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2014年4月19日土曜日

広島旅行 2014.4.11-12 (II) 

 

韓国客船沈没事故が起こってもう3日になる。痛ましい事故だ。 280人以上の行方不明者の生存はより難しくなった。 高校生が多数含まれている事がより一層事故の痛ましさを増している。事故原因の推測から、どうやら人災らしい。被害を最小限に抑えるメンテや設備が利益優先のため疎かになっていたのだ。腹立たしい思いがつのる。 若い命を救うすべについて、何か抗議の言葉を書きたかったのであるが、意味のない無責任な放言にしかならないので沈黙するしかない。
亡くなった方の冥福を祈りたい。

ウクライナやその他の国々で、痛ましい理不尽なことが起こっているのを知りつつ、
何ができるわけ訳でもない無能な退職老人はお気楽なブログを書きつづけるのである。 
内心忸怩たるものがある。 無意味さに気付いて時々嫌になる。 

前回のつづき:

前日の酔っ払い状態から回復し、良いお酒だったので不思議と悪酔いはなかった、ホテルの
バイキング朝食(おにぎりと稲荷ずし、味噌汁)をすませてから、安佐動物園見学に車で出発。 

ワイフは、大の動物園ずき、ゴリラフリークで、国内のみならず世界中(といっても多くないが)の
動物園を訪れている。 パンプや撮った動物写真が山ほどあるので、時間を見つけて動物園シリーズを始めようと思っている。 園の説明や園内の動物写真は、その時にまわす。

これが、安佐動物園 の入り口です。土曜日という事もあって、開園前から家族連れで
駐車場も一杯だった。 この動物園には、3頭の若いクロサイがいる。 その立体模型かな?


 
例により、Wikipedia より:

広島市安佐動物公園

広島市安佐動物公園(ひろしましあさどうぶつこうえん)は、
広島県広島市安佐北区安佐町動物園にある動物園。
 
まず入場パンフです。
 
     データは、次のようです。
 
広島市安佐動物公園
Hiroshima City Asa Zoological Park
安佐動物公園 正面
施設情報
専門分野総合
事業主体広島市都市計画局緑化推進部
管理運営公益財団法人広島市みどり生き物協会
開園1971年9月1日
所在地731-3355広島県広島市安佐北区安佐町動物園


 


キリンの展示

ライオンの群れ

鳥類の展示

となっています。 

開園は、40年以上前なので、結構古い動物園ですが、園内は近代的な作りです。
動物の生態を生き生きとして見せるという方針で運営されています。

概要

全国で62番目の動物園として1971年9月1日に開園。総面積51.4ヘクタールの内、動物展示スペースを開園当初は14ヘクタール、1985年の西園整備で23.2ヘクタール、現在は25.6ヘクタール当てている。敷地内にキリンライオンなど約170種類の動物を飼育しており、クロサイの繁殖ではハナが10頭を出産し世界記録を樹立。オオサンショウウオの飼育研究は学術的にも高い評価を受けている。またグラントシマウマ、ケープハイラックス、マレーバクなど継続した繁殖を誇っている。 2001年には子どもが動物と触れ合えるスペースとして「ぴーちくパーク」を開設。2003年夏には「納涼ナイト・サファリ」として夜間開園を行い、以来毎年夏に開催されている。

園内は、このようになっています。

一枚では、スキャンできず、2枚になったので重なってます。
山の傾斜を利用したかなり広い動物園です。

この動物園の売りのクロサイです。 他の動物の紹介は、また別の機会にします。




園内に小さい子供が沢山いるというのは、活気がありなかなか良い。 
 
動物園の動物見物を充分に堪能して、広島市に戻りご当地グルメの廣島伽厘 を食す。


廣島伽厘倶楽部 上八丁堀店 です。 

店内は、そんなに広くない。我々は、テーブル席に座った。 外人が一人厨房の前にあるカウンター席に座っていた。 食べ始めていると、店を写真に撮っていた中国人の団体5人位がどやどやと
入ってきた。 中国でもこの店は有名なのかしらん。

