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2017年11月29日水曜日

住吉大社 IV 種貸社

今回は住吉大社末社種貸社の紹介である。社殿は真新しく境内の全てがピッカピカの神社です。

鳥居 これも角鳥居です。



社碑  台に 一粒万倍 とある。


種貸社

資金調達と子宝の神さま を祀る。

創建は不明。元々は大阪市住吉区中居町中2丁目45にあったが明暦元年(1655年)に火事があって現在の住吉大社境内に移設された。

昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。また、稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として日本全国より御崇敬を集めております。

はじめて御祈願される方は、「お守」「絵馬」「種貸人形」がセットになった「子宝祈願」という授与品を授かりましょう。

子宝祈願



ご祭神: 倉稲魂命 (うがのみたまのみこと)


稲荷神社の神様でもありますね。




それではこの神社の境内参拝を始める。(神社自体が住吉大社境内内にある。)

手水舎


手水鉢に水を注いでいるのは、一寸法師である。


これには理由があり、住吉大社一寸法師が発祥の地とされている由縁である。

あらすじ(Wikiより)

老年の夫婦には子供がなかった。そこで住吉大社にお参りに行くと、不憫に思った住吉の神が子供を授けた。それで生まれたのが「一寸法師」。小さく生まれ、何年たっても大きくなることがなかった。ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、御椀に、にし、の代わりに、麦藁を鞘の代わりに持って旅に出た
京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吐き出すと山へ逃げてしまった。
一寸法師は、鬼が落としていった打出の小槌を振って自分の体を大きくし、身長は六尺になり、娘と結婚した。ご飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。

鬼の資産の強奪に成功して資産を築きました。メデタシ、メデタシ。

そのお椀の船一寸法師顔出し看板




拝殿


ピカピカに磨かれているお百度石   なでると指紋がつきますので手は清めて下さい。


狛犬二基  子孫繁栄で孫の代まで続いている狛犬一家。面白い造形ですね。



拝殿前には 一粒万倍 の大提灯が掲げられている。見えにくいが御神鏡が祭壇に祀られている。


拝殿中

ブロンズ製の勇ましい狛犬二基鎮座なされている。



また末社二社殿境内にある。

海士子社
海宮伝説により祭られている海神である。祭神は海幸彦山幸彦の神話で、海宮豊玉姫の御子神でもある。

ご祭神鵜茅葺不合尊 (うがやふきあえずのみこと)

社殿

神額



児安社
かつては縁結びの神として信仰を集めていた。現在は、子供を守る神としても崇敬されている。

ご祭神: 興台産霊神 (こごとむすびのかみ)
社殿  こちらは小さいながらも狛犬二基を備えている。


神額


その小振りの狛犬二基  頭でっかちであるが愛嬌がある。


 本殿屋根部分  種貸社の幟が沢山並んでいる。

本殿裏手にまわるとがあり、そこにはブロンズ製の母子像がある。


子宝の神様でもあるので、それを象徴しているモダンな女神像である。なでるとご利益があるのであろう。これもピカピカしている。



境内にある稲荷鳥居倉稲魂命稲荷神社の守り神でもある。)とご神木



最後に種貸社の外観


今回はこれでおしまい。 次回 住吉大社 V 大海神社 につづく。


偏微分方程式講義 XIV

偏微分方程式講義原稿の最終回である。5節で前回の準備を基にして球体の波動方程式を解き、最終節の6節でフリーエ変換を用いて2次元と3次元の波動方程式の初期値問題を取り扱う。かなり高級な議論を含むのでゆっくり数式を確かめながら勉強してほしい。また演習問題も与えたので興味ある読者は解いてみてください。












これで一応は偏微分方程式論の基礎的な部分の解説は出来たように思う。今年度の講義原稿はこれでおしまい。

2017年11月28日火曜日

住吉大社 III

住吉大社のIII回目は境内にある摂社末社を紹介する予定であるが、その前に境内にある様々な石灯籠の幾つかを見ることにしたい。(石灯籠について詳しい知識があるわけでなく、単なる私の好みにすぎません。)

