。鳥羽水族館では世界で初めてジュゴンの長期飼育に成功したパイオニアスタッフとして、昭和60年まで飼育を担当。 以後、企画室で企画、広報、 及び社会教育を担当し、自然や環境をテーマとした数多くの講演をこなす一方、移動水族館などのイベントを企画、成功させてきたが、平成9年退社。研究フィールドを和歌山県すさみ町に移し、南紀の海の語り部を目指すと共に、平成11年から99南紀熊野体験博を契機に開館した『すさみ町立エビとカニの水族館』の館長を務める。
 現在、水族応用生態研究所所長兼任。


 ジャーナリストやラジオパーソナリティーとしても有名だそうです。 森館長のページ 

スタッフは、5人だけです(1人は非常勤なので実質4人)。 これだけで、全てのイベントをこなしています。敬意を表して、その方々の名前を紹介します。 写真は出さない。
 
平井 厚志 Atsushi Hirai (研究員)




田中 貴晴 Takaharu Tanaka  (飼育員)
森 なぎさ  Nagisa Mori (飼育員) 
        アザラシ君の調教をやっていたのはこの方ですね。館長の娘さんです。
加藤 綾華 Ayaka Kato (飼育員)
佐野 淳  Atsushi Sano (非常勤学芸員)

 それと、故林家三平師匠の奥様である海老名 香葉子 が名誉館長をやっている。
色々と金銭的援助をしているに違いない。 

魚好きの人間に悪人はいない。

ということで、紹介はおわる。 面白い水族館でした。 
入館料300円と格安だし、お勧めです。 機会があれば是非訪れてください。
 


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