淡島のほぼ中央部に淡島神社がある。
この後も伊豆・三津シーパラダイスの見物を計画しているので神社参拝はどうかと思われたが、往復50分で標高136mというなら何とか行けるだろう、と勝手に判断してお参りすることに決める。
趣味の神社巡りの機会を逃してはならないと思ったのだ。ワイフと息子二人は船着き場で待っているとのこと。
50分もかからなかったが思いのほか老人の私にはキツイ行程でした。登りの坂が割合急なのです。しかし若人の、と言っても30過ぎのおっさんだが、三男が後からやってきてさっさと私を追い抜いて下っていった。私の無事を確認しにきたと見える。
それではいつものパターンで神社案内である。
石碑 淡嶋弁財天と刻されている。一部欠けてしまったのを備え直したようです。
社碑 楷書で淡島神社とある。
石鳥居 離島の鳥居としては立派と言えよう。 石の神額が掛っている。
鳥居足元の常夜燈と由緒板
恵比寿・大黒様を祀る社
ところで静岡県の神社庁の記事を探してもこの神社の記載はない。 ということは基礎情報も得られずに神社紹介することになると思ったが、この掲示板に簡単な由緒記があったのでそれを基にして説明する。
ご祭神:
市杵嶋姫命 (いちきしまひめ)
云わずと知れた弁天様です。 今回は太鼓台の錦織り。
由緒:
由緒および創立は詳らかでない。
本社を安芸の宮島の厳島神社と仰ぎ、住吉より「淡島弁財天」として海上安全、大漁満足のご利益をご祈願し、駿河湾の海の守り神として崇められている。
地域の安泰と発展また氏子住民の家内安全、生業繁盛のために祀られ厚い崇敬を集めている。
現在静岡県神社庁の十四等級に列している。
静岡県神社庁の記事には見つからなかったけど探し方が悪かったのかもしれぬ。14等級って相当格下じゃないのかな?
参道 最初の登り道の中央にスチール製の手すりがついている。かなりの坂である。
5分程登った曲がり角のところにある小さな常夜燈
淡島神社と刻まれた小岩にしめ縄が巻かれている。
亀岩 亀の頭と大きな甲羅の様に見える。
かなりきついと思ったところにこの看板がある。 ウン、もう少し頑張ってみよう。
あと130mだ。 よいしょ。
淡島神社の標石 こちらにしめ縄は巻かれていない。
昔村人が道標のために彫った石を後の人がコンクリで固めたという感じの標石です。誰も見向きもしないだろうけど、それなりの味があります。
神社拝殿に達するまでに急な石段がある。これは石切段と言って、淡島全体を型どる大きなピラミッド型の頂点部分の岩を手ノミで削って段差をつけたものである。淡島神社の造営にあたり資材等を運ぶ利便性のために作ったものだと言われる。
この石切段です。 大変な作業だったでしょうね。
拝殿前石鳥居 しめ縄はロープみたいで頼りない。
鳥居の社額 木製の額です。 淡島神社 とある。
この鳥居をくぐるとコンクリで補強された石畳の参道が拝殿に続いている。
その参道脇にある 淡島弁財天 の標石。 こちらにはしめ縄が巻いてある。
その先にも小さな標石があるが、淡島 しか読み取れない。ちっぽけな石だけどこれにもしめ縄が巻いてある。
ようやく到着しました。所要時間約20分で拝殿到着。
拝殿 周りの木々に提灯が掛けられている。登山口にも掛っていたが途中途切れていた。例祭か夜間のライトアップ用かな。
絵馬が両側の絵馬掛けに並んでいて、「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラ絵馬が沢山掛っている。ここらは当世風です。
拝殿の神額 天女王 と書かれている。
絵馬掛け
拝殿前常夜燈
境内
淡島弁財天の由緒板 漢文でとても読めないので内容省略。
小さ目の常夜燈 ハンカチらしいものが巻き付けられている。目印かな。
手水鉢
由緒板
拝殿内は拝むことが出来ないのでどのようなお姿かはわからない。由緒板によると黒厨子の中に左右に毘沙門天と大黒天をひかえた淡島弁財天があり、その前に二十五童子が祀られているという。
拝殿裏 本殿部分になる。 板張りで一寸厳かさに欠ける。
残念なことに山頂近くというのに見晴らしは頗る悪い。木々の間からでも碌に海が見えないのだ。せっかくの風光明媚な島なのにね。
と言った塩梅でとにかく淡島神社を参拝できたので急いで下山する。
下山途中ロープウエー山頂駅への指示板があったので、現在は廃墟になった駅を覗きに行く。その道すがら淡島神社の三つ目の鳥居を見つける。左右に支えのある厳島神社特有の明神鳥居である。それで本社が安芸の宮島の厳島神社だと何となく頷かれるわけだ。
本家の安芸の宮島厳島神社 大鳥居 実物を2度ほど見ていますがかなりデカいです。私が行った時も写真の様に潮が引いていて歩いて行きました。
鳥居横の石碑 歌碑と思うが表面が劣化(風化?)していて全く読めない。
現在使われていないロープウェイ山頂駅
山頂駅の内部 まだ自動販売機などが置いてある。作業員さんの声が聞こえる。
立ち入り禁止なので見つかってはならじとソソクサと出てきました。
そして神社の登山口に到着。所用時間約35分でしたが結構くたびれました。
気が付かなかったが登山口付近に石の社に守られた木製の社殿があった。どの神を祀っているかは不明。
廃墟となったロープウェイの海向いの地上駅
山頂駅
この2ヶ所をロープウェイがつないでいた。廃墟なのだがそれほどは傷んでないですね。今回はこれでおしまい。
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