5) 餅割鬼、尻くじり鬼が再度登場
5時半になり境内にはライトが灯る。
餅割鬼の舞い
尻くじり鬼の動作
餅割鬼は松明交換を行い、一頻り舞を行ったのち2匹で舞台を退場する。
つづいて御礼参りの五匹の鬼が再登場する。
赤鬼
松明をほぐして火勢を増す。
さらに残りの姥鬼、呆助鬼、青鬼、一番太郎 も登場。
赤鬼の松明は3本となる。
火の舞いである。
一番太郎鬼の舞いにて、御礼参りは終了する。
追儺式の締めである餅割行事である。舞台が掃き清められ、中央に影の餅が供えられる。
そこに餅割鬼と尻くじり鬼が三度目の登場。
餅割鬼、尻くじり鬼の二匹が「泰平の餅」「六十四州の餅」「影の餅」を斧・槌で割ろうといろいろな面白い所作を繰りひろげ繰り返しながら踊るという行事である。
餅割鬼は、太刀と斧を持っている。
一方尻くじり鬼は、大矛を持ち腰には槌をつけている。
まづ餅割鬼は尻くじり鬼から槌を借り受け、これで影の餅を割ろうとする。何度も試みるが難しい。餅とのにらみ合いがつづく。
最後に槌を振り下ろすも餅は割れずに失敗。
それで、得物を槌から斧で変える。そして、様々な方向から餅を眺め、再び餅を割ろうとする。
今正に割らんとする動作を何度も何度も繰り返す。
向きを変えては同じ動作をする。
そして遂に影の餅を電光石火の如く割るのであった。この写真を撮るのにどれだけ待たさたことか。
かくして鬼による餅割儀式はおわり、追儺式は終了したのであった。
松明の灰もたっぷり被ったので、今年の厄払いは出来たと信じる。あとは全てが良い方向に向かうのを祈るのみである。
残念なことに、影の餅の散布はなかった。肝入りの終了宣言で幕となった。
終了時刻は、6時55分。とっぷり日は暮れていた。
東鳥居周辺の屋台は全て終了し、観客はそれぞれの家へと帰っていったのである。
追儺式の大部分の写真をカットしたのだが、アップしたい写真がまだ沢山残っている。番外編で、もう1回だけ鬼の写真集を作る積りである。
これでおしまい。
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