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2017年5月4日木曜日

エジプト旅行記 XXXVI

エジプト旅行記の最終回である。長い旅行記でしたね。1月11日に始めたので4ヶ月近く経っている。その間写してきた写真を眺めてエジプトの遺跡を勉強しながら旅行記を書くのは、調べものに手間取ったり記事に纏めるのが難しかったりしたが、概ね楽しい作業でした。国内旅行記よりも、発見の面白さが多かったのは事実です。 また、過去の海外旅行記とか未来の海外旅行記を書けるようになるのを望んでいる。

それでは最終回の始まり。

ジョセル王の階段ピラミッド葬祭殿を見学してから、ウナス王のピラミッドに徒歩で向かった。地図でいうとこのような配置になっている。



ウナス王のピラミッド  崩れかけた丘のようになっている。


この地点からの階段ピラミッドの眺め。



地面には穴が開けられていて、そこから墓の内部に入ることができる。

2016年に20年ぶりに修復をおえ、公開された。実際に墓の内部を見ることが出来る。

玄室への通路図   左上が玄室になっている。ピラミッドテキストの描かれている壁面。



入り口は写真中央の階段部分


内部は撮影禁止なので、玄室の写真は撮れなかった。しかし、さる旅行協会のページに掲載されていたのでその画像を引用させて頂く。

玄室  中央に石棺が置かれている。


側面部分の壁画


正面部分の壁画

これらの壁画がピラミッドテキストである。

従来ピラミッドの内部には碑文等は何も記されないものであったが、ウナス王の時代になって初めて王の葬儀の際に唱えられた呪文などが記録されるようになった。 (by Wikipedia)
この壁画では死者の書が描かれているとされる。 



玄室壁面装飾   
 王の姿が浮き出ている。 カバ狩のシーンらしい。




最近、玄室の壁面を再調査を行った際に、ピラミッドテキストを除く玄室壁面装飾の当初の題材が、単なる『華麗な王宮ファサード』ではなく、王によるカバ狩りだったことが確認された。
アラバスター製の一枚岩に描かれたこの『
カバ狩り』のシーンは、当初前王ジェドカラーのピラミッド神殿の装飾をコピーしたものと考えられていたが、クフの名前が発見されたことから現在は建造時にクフに属する神殿から横領したものと考えられている。


クフ王所有の神殿から盗みとるとは、王様も盗掘者の仲間だったということになる。利用できるものは何でも使ったわけだね。

ついでマスタバ墳の見学を行った。マスタバ墳とは、長方形の大墓をいう。誰を葬ったのかは不明だが、BC2340年頃に造られたものだとされる。 

入り口上の彫刻  カルトゥーシュが刻まれている。


墓の入り口

内部は7つの部屋に分れている。そのそれぞれの部屋に精巧なレリーフが刻まれている。

その題材は庶民の生活から採られている。

船の下で泳ぐ魚


色んな種類の魚が描かれている。


魚釣りをする漁師


狩りの様子   カバやワニが描かれている。

槍を持つ狩人


立って船をこぐ様子


市場にパピルスや鴨を運ぶ様子


牛を刃で捌く様子


捌いた部位を運んでいる様子


部屋の壁画  ここにはピラミッドテキストが描かれている。


上壁部分にある王のレリーフ


この部屋には天井から採光できるようになっている。


部屋の様子  まだ修復中である。

マスタバ墳の内部を見おわって外に出る。

ピラミッドコンプレックスを望む。   中央部分が柱廊でその奥が葬祭殿


周壁のレリーフ

ピラミッドコンプレックス周壁の遠望


そして砂漠の中、遠くを見て静かに佇む黒犬。 神の使いであることは間違いない。 


これで全ての観光をおえて、カイロ空港に向かう。

その途中の車窓写真

女性がロバの荷車でモロヘイアとサトウキビ(おそらく)を運んでいる。エジプトの婦人は働き者です。


昼食のお弁当  ハムと野菜をはさんだパン、ジュース、バナナでこれが定番らしい。


建設中のビル群  カイロ郊外の住宅用と思われる。


近代的な教会の建物と思うが定かではない。 いい加減な印象を記している。


高速路での宣伝看板  


陸橋の側面にも宣伝の看板が掛けられている。


近代的な丸ビルと建設中のビル群


これは間違いなくモスク(教会)である。


空港に向かって砂漠地帯を走る。


荒涼としたその風景。


約2時間でカイロ空港に到着。ここでお世話になったガイドさんとお別れ。

我々が乗る予定のMS3000便


カイロ空港のコンコース

飛行機は日本人の観光客専用で、乗客は殆ど全てが日本人でした。2時間ほど待合室で待機してから、搭乗し午後4時に空港を飛び立つ。

待合室から眺めた搭乗機MS3000便の写真


搭乗してから関西空港に着くまでの機内での経過は時間の関係で全て省略する。機内で見た映画は何だったかすぐには思い出せないので丁度良いのだ。

約11時間45分のフライトで関西空港に到着。到着時刻は朝10時40分。外は雨でした。

このエジプト航空機ともお別れ。


関西空港で添乗員のOさんとお別れ。旅行中大変お世話になりました。

関空の一階ターミナル


予約していたMKタクシーのカウンター


雨の中をMKタクシーに乗って自宅まで帰って来たのであった。 

タクシーの窓からの写真。


8日間と短いが大変充実した旅行でした。 これでエジプト旅行記はおしまい。

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