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2017年5月11日木曜日

神戸長田区 丸山観音と妙昌寺

神戸案内の写真を撮りためているのだが、日にちが経つと細部(といわず全部に近い)は忘れてしまう。それでメモリーが勿体ないのと、また取材すればいいさで消去する写真も増えてきた。しかし考えてみればその労力が勿体ないので、消去する前にその過去の写真を基にして手短か(これが私には難しい)に、解説しようと思った。 しばらく過去に取材した神戸案内シリーズをつづける。

今年の1月25日の取材である。これも母の施設帰りに立ち寄った場所である。訪問場所は、丸山観音妙昌寺である。

JR神戸駅から神戸市バス4系統 大日向住宅前方面行き に乗って丸山停留所で下車。

丸山観音の祀られている丸山に向かって、少し歩くとこのような看板がある。

丸山断層の説明板である。


逆断層は,圧縮力によって発生する。この圧縮力によって盛り上がってできたのが六甲山である。丸山断層はその証拠を示している。六甲山の成り立ちを示す(地理的には)重要な断層である。

 これがその断層の露出している場所。  断層は見た目はっきりしません。専門家でないと良くわからないと思える。


私はその足元にあった、着膨れしたお地蔵さんのほうに興味がありました。


丸山観音の方向指示碑  お隣は妙昌寺への指示碑


割合と急な坂を屈折して上る。 コンクリでがけを固めてある。


ここは、急傾斜崩壊危険地域になっている。 


こんな坂です。

落ち葉で一杯の山道ですが、一部舗装されている。


この坂を登り切ったところが広場になっている。当たり前だが誰もいない。こんな所に来る人は稀であろう。

丸山観音のお姿が見える。


丸山観音  慈愛に溢れた尊いお姿である。 意外と真新しい。


全体像


建立碑

ひよどりの強音も常にあらじとて
み聴きすくえる観音の法

二基の石製の社が並んでいる。



観音様の足元にある地蔵菩薩

誰もいないが、ベンチが置かれていて、ここから長田区の景色が見える。雑草だらけで余り人の入った様子はない。



眺望は悪くない。 大阪湾がみえている。 ここも六甲山山頂からと同じく、夜ともなれば100万ドルの夜景と呼ばれている。

でもよっぽど物好きでないとこんな所にはこないでしょうね。

つぎは、天台宗 妙昌寺 のお参りである。


この鉄筋RC方式のモダンな建物が妙昌寺本堂です。 昭和になって作られた新しいお寺です。


寺碑 天台宗 妙昌寺 慈母観音菩薩霊場 とある。


本堂


ここでお寺の基礎データを与える。 天台宗兵庫教区 寺院大図巻 よりの引用である。


ご本尊:

一光三尊仏阿弥陀如来

ご詠歌:

垂乳根の鐘の響きは 妙昌寺 
みちびきたまえ 彌陀の大慈悲

縁起:

お経のような縁起記です。面白いのでそのまま

 開山恵純大和尚の創立になる、昭和の新寺にて境内に「垂乳根の鐘(たらちねのかね)」響きわたり、本尊一光三尊仏阿弥陀如来と、その脇仏なる観世音菩薩が昭和五十三年に「慈母観音」として、地上に出現したまい、多くの人達の信仰を集め御利益あらたかにしてその功徳莫大なり。

境内よりは大阪湾沿岸を一望に見渡し、神戸市内の西「長田の森」の北に小高い山の、その中腹に昭和の初期、建立され、眼下に南面する神戸市内はパノラマの如くに、ひろがる眺めに、夜ともなれば百万ドルの夜景と、見る人達を喜ばせている。
 又、この地は文部科学省の天然記念物に指定されている「
丸山衝乗上断層(まるやましょうじょうだんそう)」の地殻の上にあり、境内には「ラドン」(ラジウム核が崩壊し乍ら放出する放射性の気体)が放出し、参詣に訪れる人達には人体に、健康上、天佑というべき霊地である。

開放的なのがとてもいいお寺です。

本堂内にある鐘つき堂  お堂ではないので鐘つき場というべきか。



慈母観音菩薩  子供を抱えて手に壺を持っている。足元にも子供がいる。現代的な構図ですね。


菩薩の右脇にある地蔵尊


同じく左脇にある(顔付は龍だが胴体が短い)の置物。 愛嬌のある表情をしている。  


崖を切り開いた所にある境内の様子 



墓石と休憩所がある。ここからの景色が(夜には)100万ドルの夜景である。


この景色です。100万ドルもしないと思える。


お地蔵様の並列



墓所から本堂を望む。

墓所からの長田地区の眺め


趣味の黄昏(寸前の)写真


これでおしまい。

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