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2015年12月9日水曜日

福良 真光寺、報身寺、慈眼寺

福良訪問記の5回目である。今回は、福良にある真光寺、報身寺、慈眼寺の紹介。三寺とも開放的なお寺であったので、自由に写真を撮らせて頂いた。防犯の事を余り考えなくて良いので、檀家や土地の人達のために開放して下さっているのであろう。このようなお寺には清々しさがあるのだ。とはいえ、調べて見てわかったのだが、淡路島には廃寺が九寺あり、過疎化による檀家数の減少により有名なお寺以外は維持が困難になってきているという。

全て著名でないお寺なので、Wikipediaによる記載はない。お寺のホームページも存在しないようである。そんな訳なので、記載情報は淡路島観光協会 のページや個人のホームページから取得した。(後注:記事をほぼ書き終えた段階で、福良学教室のページを見つけた。これにより、お寺情報はかなり充実したので、書き直すことにした。なお、慈眼寺は淡路では著名なお寺でした。私が知らなかっただけです。)

浄土真宗 真光寺

本尊に阿弥陀如来を祀る、西本願寺末寺である。
開創年は、不明。最初の本堂の完成は、寛永(1625年)とあり、正徳年中本堂再建という。昭和13年、重恩寺(東本願寺末寺)が無寺となり便宜上檀家をひきついでいる。

宗派:浄土真宗本願寺派(西本願寺)       
創建:開祖 順祖(万治中1658~1661寂) 


 山門
 
本堂 
 
ガラス戸の奥に、ご本尊の阿弥陀如来が祀られている。
ベンチで一休みさせて頂いた。お寺のご配慮有難いことである。
 

本堂脇に吊り下げられていた鐘


浄土宗 報身寺

本尊は木造阿弥陀如来で、古作とあるが、時代は不明。
当寺の開祖は、相蓮社伝誉道元和尚で、位牌に文禄元年(1592年)霜月21日没とあり福良で一番古いお寺というのも虚説といえぬかもしれない。
但し過去帳は、元禄6年(1693年)よりはじまっている。境内の地蔵堂は、寛政9年(1797年)の落成で当時としては、一番古いものである。
寺子屋として町の子弟の教育に力をそそいでいた寺で浄土宗高僧の書いた有名な石碑がある。

改修中であったが、現在は改築がなり新しく綺麗になっている。

石碑    智光山 報身寺 とある。


本堂

境内にある印象的なソテツの木。



本堂に掛かる真新しい 智光山 の額


常夜灯

地蔵堂   福良では最も古く建造された地蔵堂とされる。1797年落成。


瀬戸の潮みず交流広場に掲示されていた真光寺、報身寺、慈眼寺三院の古図。


オリジナル画像発見! 




真言宗 慈眼寺(じげんじ)

真言宗の寺院として多くの檀家をもち、淡路有数の大寺です。
明治初期の火災により焼失、今はその典拠とするものはなく、本尊の観音菩薩に纏わる縁起や寄端の物語は、非常に沢山伝わっている。また、境内にはお経を納めた珍しい八角形の経蔵がある。鳴門要塞築城の時行者が獄にあった、役の行者堂が、弦島に移され、現在本寺で祀られている。

福良一の大寺であり、見どころというか参拝すべき建物が多い。ご本尊は、阿弥陀如来である。淡路霊場巡り有数のお寺である。

淡路四国八十八ヶ所霊場第十八番   
淡路四十九薬師霊場第十三番

 
創建: 淡路廃帝(淳仁天皇)、天平宝字年中(757~765)草創(淡路草)

縁起: 「昔年、福良浦福聚山慈眼寺の監司の僧宥智、霊夢を得たり。観世音、光を放ちていわく、われ鳴門の上に在りと。よあけ天明に鳴門の磯にゆきて見れば、十一面の尊像、厳然として石の上に立ちたもう。乃ち、宥智、拝念し抱え来りて供養す。」(淡国通記)

明治の大火以前の慈眼寺境内図



記録によると、明治17年に弁天仮堂より出火し、諸堂焼失とある。明治28年に本堂が再建され、平成9年に現本堂が改修の後落成している。

本堂が比較的に新しいと思ったのだが、20年前に改修されたからでした。

山門  こちらの山門も立派である。境内にこうやくんが見えますね。


石碑 福聚山 慈眼寺 とある。


本堂

手水所

 弘法大師の石像

地蔵尊

鐘つき堂

 

石灯籠前のこうやくん 

境内の様子


薬師堂


 

ご本尊の阿弥陀如来

医王殿

経蔵

法輪蔵

 
法輪蔵(五所車)   当時七千巻のお経が納められた。
 
 
法界塔(享保十二年)建造


大悲閣   観世音菩薩像を安置している。


大悲閣の額   


大悲閣の堂に掛けられている真言板

如意輪観音真言   マントラですね。観音様ごとに真言がことなるのだが、意味は不明である。 暇を見つけて調べたいと思っている。
  
おん はんどま しんだ
まに じんばら うん

このマントラを繰り返して観音様をお祈りするわけである。

 

つい先ほど調べて知った薀蓄話である。Weblio辞書によると、こう書かれている。

七観音

人々を救済するため7種の姿をとって現れた観音。 千手(せんじゆ)観音・馬頭観音・十一面観音・聖(しよう)観音・如意輪観音・准胝(じゆんでい)観音・不空羂索(ふくうけんじやく)観音


これら七観音の真言を調べたので記しておく。

千手観音
 おん ばさら だるま きりく


馬頭観音
 おん あみりと どはんば うん はった

十一観音
 おん ろけいじばら きりく そわか

聖(しょう)観音
 おん あろりきや そわか

 
如意輪観音
 おん ばらだ はんどめい うん
 (おん はんどま しんだ まに じんばら そわか)

准胝(じゅんてい)観音
 おん しゃれい しゃれい そんでい そわか
  
不空羂索(ふくうけんじゃく)観音
 おん あぼきゃ びじゃしや うん はった


これでおしまい。

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