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2017年6月6日火曜日

豊中市 原田神社

晴の日には、阪大への行きかえりに阪急沿線の神社仏閣を参拝しようと計画している。目的は、ブログにその取材記事を書くことです。前回は亀の森住吉神社であったが、今回は、阪急岡町駅のすぐ近くにある原田神社である。 池田市 亀の森住吉神社

阪急岡町駅


この駅に降りたのは、記憶する限り初めてである。 近くに神社があることも露知らずでした。阪急沿線の駅周辺ガイドマップで知ったのでした。

境内への出入り口は2ヶ所あって、商店街の外側にある参道からお参りをした。

原田神社本殿は国の重要文化財に指定されている。

石の明神鳥居


鳥居に掲げられている扁額には、原田大明神 とある。 ブロンズ製である。


この石鳥居は、貞享5年(1688年)に建てられ、その記録が残っている。 


木立ちに隠れてしまい見えないが、大きな社碑には、府社 原田神社 とある。格式のそれなりに高い神社である。


ここで、原田神社の基礎情報をWikipediaから取得する。

原田神社


  
原田神社
原田神社.JPG
拝殿と本殿
所在地大阪府豊中市中桜塚1丁目2-18
位置北緯34度46分45.94秒
東経135度27分56.84秒
座標: 北緯34度46分45.94秒 東経135度27分56.84秒
主祭神須佐之男命
社格府社
創建4世紀中頃 - 5世紀末
本殿の様式五間社流造
例祭10月1日
主な神事稚児祭
獅子神事祭

原田神社大鳥居と能勢街道(右手)

本殿

摂社十二神社本殿


原田神社(はらだじんじゃ)

大阪府豊中市中央部に鎮座する神社。

歴史:

原田神社の社伝によると、桜塚古墳群の故地に4世紀中から5世紀末頃創建されたとされ、古代には素戔嗚尊など五神をまつり祇園神社と称した。

また白鳳12年(684年)6月18日に天武天皇が神宝・神鏡・素盞男命御鏡・獅子頭を奉納したことから大宮と称し、皇族や武家より厚く崇敬を受けた。

鎌倉時代以降には牛頭天王信仰と習合し、東は豊嶋郡榎坂村(現吹田市江坂)から、西は川辺郡富松村(現尼崎市富松)にわたる摂津国中西部72村の産土(うぶすな)神社となり、「西牧総社」と呼ばれ崇められた。

また足利氏、殊に義澄、義晴、義輝の3代からは厚い信仰を受け、神領として西牧六車(むぐるま)の庄(桜塚・原田・曾根・勝部・走井・福井)の寄進をうけている。

天正6年(1578年)に荒木村重の兵火にかかり、境内社の十二社殿本殿及び神宝等を除き全焼。仮殿を経て慶安5年(1652年)、現在の本殿が再建された。

もとは祇園社(ぎおんしゃ)とも牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)とも呼ばれていたが、貞享2年(1685年)に神祇管領から「原田大明神」の神号を得て現在の社名となった。

江戸時代に入ると境内地は狭められていったが、境内地に接した門前町能勢街道伊丹街道の結節点としても栄えるようになり、この市街地が現在の岡町の基となった。

明治43年(1910年)に開通したころの阪急電車の写真を見ると神社の中に岡町駅があるように見える。
近代社格制度のもと、明治に入って郷社に列格されたが、昭和16年(1941年)に府社に昇格した。
現在、神社本庁には加盟していない単立神社である。

と言うことで、中々の由緒ある神社でした。

主祭神:

