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2015年2月21日土曜日

横尾忠則美術館 大涅槃展

一昨日、横尾忠則美術館 大涅槃展 を見に行ってきた。今回は、その報告。

彼は若い時から、私の大好きなイラストレーター(現在は画家)である。彼の個人美術館が、阪急王子公園駅からの道路ぞいに位置する、原田の森内にある。兵庫県立美術館王子分館(西館)となる、横尾忠則現代美術館である。 半年位前であるが、この美術館紹介と彼の画業その他を記事にしたことがある。

横尾忠則現代美術館

現在新しい展示会 「横尾忠則 大涅槃展」 が開かれているのを知り、見学に行ったのである。


この建物である。
 
入り口には、この様な看板というか、展覧会のライティングがあった。
 

西館の庭にあった展示。太陽電池を類推してしまったのだ。


現在会期中で、3月29日までの展覧会である。
[会期]
2015年1月24日(土)~3月29日(日)
開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は~20:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日 :月曜日

[観覧料]
一般700(560)円 
大学生550(440)円
高校生・65歳以上350(280)円 
中学生以下無料

観覧料は、上の通りである。前回は600円だったので、今回は100円アップ。高齢者は、正規料金の半額。神戸市の良き計らいである。


これがパンフ。


その裏面。



入り口では、このように横尾忠則の出演したTV放送のビデオが放映されていた。




今回の展示会のコンセプトは、これである。

横尾忠則の偏執的な収集癖によって集められた約600体の涅槃像コレクションが大集結します。
涅槃」は釈迦の死を表すと同時に、あらゆる煩悩から解き放たれた悟りの世界を表します。
輪廻転生を繰り返してきた魂が、やがて到達する不生不滅の地である涅槃
それは、生きとし生けるすべてのものにとっての憧れのユートピアであると言えるでしょう。
横尾の涅槃像の収集は、自宅に飾っていた二つの像から始まりました。
入滅する釈迦の涅槃像と貝殻の上に寝そべる裸の人魚像、ともに肘をついて横たわる二つの像に、聖と俗、死と生が一対となった姿を見いだした横尾は、それを「一人の人間の中にある二つの性質」と捉え、これら「涅槃」ポーズの置物を、片端から集め始めます。
それぞれの像が有する性質――崇高なものと通俗的なもの、死ぬことと生きること――を対立するものとしてではなく、表裏一体の近しい関係として捉える姿勢は、横尾作品の中に通底する特徴であるとも言えるでしょう。
本展では、入滅する釈迦から蠱惑的な裸婦まで、「涅槃」ポーズのあらゆる生き物たちを集めたこれらの涅槃像コレクションを起点に、その背景にある聖/俗、死/生といった関係性を軸として、涅槃像を用いたインスタレーションのほか、「涅槃」ポーズを持つ近代絵画の横たわる裸婦像と近世の様々な涅槃図を集めて展示します。
また、涅槃に関連する横尾絵画、版画、ポスター、装丁をあわせて展示し、横尾作品における涅槃の意味を探ります。


まあ涅槃ポーズの作品群というか、コレクション群を見てみようという事でした。

新聞記事の要約によると、こう書かれている。

1995年頃から肘をついて寝そべる「涅槃」ポーズの置物の収集を続けている横尾忠則
横尾は、自宅に飾っていた入滅する釈迦の涅槃像と、横たわる裸の人魚像に「一人の人間の中にある二つの性質」を見出したことをきっかけにコレクションを始めたという。
涅槃」をテーマにした同展では、横尾が収集した約600体涅槃像が一堂に会するほか、涅槃像を用いたインスタレーション、「涅槃」ポーズをとる裸婦像を描いた近代絵画などを展示。
さらに、涅槃に関連した横尾の絵画、版画、ポスター、装丁デザインなどを紹介し、横尾作品における「涅槃」の意味を探る。

展示場は、2階と3階になっている。 3階にコレクション群が展示されている。
この展示会は、5章から構成されている。

1章 彼方のユートピアーーー楽園から宇宙へ
2章 輪廻転生
3章 涅槃のまなざし
4章 涅槃とオダリスク

以上が2階で展示。3階が、

5章 涅槃と現生

である。今回の展示会の主たるテーマは、勿論5章。

3F展示室のみ撮影が可能と書いてある。フラッシュはだめということだったので、動画を撮ってみたのだ。後で、動画はやめてください、ということで係員の方に注意されました。即刻やめました。私の真似はしないように。 私は、ひたすら横尾忠則現代美術館の宣伝のためにだけ、その動画を使う積りです。誰も私を訴えたりしないようにお願いします。

なお私のブログで用いた写真は皆そうですが、私自身の鬱状態の軽減という非営利目的で使ってます。無断で使って貰って差し支えありません(私の顔付写真を除く)。

この大涅槃展の出品作品のリストがありますが、詳細は省略。
2階の展示物で、見どころがあり重要と思われるのは、4章の涅槃オダリスクです。
活字が小さくてみえにくいですが、つぎのような作家の裸婦像があります。

藤田嗣治、佐伯祐三、小出楢重、児島善三郎、梅原龍三郎、アンリ・オットマン、前田寛治、ジュール・パスキン、池田治三郎、伊藤慶之助

錚々たる画家の絵画が並んでいます。

さて、2階の横尾自身の涅槃像に関連する作品群も面白かったのですが、その画像をアップすることはできないので、美術館のホームページ上に載せられている絵画をここに掲げておきます。




《......but!》 1995年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)


新輯薔薇刑 1971年 横尾忠則現代美術館蔵

 
《ジュピター》 1996年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

つぎに、転載してOKであろうと判断できる横尾忠則の絵画をアップする。展示作品以外の作品もある。どれが、展示されていて、またどれが展示されていないかは、実際に見に行った方しかわからぬ。まあ、ほぼ全ての画像は、 横尾忠則現代美術館 から取得しているので、問題は起こらないと思っている。絵画のタイトルは書かない。

私としては、横尾作品のファンが増えることのみを望んでいる(前回も書いたような気がする)。











つぎが、3階である。このような仏陀の涅槃像や女性や動物の寝姿の置物が展示されている。

I-4.jpg

横尾忠則 涅槃像コレクションより

これが、問題の涅槃像コレクションの動画である。恐らく本邦初公開であろう。私としては、何度も動画再生して見て、とても面白かったのである。横尾忠則自身は、「今は何の興味もない。」由である。



同じく3階展示の絵画。前回展示の作品と重なっている作品も多い。



いずれにせよ、現物を実際に見るにしくはありません。私としては、是非この美術館にお越しくださいという他はありません。(またもや、美術館の回し者になってしまった。)

今回はこれでおしまい。

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