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2015年3月21日土曜日

淡路島西淡地区遊歩 IV

前回のつづき。玉青館で頂いた展示作品のリストにある、書画からの引用。

春寒きこと おぎなへるこころあり

ただ一向にそしらるる人 ただ一向に讃めらる
かかるもの過ぎ申けし日にあらざりき
今もまたあらざるなり
やがて来ん日にもあることなからん (法句経より)

このような境地になりたいものです。 まだ俗心が残っており、自己の状態を鑑み鬱の状態は依然として晴れぬ。情けないことである。

南画牡丹の禅寺 国清禅寺の紹介である。


ここが、坂を登ったところにあるお寺の裏側の山門。門柱の上には、獅子が居る。


白壁の掲示板。


こちらが正面の山門。
 
お寺の縁起がこのように記されている看板がある。


山門入り口で、見張りをしている陶器の達磨。 津井の製瓦所で作られたもの。


ここで、看板に書かれた縁起を要約する。

・江戸時代中期に勝算(しょうさん)和尚が開基された禅寺である。

・隆盛時には、多くの堂や伽藍を建て、富格な禅寺で信者の絶えぬ名刹であった。

・しかし、戦後の農地解放で、所有の田地田畑を手離し、お寺も荒れるがままに放置されていた。

・自ら禅宗の僧籍を持つ淡路島出身の南画家 直原玉青画伯が再興を決意し、昭和52年に本堂、庫裡、中国風山門、窟門、茶室素軒などを修復した。

・彼は庭に富貴花ぼたんを育て、昔日にまさる風格を有するにいたる。

ということで、直原玉青画伯が現在のお寺の再興者、恩人ということになる。

ちなみに、このお寺はあわじ花遍路の37番札所にもなっている。牡丹が600株あり、4月下旬から5月5日まで「ぼたん祭」が行われる。

これが、勝算和尚遺蹟の石碑。


ぼたん畑。まだ苗が植えられている段階。



ぼたんだけでなく、パンジーも植えられていました。


これが本堂ですが、閉められていました。新しい本堂があるのだが、住職さんがおられないようなので中は見学できなかった。拝観を申し込むと、玉青和尚直筆の襖絵を見ることができるそうである。残念なことでした。その襖絵の一部は、前回の記事でアップしました。


手水台

中国式の灯篭。

中国風の山門。


境内には、いくつもの古い石仏がある。しかしある物は、このように傾いている。修復できないものかね。


お地蔵様の祠。

その他の石仏。


 

窟門です。黄檗宗とかの中国系の禅寺に見うけられますね。
 

奥に見えるのが庫裡。その前に俳句の石碑が並んでいる。手前は、ぼたんの苗木。


達筆すぎて読めないが、和歌や俳句の刻まれた石碑が沢山ある。




 
 これらは読めますね。その良さは余りわからぬが、秀句なのでしょう。




玉青和尚(画伯)の句もある。
 






境内にあった句碑は、この位である。

お寺の背後には、双子山があり、西国三十三か寺霊場の石像と句碑が置かれている。
思句拝仏の道である。



この鳥居を登ったところから思句拝仏の道が始まる。


北野天満宮分社 国清寺天満宮です。


ここからの山道には、西国三十三か寺霊場の石像と共に多くの歌碑が置かれている。くるっと一周することができて、一番から三十三番までの霊場の仏像を拝むことができる。

全部を写すのは、大ごとだったので、適当に一番からランダムに写した。似たタイプの石仏も多い。石像には全て番号が打ってあるので、何番か当ててみてください。






 

 





実は、このように石仏と句碑とが入り混じって設置されている。

 


 


 以下句碑を列挙する。自分の作った句が石碑になるのは嬉しいことでしょうが、やっぱり製作費は自分持ちなんでしょうか、といらぬ心配をする。 びっくりするほど沢山あります。

これだけ句碑のあるお寺は珍しい。全国でも稀ではないだろうか。ここまで読んで下さった方、どれか一つでもお気に入りの句があれば嬉しいですね。



双子山の中腹にある社と休憩所。
 

 

再び句碑。





 





 


と一応すべての石仏と句碑を見て、国清寺を後にするのであった。
 

 
国清寺のふもとにある、西路大池の改修記念碑。
 

これが、西路大池。 農業用水のため池ですね。

 
玉青館国清寺の拝観をおわり、再びバス道を歩く。
 

たまたま見つけたラーメン店。天天らーめん。ここで、ラーメンを食べました。お客は結構
いた。味については、特に記すことはない。


ここからしばらく歩くと、シーパにつく。一年近く前だが、ここにある Super Sento に入ったことがある。 うずしお温泉 ゆとりっく である。 こんな所に着くとは思わなかったのである。 
淡路島うずしお温泉とゆるキャラ


淡路ビーフの郷である故、淡路牛の銅像がある。雨に濡れそぼっている。
 

ここがモール街シーパの入り口である。中には、百均、食堂、魚屋、八百屋、スーパー、ゲーム場などがある。


一部展示場のような場所があり、トリックアート展をやっていました。拝観無料で観客は私だけでした。




有名なモネの絵画 ラ・ジャポネーズ』 ですね。 画面から飛び出て扇子を投げている。


因みに本物。


以下も全て、飛び出す絵画なのだが、つぎの二絵画のオリジナルは不詳。



これは、写楽海老蔵ですね。海老蔵の扮する竹村定之進である。


 
こちらが元の浮世絵。

 

雨が降っていたので、ここから らんらんバスに乗り陸の港西淡に戻る。

陸の港西淡から再び雨中寺院めぐりをするのだが、これは次回まわしにしよう。
 
今回は石碑や仏像だらけであった。ますます抹香臭い爺になっていく。 これでおしまい。

(追記:編集ミスで同じ写真が2枚ありましたので、1枚は削除しました。ご寛恕を乞う。)

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