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2017年8月2日水曜日

神戸兵庫区 祇園神社

この所神戸の神社シリーズばかりつづいているが、今回もそうで兵庫区祇園神社の紹介である。自由に動けるのは、母の施設見舞いの帰りだけなので、近場の神社巡りしかできないのだ。それに毎日暑いので、長い時間歩くと疲れはててしまう。70も近い爺さんになると致し方のないことなのだろう。

と、日々の感想をのべてから記事を始める。施設からJR神戸駅まで歩いて、駅前ターミナルで神戸市営バス7系統に乗り、バス停「平野」で下車する。

平野の交差点に立つ平清盛像  凛々しい若武者像である。

平野平清盛ゆかりの郷である。


平野の解説:

1180年(治承四年)、平清盛によって福原遷都が強行され、わずか半年ではありましたが、福原荘・和田荘と呼ばれたこの地に都がおかれていました。平清盛の邸宅は、これより西に「雪見の御所」があります。
 大輪田泊福原荘和田荘を見晴らす、ここ平野の地が福原京の中心地域でした。



ここから山側に祇園坂を上って行った先に祇園神社はある。

その道すがらにある塞神(さいのかみ)の松跡




昔、このあたり(兵庫区平野)を東西に通る道があり、街道を通る旅人らの道中の安全を守ってくれる神さまとして言い伝えられています。(塞神(さいのかみ)説明板より)
 
「塞神ノ松」


昔、「塞神ノ松」とか「祇園の一本松」とよばれていた大きな松がありました。「和田の沖をゆく船が、この松を見て舵を直した」と言われるほど有名な松でした。


現在は、上の写真のように小さな松が植えられているにすぎない。

塞神の石碑


祇園坂の道標

祇園坂 奥に石の大鳥居が見えている。


大鳥居

上り階段脇にある社碑



祇園神社の兵庫区役所等による解説板


もう終わってしまったが、市民に親しまれている「祇園まつり」が毎年7月13日から20日までの間にある。

88段の急な階段


由緒舎

石段の途中にある 生島四郎 奉献の石灯篭の碑

その石灯籠  修復したのか百年以上前の灯籠にしては真新しい。
 

生島四郎とは、神戸村の大庄屋であり、奥平野村の出身らしい。

ここでWikipediaから祇園神社の基礎情報を取得する。

祇園神社 (神戸市兵庫区)

祇園神社
Torii of Gion shrine.JPG
所在地兵庫県神戸市兵庫区上祇園町12-1
位置北緯34度41分35秒
東経135度10分02秒
主祭神素戔嗚尊
櫛稲田姫命
社格等村社
創建不詳
例祭6月7日
主な神事夏祭り(7/13 - 7/20)

境内
中門。奥に本殿が見える。


祇園神社(ぎおんじんじゃ)

神戸市兵庫区上祇園町にある神社。
大倉山公園の北に位置する祇園山中腹に鎮座し、境内までは88段の急な石段が続く。地元では「平野の祇園さん」と呼び習わされ水難除け・疫病退散・厄除け・大願成就に神徳があるとされている。毎年7月に8日間にわたって行われる夏祭りには多数の参詣客が訪れる。


祭神:  素戔嗚尊(スサノオノミコト)

今回は、歌川国芳によるこの画像。


   櫛稲田姫命 (クシナダヒメ)





明治の神仏分離令以前は素戔嗚尊牛頭天王と同一視されていた。周囲には牛頭天王に起源を持つと思われる天王川、天王橋、天王谷、天王温泉などの地名が残る。

ということで、牛頭天王がご祭神と言ってもよい。

境内に貼られていた子供達による牛頭天王のイラスト画。


縁起:

869年(貞観11年)、京で鴨川が氾濫し疫病が蔓延したとき、行疫神として名高い素戔嗚尊を姫路の広峯神社より北白川瓜生山の東光寺に勧請することとなった。その時、広峯社神輿平野の地一泊した地に社殿を建て、分霊を崇め奉ったところが祇園神社創建の由来とされている。素戔嗚尊は仏教で祇園精舎の守護神とされている牛頭天王と同一視されたため、祇園神社はまた天王社とも呼ばれた。

護符:
  • 蘇民将来のこより守り
  • 蘇民将来のちまき守り
  • 蘇民将来の木製六角のこけし型守り

祇園神社のそのものズバリは見つけられなかったが、大体つぎの画像のような代物である。

ちまき守り


木製六角


しめ縄



蘇民将来祇園信仰と深い関わりがある護符(お守り)で、八坂神社や信濃国分寺など祇園信仰と関係が深い寺社で頒布されている。護符には「蘇民将来子孫也」などの文言が記されており邪鬼退散・疫病除けに霊験があるといわれる。


それでは境内の参拝を始める。

手水舎


拝殿


拝殿側面

祇園神社平清盛との由縁を記した掲示板

常夜燈

拝殿内  四角い舞台のようになっている。中央にお神酒が捧げられている。

中門 本殿前の中門がこのように立派なのは珍しいように思える。

玉垣に囲まれた狛犬二基  中門前に鎮座している。



本殿  左右に末社である皇大社春日社を敷地内に控えている。

本殿屋根



皇大社
  天照大神を奉っている。


春日社
  天児屋命春日三神)を奉っている。

末社市杵島姫社 本殿から離れたところにある。

市杵島姫命弁才天と同一視される女神である。社殿前に石の神明鳥居が立っている。


社殿

同じく末社白玉稲荷社
 稲荷神を祭る神社なので、朱塗りである。稲荷鳥居はあるが、残念なことにお狐様は見あたらない。


神額  白玉稲荷神社 とある。

社殿

境内奥にある末社烏原神社(からすわらじんじゃ)

ご祭神応神天皇市杵嶋媛命天児屋根命稲荷大神

都市計画神戸大空襲阪神淡路大震災と度重なる災難で、この境内に引っ越してきた神社である。 神戸大空襲

由緒板



石井川上流烏原村にあった社が1905年(明治38年)の貯水用ダム(烏原水源地)によって水没したため、氷室村へ遷座するも1945年(昭和20年)の神戸大空襲で被災し、1995年(平成7年)の阪神大震災で石造の鳥居なども倒壊したため2006年(平成18年)に祇園神社境内に移された。

 社殿御神燈二基

 末社猿田彦社

道祖神庚申講と関係が深い猿田彦大神を奉っている。


一願石  境内の奥、玉垣に囲まれた一画に大きな霊石が鎮座している。


しめ縄の張られた一願石

その説明板

この一願石に触れると、その一つだけの願いが叶うとされる。願いを込めて触ってみたが、願いが叶うとは思えないのは我ながら不信心の極みですな。

境内の様子

境内の奥は崖になっている。

境内から平野の町を望む


彼方にポートタワーが見える。

境内からの急斜面。 夏祭りではこの場所に屋台が並ぶ。

 夏祭りの屋台 150軒の屋台が並ぶ。
その動画


 祇園まつり/兵庫区・平野祇園神社

これでおしまい。

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