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2017年11月28日火曜日

住吉大社 III

住吉大社のIII回目は境内にある摂社末社を紹介する予定であるが、その前に境内にある様々な石灯籠の幾つかを見ることにしたい。(石灯籠について詳しい知識があるわけでなく、単なる私の好みにすぎません。)

参道横に通常サイズの常夜燈が並びその奥にキングサイズの常夜燈が二基並んでいる。


この常夜燈で、京・大坂・江戸三府手遊雛人形(てあそびひなにんぎょう)問屋が寄進したものである。台に「翫物商」と刻んであるのは、当時の玩具業者のこと。


江戸嶋屋 大阪津國屋 永代常夜燈  嶋屋さんが何の商売かは不明。


道頓堀 薪問屋 常夜燈  燃料用の薪の問屋が寄進したようである。


こちらの石灯籠の竿には 永代常夜燈 住吉大神宮拜前 と刻されている。


永代常夜燈 竿には 摂州神戸浦 二茶屋浦 廻舩中 とある。


周りの石灯籠よりは一回り大きい。これにも 永代常夜燈 とあるが詳細は不明。  


角ばった 永代常夜燈  寄進した願主が刻されている。


二基づつペアで参道脇に並んでいる石灯籠



石灯籠は正しく商店の広告塔で色んな形状があるものですね。本当に感心します。

石灯籠の紹介はこの位にしておく。

つぎは神馬のブロンズ像 大阪市の萬野汽船株式会社の献納。




末社御井社


社額

摂社船玉神社



船玉神を祀る神社である。古くは延喜式にも名前がみえ、住吉の荒魂ともいわれていた。
船や飛行機の安全を守る神である。

現在では航海・航空を問わず、海外に渡航する前に参拝する方も増えている。



ご祭神:
天鳥船命 (あめのとりふねのみこと)
猿田彦神 (さるたひこのかみ)



社額  



常夜燈


小振りだが社殿前には狛犬二基が鎮座している。


表情の優し気な狛犬です。

拝殿の扉には交易のための千石船が描かれている。


市戎大黒社


社額 市戎社大黒社が併記されている。


住吉の「えべっさん」として親しまれている。エビス信仰は全国で広く行われているが、住吉のエビス神は社としての歴史が古く、大阪では最古のエビス神です。

ご祭神:


えびす 事代主命 (ことしろぬしのみこと)
だいこく 大国主命
(おおくにぬしのみこと)



大提灯  その前には普通サイズの寄進者の名を記した白提灯が並んでいる。

絵馬殿


天皇陛下在位60年記念碑


御製  いくさのあと いたましかりし町つも
            わが訪ふことに 立ちなほりゆく

昭和天皇のお詠みになった歌だと思われる。

御田(おんだ)  ファンキーな案山子が何体も立てられています。

約20アール(約600坪)の田んぼです。6月14日の御田植神事は、ここで行なわれます。実際に苗を植え、稲刈りまで通している御田は全国でも少なく、カモによる無農薬栽培を行なっています。



つぎは前回で紹介した大鳥居角鳥居以外の鳥居を紹介する。 鳥居は全部で七基あるが、そのうちの三基である。

南大鳥居  こちらは大鳥居より小さいが角鳥居ではない。


社碑  

南大鳥居からの参道




大鳥居南脇参道入り口に立つ角鳥居  本殿前だけでなくこちらにも角鳥居がある。


角鳥居前 狛犬二基  正統派の狛犬です。


角鳥居前にある常夜燈   台には 堂島 とある。繊維商からの寄進か?


境内玉垣前 高灯籠の並列。


北の乾参入り口の角鳥居  こちらにも角鳥居がある。


角鳥居前 狛犬二基  こちらの狛犬は二匹共何やら雄叫びをあげているようです。



角鳥居前 常夜燈  芸州廻船問屋の寄進とある。


北の乾参道入口の永代常夜燈の並び。 嫌になるほど常夜燈の写真を撮りましたがまだ飽きていません。



時計塔

北の乾参道入口で、住吉大社記念館の近くにある大きな時計塔です。住吉ライオンズクラブチャーターナイト25周年記念として奉納し、昭和61年12月25日に建立されました。


時計塔  さんけい道 とある。


今回はこれでおしまい。住吉大社案内はまだまだ続きます。次回は末社種貸社の紹介である。



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