あまめはぎ
Wikipedia によると、
あまめはぎ
石川県の輪島市や鳳珠郡能登町に伝わる伝統行事(妖怪)。
能登のアマメハギという名称で1979年(昭和54年)重要無形民俗文化財に指定された。また伝承の途絶えていた新潟県村上市でも、2005年(平成17年)に保存会が発足し、行事が復活した。
と説明されており、もともとは行事の名称から来ている。 妖怪のほうで言うと、
囲炉裏や火鉢に長くあたっているとできる火だこのことをアマメと言い、怠け者の証しとされている。 これを剥ぎ取る妖怪がアマメハギである。
アニメのゲゲゲの鬼太郎では、コマ妖怪として出演している。
コマを回すのが得意で、好物は子供の足の皮だとされている。 性格は悪いし、意外と恐い。
水木画伯筆によるアマメハギです。
こいつには、フィギュアも着ぐるみも存在する。
あまつさえ、お弁当にまで出没している。
妖怪邸・妖堂 日記帳 さんによる挿絵はこれです。
アニメにも出演しているせいか、こいつは結構人気ものです。 鬼太郎10人衆の一人でもある。
網切(あみきり)
網切、網剪(あみきり)
鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』にある日本の妖怪。
エビのような体にカニまたはサソリのような手のはさみを持つ姿で描かれているが、同画集には解説文がないため、石燕がどのような妖怪を描いたかは不明。
妖怪研究家・多田克己の説によれば、小型甲殻類のアミと網との言葉遊びで石燕が創作したものという。
とある。以上 Wikipedia より。
鬼太郎とゆく 妖怪道五十三次 やのまんブックス の五十番水口図 の中央に描かれている。赤い色のエビかサソリみたいな奴が網切である。
水木しげるロードに設置されている「網切」のブロンズ像。
ひかりのくに テレビえほん ゲゲゲの鬼太郎 の裏表紙の左端にいる。
イラスト集
雨女(あめおんな)
Wikipedia より引用。
雨女(あめおんな)
雨を呼ぶとされる日本の妖怪。また、その行動が雨を呼ぶかのように思える女性もこう呼ぶ。
起源とかについては、Wiki-雨女 を参照。 特記すべきことは、特にない。脇役妖怪ですな。
歌川芳幾画『百物語 雨女』には、このように描かれている。 やはり、おどろおどろしい。
水木しげる画伯によると、このような可憐な少女になる。
イラスト集
雨降り小僧
雨降小僧、雨降り小僧(あめふりこぞう)
日本の妖怪の一種。江戸時代の鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に妖怪画があり、同時代の黄表紙などにも見られる。
雨を降らせる神様ともいわれてる雨師につかえる子供の妖怪。 言い伝えでは、雨降り小僧の笠を奪って着けると、頭から離れなくなってしまうという。 なかなかの人気妖怪である。
水木しげる画「雨降り小僧」です。今昔画図続百鬼 とほぼ同じ構図ですね。
水木しげるロードに設置されている「雨降り小僧」のブロンズ像
巨匠の手塚治虫も描いています。 この漫画は定かでないが、読んだような記憶がある。
イラスト集
フィギュア
王蟲の上の雨降り小僧で、オリジナルフィギュアです。 王蟲:妖怪雨降り小僧 より。
海洋堂の食玩の雨降り小僧
こちらは、食玩でなく根付。
ゲゲゲの鬼太郎のアニメにも出演している。
小僧と言いながら、イメージはやはり小太りおじさんなんだね。
妖怪運動会で、雨降り小僧は「運動会に出てみたい」と思っているのだけれど、なんせ自分がいると雨が降ってしまうので、晴天よろしくの運動会に自分なぞ出ることは叶わないと思ってるのです。
シャイで奥ゆかしい小僧なのです。
気が弱いんだろうね。私と同じだ。
飴屋の幽霊(あめやのゆうれい)
子育て幽霊 とも言われている。 Wikipedia による解説。
子育て幽霊(こそだて ゆうれい)
日本の民話、怪談。筋立て、結末などに細かな異同が見られるが伝承地は全国に分布しており、落語の題材にもなっている。「飴買い幽霊」ともいう。
妖怪というより、怪談にでてくる幽霊ですね。 少し長いが、そのあらすじをどうぞ。
ある夜、店じまいした飴屋の雨戸をたたく音がするので主人が出てみると、青白い顔をして髪をボサボサに乱した若い女が「飴を下さい」と一文銭を差し出した。
主人は怪しんだが、女がいかにも悲しそうな小声で頼むので飴を売った。
翌晩、また女がやってきて「飴を下さい」と一文銭を差し出す。
主人はまた飴を売るが、女は「どこに住んでいるのか」という主人の問いには答えず消えた。
その翌晩も翌々晩も同じように女は飴を買いに来たが、とうとう7日目の晩に「もうお金がないので、これで飴を売ってほしい」と女物の羽織を差し出した。
主人は女を気の毒に思ったので、羽織と引き換えに飴を渡した。
翌日、女が置いていった羽織を店先に干しておくと、通りがかりのお大尽が店に入ってきて「この羽織は先日亡くなった自分の娘の棺桶に入れたものだが、どこで手に入れたのか」と聞くので、主人は女が飴を買いにきたいきさつを話した。
お大尽は大いに驚いて娘を葬った墓地へ行くと、新しい土饅頭の中から赤ん坊の泣き声が聞こえた。
掘り起こしてみると娘の亡骸が生まれたばかりの赤ん坊を抱いており、娘の手に持たせた三途の川渡し代の六文銭は無くなっていて、赤ん坊は主人が売った飴を食べていた。
お大尽は、「娘は墓の中で生まれた子を育てるために幽霊となったのだろう」と「この子はお前のかわりに必ず立派に育てる」と話しかけると、娘の亡骸は頷くように頭をがっくりと落とした。
この子供は後に菩提寺に引き取られて高徳の名僧になったという。
中国の怪談の翻案であったらしい。
水木しげるの描いた子育て幽霊は、なかなか見つからない。それで、例の如く、手持ちの書籍からスキャンする。
鬼太郎とゆく 妖怪道五十三次 やのまんブックス の四十番鳴海図 の中央下と左上に描くかれている。 赤ん坊づれの女性である。
イラスト集
子育て幽霊 にちなんだ京名物子育て飴というのもある。 商魂たくましいですね。
5匹紹介したので、これでおしまい。 ごきげんよう。
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