退職教授の見果てぬ夢: 画家　エルンスト・フックス

1945年にヒットラー政権が倒れたのち、オーストリアには新しい現代芸術の一派が誕生した。　ウイーン幻想派とよばれる若い世代のグループで、ルドルフ・ハウズナー、エルンスト・フックス、
ヴォルフガング・フッター、アントン・レムーデン、エーリッヒ・ブラウアー達によって形成された。

彼らの画風はそれぞれ異なるのだが、黙示録的なビジョンを持ち、皆が精密極まる描写技術を持っている。　それゆえ、彼らはウイーンの超現実主義者と呼ばれていた。　今回は、彼らウイーン幻想派のうち、宗教的な色彩の強いエルンスト・フックスを紹介したい。　

日本語のページは無いようだが、英語でならWikipedia のページがある。

Ernst Fuchs

Ernst Fuchs (born February 13, 1930) is an Austrian painter, draftsman, printmaker, sculptor, architect, stage designer, composer, poet, singer and one of the founders of the Vienna School of Fantastic Realism. In 1972 he acquired the derelict Otto Wagner Villa in Hütteldorf, which he restored and transformed. The villa was inaugurated as the Ernst Fuchs Museum in 1988.

エルンスト・フックス(1930年2月13日生)は、オーストリアの画家、図案家、版画製作者、彫刻家、建築家、ステージデザイナー、作曲家、詩人、歌手、かつ超現実主義のオーストリア学派の創立者の1人です。
1972年には、彼は　Hütteldorf　にある放置されていた　オットー・ヴァーグナーの別荘を手に入れ、それを改装改築する。そしてその別荘は1988年にエルンスト・フックス美術館として発足した。
（下手な日本語訳ですまん。）

数々の芸術的な活動を行った芸術家です。建築家や歌手でもあったわけですね。　
若いころは、その卓越する描写力により神童と呼ばれていたようです。　これは、画家としてです。

１３歳で彫刻を学ぶが、翌年絵画に転じ、「ルーベンスに熱中」。第二次大戦の終戦とともにウィーン美術アカデミーに入学。
　ここでのちの〈幻想的レアリズムのウィーン派〉の育ての親、ギュータースロー教授に師事し（1946～50)、ウッチェロら１５世紀のルネッサンス絵画やマニエリスムを研究、すでに精緻な細密技法をマスターして神童と謳われる。

さて、彼の美術館の入り口です。