素戔嗚尊

今回の画像は、石見神楽におけるスサノオノミコト。



大格闘の末に八岐大蛇を倒した。

ご祭神として牛頭天王も祀られているが、これはスサノオの本来の姿だとされる。
 


牛頭天王はもともとインドの祇園精舎守護神としてまつられていた。薬師如来垂迹神とされ、日本では京都八坂神社祭神。このため祇園天神ともよばれる。

それでは境内の参拝と参ろう。

常夜燈 二基あるが、燈台を支える台座石のスタイルが異なっている。



手水舎

由緒舎  豊中市教育委員会が記述している。


境内の様子  お百度石

拝殿


拝殿側面



本殿側面  拝殿奥にある本殿はの全貌を拝むことはできない。



桧葺きの屋根部分。



しかし、豊中市の広報ページに本殿の正面写真の画像があるのでアップする。



この本殿は、国指定の重要文化財である。 その由緒舎の説明板。



棟札から慶安5年(1652年)の建立と判明する。全国的にも類例の少ない五間社流造(ごけんしゃながれづくり)の形式をもち、正面に千鳥破風(ちどりはふ)および軒唐破風(のきからはふ)がみられ、屋根は桧皮葺である。
材料工法ともに上質な江戸時代前期の建築で、虹梁(こうりょう)の配置や身舎(もや)とのつなぎ方、妻飾などに配した邪鬼など細部の形式意匠にも特色がある。

境内の様子  写真奥が拝殿


境内中央にある石舞台。 おそらく獅子神事祭で使われるのだと思われる。


拝殿前の常夜燈 左右二基


同じく 狛犬二基

銅製の燈篭

拝殿中  奥に本殿の正面がみえている。


本殿ご神鏡

この神社の神事である獅子神事祭は、豊中市の無形民俗文化財に指定されている。

その動画
20161009 原田神社秋之祭典(獅子祭)

境内社が一つの舎に纏められている。 このパターンも結構ありますね。


笠部分が青銅製で、台部分が石製である灯籠。 一風変わっている。


狛犬二基


4つの脇社を一挙に全部お守りしている。


熊野大神  (熊野神社)

天満大神  (天満神社)

春日大神  (春日神社)

八幡大神   (八幡神社)

摂社十二神社本殿前  石鳥居


本殿


本殿は豊中市指定文化財である。



この社殿は、三間社流造の形式になり、屋根は桧皮葺、桁行4.10m、梁間は身舎部で1.54m、庇部で1.08mの規模をもち、その基本的な構成は本殿と同様となっている。
身舎正面は5対7対5の割合で柱が配置され、格子戸を脇間ははめ殺し、中間は引き違いにたて、正側三面に高欄付の縁がめぐっている。



高欄の大部分および縁下などの部材は、建立当時から新しくとりかわっているものの、その他の大部分については当初材が現在も良く保たれており、もと極彩色が施してあった痕跡がいまも僅かに残っている。
建立された時代を明らかにする資料はないが、少なくとも寛永を下ることはなく、17世紀初頭の建築とみられている。

御神燈

狛犬二基

境内社神明社前 石鳥居

拝殿

その側面


拝殿前 狛犬二基


境内社稲荷社 宇賀御魂神を祀っている。
千本鳥居

二方向から鳥居が並んでいる。


拝殿前の お百度石


拝殿  稲荷神社なので拝殿は朱塗りである。この脇社だけカラフルである。


扁額には、 稲荷神社 とある。 


本殿

本殿前のお狐様二匹



商店街側の境内で入り口に立つ 石鳥居


常夜燈

正面奥に摂社十二神社本殿が見える。



こちらの参道にも手水舎がある。 摂社十二神社の手水舎と言えよう。


この原田神社阪神淡路大震災で少なからぬ被害を受けた。 

その復旧工事と本殿屋根の葺替え工事の記念碑 


境内の参拝をおわり、出入り口につながる桜塚商店街にでる。 あとはおまけ画像である。


商店街入り口角に民家と神社が一緒になったような建物がある。

入り口を神社に似せてある。1階部分が拝殿ふうの造りになっている。屋根は飾りです。


愛宕社松江大明神を祀っている稲荷社らしい。 その朱鳥居は、壁スレスレに立てられている。



扁額

その中に祀られているのは 稲荷大神 でした。


狛犬二基


 ヘンテコな家屋でした。いや、逆かな? 家屋に見える神社が正解かも知れない。
 今回も狛犬やお狐様を沢山写真に撮りました。阿吽の形は皆同じですが、時代や経年による表情の変化があります。 それが面白いところですね。

これでおしまい。





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