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2018年10月19日金曜日

奈良 春日大社 II

秋晴れの中を腰痛をかかえつつも楽しい春日大社の見学でした。今回はその2回目で社殿の紹介です。

南門   社殿内からの眺め  朱塗りの茅葺屋根で立派なご門です。



南門をくぐると正面に幣殿舞殿がある。





一棟の建物だが東側2間を幣殿といい、西側3間を舞殿という。幣殿は天皇陛下のお供え物である 御幣物を一旦納める建物で、幣殿の天井板は格天井となっていて、舞殿と区別している。舞殿宮中伝来の御神楽を行うための建物であり、また雨天時に神楽や舞楽を奉納する場所である。

舞殿中

春日大社のホームページ の説明を引用。



座椅子などが並べられていて拝殿風の感じです。結婚式の参列者の席らしい。

幣殿舞殿の天井版の違いまでは気が付きませんでした。


写真右側が幣殿で左側は直会殿


直会殿は東を正面とする南北8間、東西4間の広大な建物で、素木造。東の2間が母屋となり、 春日祭には、勅使・弁以下の直会の儀式が殿上で行なわれます。


ご神木の本社大杉


由緒板     

中庭から拝観した大杉  天を突くばかりの巨木ですが途中で折れているようです。


特別参拝入り口

ここで初穂料500円を支払って回廊(内側の)を通り、中門藤浪之屋を拝観できる。


回廊に向かう境内の通路には朱塗りの末社が四社並んでいる。二社づつペアになっている。


井栗神社穴栗神社の由緒板


井栗神社  各神社の御祭神由緒板に記されているので省略。


穴栗神社

辛榊神社榊神社由緒板


辛榊神社


榊神社

四社とも同じ造りで大きさも変わらない。

中門・御廊  国の重要文化財に指定されている。



中門御本殿の直前にある楼門で約10mの高さがあります。 中門正面の唐破風(からはふう)は明治時代に取り付けられました。
御廊は中門から左右に約13m、鳥が翼を広げたように延びています。 現在御本殿の祭典では、神職の座る場所ですが、昔は興福寺の僧侶が御経をあげる場所でした。

側面から眺めた中門・御廊  


手刀雄・飛来天神社遙拝所

由緒板

両神社の祭神はこの御簾の奥に祀られていると思うのだが覗き見は禁止されている。


吊り灯籠のならぶ東回廊(内側)

青銅製の常夜燈二基

吊り灯籠 そういえば春日大社吊り灯籠で有名でした。新しい灯篭は金ぴか。


東回廊の屋根

東回廊を折れ曲がった先に御蓋山浮雲峰遙拝所がある。

東回廊外周

こちらにも吊り灯籠がずらりと並ぶ。


御蓋山浮雲峰遙拝所 みかさやまうきぐものみねようはいじょ と読む。おふたやまってどこだろうと思った私は無知蒙昧をさらけ出している。誰もが知っている三笠山でした。


奈良時代の初め平城京守護のため、鹿島の武甕槌命様が白鹿の背にお乗りになり天降られた神蹟、御蓋山の頂上浮雲峰遙拝所。御本殿が創建される以前に、鹿島・香取・枚岡の神々様がお鎮まりになる神奈備として崇められ、現在も禁足地として入山が厳しく制限されている。
 
遙拝所鳥居

この遥か先に三笠山頂上がある。


遙拝所由緒板

そして境内に戻る。

桂昌院宗子様奉納の灯籠


笠の飾りが独特ですね。火袋も籠のような形をしている。


それでは境内末社の拝観を始めよう。

岩本神社


大杉の足元に祀られている。

風宮神社


後殿(うしろどの)各社参拝所 


この本殿の真後ろにある庭と後殿には何柱かの神を祀る末社が並んでいる。

椿本神社


八雷神社 海本神社 杉本神社 佐軍神社 の社名板

 

後殿末社の由緒板


後殿五末社

左三社が 海本神社 杉本神社 佐軍神社
中央が 八雷神社
右端が 栗柄神社 の五社(だと思える)
 

北回廊  


宝庫





東側を正面として、厚板で組み上げられた朱塗の校倉造の建物。3月の春日祭の時に、御本殿をお飾りする御神宝(鏡、太刀、鉾、弓矢など)が納められ、普段は封印されている。

万燈籠再現 藤浪之屋 (ふじなみのや) 重要文化財である。


江戸時代まで神職の詰所であった。解放されその真っ暗な内部には燈籠が連なり並べられている。万燈籠の幽玄の美を表わしている。

由緒板より:

春日大社燈籠がたくさんあることで有名で、平安時代から現在まで奉納された燈籠がおよそ三千基あります。春日の燈籠は数が多いだけでなく、歴史的な資料としても重要で現存する室町時代以前の燈籠六割以上春日大社にあると言われております。

2月の節分、8月14日・15日の年3回、すべての燈籠に浄火をともす春日万燈籠が行われており、この万燈籠神事を感じていただこうと、江戸時代まで神職の詰所であった藤波之屋を開放しました。


藤浪之屋 入り口


中には真っ暗な中に燈りを灯された吊り灯籠が二列に並ぶ。

右通路

左通路

末社の多賀神社  由緒板

多賀神社社殿  伊弉諾命を祀っており仕事完遂の神とされる。


内侍殿(右側)  金の吊り灯籠が並ぶ


西回廊(内側)  青銅の吊り燈籠


新旧の吊り燈籠

林檎の庭では神前結婚式が行われていた。写真撮影は禁止されていたが、知らず新郎新婦の後ろ姿が写ってしまった。個人情報の保護には触れないと思われるのでお許しください。


砂ずりの藤

慶賀門を入った所の棚作りの藤で、5月初旬頃に花房が1m以上にも延び、 砂にすれるということからこの呼名があります。
摂関近衛家からの献木と伝えられ、『春日権現験記』にも書かれている古い藤、 樹齢700年以上といわれます。


満開時にはこのように見事に地面まで垂れさがらんばかりに咲く。


そして一旦社殿を出て南回廊(外側)を巡る。

南回廊内にある末社 榎本神社


由緒板

社殿  回廊内の神社で少し毛色が変わっている。


西回廊(外側)横の石燈籠群


西回廊屋根

内侍門  正面が宝庫


これで一応の参拝はおわった。しかし立ち入り禁止で肝心の本殿が参拝できず屋根の一部しかみえない。住吉大社のように完全公開はできないものかね。
住吉大社 II

それで動画による本殿紹介を最後にして今回はおしまいとする。本殿第一殿から第四殿まである。

春日大社本殿の修理完了




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