参道横に通常サイズの常夜燈が並びその奥にキングサイズの常夜燈が二基並んでいる。


この常夜燈で、京・大坂・江戸三府手遊雛人形(てあそびひなにんぎょう)問屋が寄進したものである。台に「翫物商」と刻んであるのは、当時の玩具業者のこと。


江戸嶋屋 大阪津國屋 永代常夜燈  嶋屋さんが何の商売かは不明。


道頓堀 薪問屋 常夜燈  燃料用の薪の問屋が寄進したようである。


こちらの石灯籠の竿には 永代常夜燈 住吉大神宮拜前 と刻されている。


永代常夜燈 竿には 摂州神戸浦 二茶屋浦 廻舩中 とある。


周りの石灯籠よりは一回り大きい。これにも 永代常夜燈 とあるが詳細は不明。  


角ばった 永代常夜燈  寄進した願主が刻されている。


二基づつペアで参道脇に並んでいる石灯籠



石灯籠は正しく商店の広告塔で色んな形状があるものですね。本当に感心します。

石灯籠の紹介はこの位にしておく。

つぎは神馬のブロンズ像 大阪市の萬野汽船株式会社の献納。




末社御井社


社額

摂社船玉神社



船玉神を祀る神社である。古くは延喜式にも名前がみえ、住吉の荒魂ともいわれていた。
船や飛行機の安全を守る神である。

現在では航海・航空を問わず、海外に渡航する前に参拝する方も増えている。



ご祭神:
天鳥船命 (あめのとりふねのみこと)
猿田彦神 (さるたひこのかみ)



社額  



常夜燈


小振りだが社殿前には狛犬二基が鎮座している。


表情の優し気な狛犬です。

拝殿の扉には交易のための千石船が描かれている。


市戎大黒社


社額 市戎社大黒社が併記されている。


住吉の「えべっさん」として親しまれている。エビス信仰は全国で広く行われているが、住吉のエビス神は社としての歴史が古く、大阪では最古のエビス神です。

ご祭神:


えびす 事代主命 (ことしろぬしのみこと)
だいこく 大国主命
(おおくにぬしのみこと)



大提灯  その前には普通サイズの寄進者の名を記した白提灯が並んでいる。

絵馬殿


天皇陛下在位60年記念碑


御製  いくさのあと いたましかりし町つも
            わが訪ふことに 立ちなほりゆく

昭和天皇のお詠みになった歌だと思われる。

御田(おんだ)  ファンキーな案山子が何体も立てられています。

約20アール(約600坪)の田んぼです。6月14日の御田植神事は、ここで行なわれます。実際に苗を植え、稲刈りまで通している御田は全国でも少なく、カモによる無農薬栽培を行なっています。



つぎは前回で紹介した大鳥居角鳥居以外の鳥居を紹介する。 鳥居は全部で七基あるが、そのうちの三基である。

南大鳥居  こちらは大鳥居より小さいが角鳥居ではない。


社碑  

南大鳥居からの参道




大鳥居南脇参道入り口に立つ角鳥居  本殿前だけでなくこちらにも角鳥居がある。


角鳥居前 狛犬二基  正統派の狛犬です。


角鳥居前にある常夜燈   台には 堂島 とある。繊維商からの寄進か?


境内玉垣前 高灯籠の並列。


北の乾参入り口の角鳥居  こちらにも角鳥居がある。


角鳥居前 狛犬二基  こちらの狛犬は二匹共何やら雄叫びをあげているようです。



角鳥居前 常夜燈  芸州廻船問屋の寄進とある。


北の乾参道入口の永代常夜燈の並び。 嫌になるほど常夜燈の写真を撮りましたがまだ飽きていません。



時計塔

北の乾参道入口で、住吉大社記念館の近くにある大きな時計塔です。住吉ライオンズクラブチャーターナイト25周年記念として奉納し、昭和61年12月25日に建立されました。


時計塔  さんけい道 とある。


今回はこれでおしまい。住吉大社案内はまだまだ続きます。次回は末社種貸社の紹介である。