メニューは、各種の辛さのカレーとその重量、トッピングというかカレーに入れる具を選べるようになっている。 お好みカレーを自分で注文できるということだね。


廣島伽厘倶楽部

 まず、サラダを注文しました。普通のハムサラダです。 ビールは飲んでません。念のため。


私は、中辛350gで具はハムカツにした。 普通のとんかつの方が良かった。 残念。
カレールーは、やはり専門店だけあり、マイルドで実にうまい。 家庭で作るのは、
チト難しい各種スパイスの配合だ。 
食べログで調べると、 こくがあるのにあっさりしたカレー が評判だそうだ。

あっさりしているとは思わなかったが、何か隠し味的なものがあるのかもしれない。

 
ワイフは、マイルド250g で シーフードミックスカレー


息子は、スぺシャルカレーセット。 一番値段の高いやつです。 
具としてビーフステーキを頼んだが、品切れで舌の塩焼きにした。 
ルーは、カップに入って、別に出てくる。 皿は、漆ぬり風で高級感溢れる(ように見える)。 

 

                        混ぜてしまえば同じだ。

 
美味しく カレーを頂いてから広島城見学へ向かう。
 
 
途中の広島城公園に、池田勇人の銅像がありました。

「所得倍増」 「貧乏人は麦飯を食え」 で有名な総理大臣ですね。広島出身です。 

Wikidedia によると、

池田 勇人(いけだ はやと、1899年12月3日 - 1965年8月13日)

日本の大蔵官僚、政治家。位階は正二位。勲等は大勲位。
大蔵次官、衆議院議員(7期)、大蔵大臣(第55・61・62代)、通商産業大臣(第2・7・19代)、
経済審議庁長官(第3代)、自由党政調会長・幹事長、内閣総理大臣(第58・59・60代)などを
歴任した。


広島城址の石碑です。 


広島城の全貌です。 内部はコンクリ作りだが、外観は立派です。 大阪城と同じ。 

 
65歳以上ということでシニア料金で入場した。 
そうか、名実ともに退職ジジイなのか。得したような物悲しいような・・・。
お城の中の展示物を2,3写す。 ありきたりの展示で、実はあまり興味なし。



                       天守閣からの眺めです。 



城見学が終わって、お目当ての ひろしま美術館 での 熊谷守一展 です。


ひろしま美術館

1978年11月3日に、広島銀行の創立100周年を記念して開館した。
財団法人ひろしま美術館が運営主体となっている。
フランス印象派を中心に、ゴッホ、ピカソなどの作品も展示。
また、日本の近代洋画の秀作も多く収蔵している。

ひろしま美術館 の玄関口です。

 
 
美術館は、このように円形になっておて4つのパートに分かれています。面白い建築設計です。
 
 
館内の中央広場で、この日コンサートが行われていました。
 
デュオ  旭爪姉妹 のピアノとヴァイオリンコンサートでした。 
エディット・ピアフ 愛の賛歌が良かったです。 
 
さて、熊谷守一展 です。
 
 

 


熊谷守一のことを知ったのは、もう20年位前になります。 
東京に出張した時、池袋だったかどこかで展覧会が開かれており、それで知ったのです。
文化勲章を辞退した画家として記憶していました。 
私はその後期の作品に魅かれ、そのうち 私の画廊 で紹介しようと思っていました。 

ここで、言い訳を。 私の画廊 は、全然進んでいません。 スキャナーの精度が悪すぎて
画像に不満だからです。 それと、立派な Virtual Gallery が沢山あり意気消沈したためです。
その上、取り上げたいマイナーな画家と思っていても、実はかなり良く知られていたりする。
熊谷守一は、マイナーでも何でもない有名画家でした。 当初 ハウズナービアズリーとか
エゴンシーレとかを考えていたのだ、彼らもまた有名画家ですでにあちこちで紹介されている。  
そんな状況が分かったので、熱意は減退したが自分でアップして面白いと思えれば、
勝手に始めようと考えています。 そんな訳で開店前からお休みです。  

