応用数理C(2018年度)の試験問題とその解答を公表する。
偏微分方程式の講義については現役の時からずっと
講義は難しいかもしれぬが試験は易しい
事を原則としてきた。今回の講義でも一応その原則を通しました。レポート問題はかなり難しかったので、学生さんは随分苦労して解いていたようでした。内容を深く理解するためにはこの事は大変良い事だと思います。熱心な受講生がいて充実した講義ができたのはとても有難いことでした。
講評
各問 20点 で 80点満点 である。
部分点は、原則 5点 刻みで与えた。採点方法は、減点方式とした。問題自体が全て予想された問いばかりなので、採点は厳しくした。
問題は全て基礎的な問題である。試験準備してきた学生さんにとってはかなり易しい問題のはずである。ほぼ全員がすべての問題に解答していたが部分的誤りやミスはかなり多かった。それでも半数以上が50点をとっている。
試験の満点は6名。彼らは全て秀の成績である。
満点の6名。
満点の6名。
09C16009
09C16087
09C16121
09C16123
09D16046
09D16049
問1 特性曲線による解法と変数変換による解法とでは解の表現が微妙に異なるが双方ともOKとした。大多数ができていた。
問2 積→和 の公式を用いての解答が殆どであった。それ以外の積分計算により解を求めた場合は大抵間違っていたが、級数解の求め方が書いてあれば部分点は与えた。これも過半数が正解していた。
問3 変数変換による解法がベストである。フーリエ変換を用いる解答もあったが、細部でミスをしていた。答だけの場合は5点のみ与えた。半数位しかできていない。
問4 意外とできていない。変数分離法による固有関数の求め方をきちんと書かないと減点した。より厄介な円板領域での固有値問題と混同している解答があった。残念だがこの答案は0点とした。
09C16123
09D16046
09D16049
問1 特性曲線による解法と変数変換による解法とでは解の表現が微妙に異なるが双方ともOKとした。大多数ができていた。
問2 積→和 の公式を用いての解答が殆どであった。それ以外の積分計算により解を求めた場合は大抵間違っていたが、級数解の求め方が書いてあれば部分点は与えた。これも過半数が正解していた。
問3 変数変換による解法がベストである。フーリエ変換を用いる解答もあったが、細部でミスをしていた。答だけの場合は5点のみ与えた。半数位しかできていない。
問4 意外とできていない。変数分離法による固有関数の求め方をきちんと書かないと減点した。より厄介な円板領域での固有値問題と混同している解答があった。残念だがこの答案は0点とした。
成績の集計:
良好な結果になった。100点が11名もいる。毎回講義に出席していた学生のようである。合格者のうち21名は優以上である。不合格者は未受験者を除いて3名(保留者を除く)。履修者総数64名なので、非常に良い成績であった。
以上
以上
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