パンフからの説明です。 

熊谷守一 

日本近代美術史の中でひときわ異彩を放つ画家・熊谷守一(1880-1911)。
守一が描いたものは、自宅の庭の草花やそれに集まってくる虫など、身近なものでした。
庭で輔の目線になって蟻の動きを観察したり、猫と一態に寝そべったり、雨だれをじっと眺めたり、日常の中で起こるいのちのドラマを飽くことなく常に新鮮な気持ちで見つめ、作品に昇華させたのです。それらは明快な輪郭線と平塗の色面という単純なかたちで描かれていますが、
守一が描いた小さな画面をじっと見つめていると、動物たちの思通いや雨だれの音が
聞こえてきて、温かないのちや暮らしのぬくもりが感じられることでしょう。
晩年には文化勲章を辞退するなど、お金や名誉にも関心を示さず、九十七歳に至るまで
草木や動物に囲まれながら好きなものを描き、常に自然体を貫く人生を送りました。

本展では、全国の美術館や個人所蔵家の協力のもと、代表作を含む、油彩画、日本画、書など約百三十点により守一の画業に迫ります。熊谷守一の不思議な魅力に浸ってみませんか。

とあります。

簡単に足跡を辿ります。 

     Kumagai Morikazu 

                       
敷地50坪の彼の邸宅です。その庭は僅か15坪の広さしかない。



彼は家計がどんなにピンチになっても、気が向かなければ絵筆をとらなかった。
火の車の家計をよそに、彼は「雑草園」のように草の茂った庭にでて蟻やカマキリを観察し、
草や花に見入っていた。そのために彼は手製の腰掛けを20個作って踏み石のように
庭に配置し、それに順番に腰を下ろしながらあくことなく虫けらどもを眺め続けた。

作品を幾つか見ていく。

初期の写実的な作品です。



自画像 です。 娘の萬の葬儀の帰りを描いた作品です。

  ヤキバノカエリ 



後期の自宅から外出しなくなったころの作品です。


白猫            蟻と蝸牛
               

                                                朝露

           宵月



「蟻」

 
 館の中庭にある、彫像です。 説明は、省略。 
そのうちこのひろしま美術館紹介のとき、可能ならば説明します。 

 


 


熊谷守一の画集を買って、美術館を後にする。 見ごたえのある展覧会でした。
満足しました。

これで広島観光は完了。 
あと、最後のご当地グルメが残っているが、それは高速のSAで取ることにする。

きた道を逆に辿ってかえる。 途中のPAやSAの写真です。 小谷、 福山、 そして 吉備



 
 
吉備SAには、しゃれたレストランがある。 岡山プラザホテル経営のレストランだ。
そこで岡山グルメとしゃれ込む。
 
私は、吉備鰆丼。 鰆とさらしネギごはんがよく合う。赤いのは唐辛子の細切りです。 
かなり美味。 
 


息子は、岡山名物 海老めしセット。 一口食べた。色は黒いが、ひつこくも辛くもない。
美味しいの部類。

 

 
 
ワイフは、豪華に春の松華堂弁当 1700円。
 

一辺に全部写せないくらい料理の種類が多い。 一見豪華。 
 

 

 
こんな風です。 味は、分からない。食べさせてもらっていない!
いや、茶わん蒸しは少し食べたが、少しくらいでは味はわからん!
天ぷらは食べていない!あなごも! 刺身も食べていない!
 

このようにして、ご当地グルメも完了。 途中、龍野西のPA で休息をとり 都合4時間ほど
かけて垂水の息子宅に到着。



息子は長時間運転ですっかり疲れてしまい、神戸の自宅まで送ってくれないのでワイフとともに
JRで六甲道まで戻る。 そこから、タクシーで自宅に帰る。 我々も疲れた。 

 


 












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