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2014年11月7日金曜日

台北最新事情 VIII 台北101

 



台北旅行も最終日である。 午後4時15分の便で帰国の予定なので、午前中の観光は可能なのである。それで、予定外ではあったが、台北101に行くことにした。〇〇と煙は高いところに登りたがるの譬え通り、今や大〇〇に成り果てた私は、断固このタワ-に登ると決めたのである。市内のどこからでもこの高層ビルは見えるし、今までの旅行記でも何度も写真で紹介したしね。

いつも通りホテルの朝食を、昼飯を食べなくってすむように沢山食べる積りであったが、食い意地の張っている私とはいえ、さすがに連日の飽食で少ししか食べれなかったのである。帰国後の病院での検査が恐ろしい。自業自得だが、糖尿病の悪化は間違いない。 

台北101への行き方は簡単。MRT台北駅から、淡水線で6駅目のMRT台北101/世貿駅で降りればよい。 この駅の4番出口です。
  
 

 
 
ここで、かっては世界一の高さを誇っていた高層ビル台北101の概略を説明しよう。 
引用は勿論 Wikipedia からである。

台北101(タイペイいちまるいち、中国語: 臺北101

中華民国台北市信義区にある超高層ビル。高さ509.2mで、地上101階、地下5階からなり、名前はこれに由来する。
建設段階の名称は台北国際金融センター(中国語: 臺北國際金融大樓)。
7年間の工期を経て、2004年に世界一の超高層建築物として竣工した。
設計は李祖原建築事務所、施工は熊谷組を中心としたJVにより行われた。総工費は約600億元。

台北101
Taipei101.portrait.altonthompson.jpg
施設情報
所在地中華民国の旗 中華民国 台北市 信義区
座標北緯25度2分1秒
東経121度33分54秒
座標: 北緯25度2分1秒 東経121度33分54秒
状態完成
建設期間1999年 - 2004年
用途複合
地上高
最頂部509.2 m
屋上449.2 m
最上階439.2 m
各種諸元
階数101 階
延床面積412,500 m²[1]
エレベーター数61基(全て東芝製)
関連企業
設計李祖原建築事務所
施工KTRT JV

台北101
各種表記
繁体字:臺北101
簡体字:台北101
拼音Táiběi Yīlíngyī
注音符号:ㄊㄞˊ ㄅㄟˇ ㄧ ㄌㄧㄥˊ ㄧ
発音:タイペイ イーリンイー
台湾語拼音Tâi-pak It-khòng-i

 
509.2メートルという高さは2007年7月にブルジュ・ハリーファ(ブルジュ・ハリファ)に抜かれるまでは完成建築物としては世界一高いものだった。全面ガラス張りの近代的建築ながら、輪郭は伝統的な宝塔と竹の節がイメージされている。

そうなのである。高さ509.2mで、地上101階の超高層ビルである。
宝塔と竹の節がイメージされ、ギザギザの節のあるビルになったんだね。 納得。 
日本の熊谷組が施工(の中心)したのだ。日本人として誇らしいことではある。

ビルの商業施設を下から眺めた写真がこれ。



ほぼ真下から上を見上げると、こんな風にみえる。

Wikipedia の写真では、こんな風である。


1階の商業施設の中に入ると、このように巨大な吹き抜けの空間が現れる。



周りにあるのは、有名ブランドの店ばかりである。


展望台エレベーターへの入口は隣のショッピングモールの五階にある。

ここですね。ここで、展望台に登るチケットを買う。
 


着いたのは9時18分と早かったのだが、すでに長蛇の列である。日本人の修学旅行生はこんなところまで進出していたのだ。 


展望台の入場料は、一般券500元なのである。 高いのだ。 しかし、止むを得ない。

入場券、写真引きかえ券および土産物割引クーポンがこれ。


列に並ぶと、このようなデジカメを撮るコーナーがあり、


 
すぐさまモニターにその画像が現れるのであった。


 

 
台湾中に恥ずかしい画像を流してしまったようである。この写真は、購入できるが余りに値段が高いので購入は断念する。

さて、エレベータである。


TOSHIBAという文字が見えるであろうか? そうである。日本製である。と誇らしげに言う。どうも外国にでると、国粋主義者になってしまう。いけないことである。 

Wikiの記事からの引用だが、

エレベータは東芝エレベータ製で、毎分1,010メートル(時速60.6キロメートル)の速さで上昇できる。この速度はそれまで横浜ランドマークタワーのエレベータが持っていた記録を更新し、2004年、世界最速としてギネスブックに認定された。下降は毎分600メートルである。地上1階から展望台のある89階(地上382.2メートル)まで、39秒で到達する。

エレベーター内の両サイドにディスプレーがあり、上昇時、下降時共に、階層(楼層)、高さ(高度)、分速(速度)、37秒からのカウントダウンタイマー(計時器)がリアルタイムに表示される。またエレベーター作動と同時に、天井には星空が現れ、音楽が流れだし、エレベーターガールのアナウンスと共に別世界へといざなわれる。

ということなのである。 ここが、89階の展望台。 人でごったがえしている。 日本人が多い。 それと、中国人かな。


この展望台からの風景写真のオンパレードである。全ての方向から写真を撮ったのだ。
ビル群の連立。




向こうに見える橙色の建物が圓山大飯店。以前宿泊した事のある超高級ホテルである。学会で行ったのだ。自費ではとても行けない。もっとも宿泊費は、規定額しか出なかったような記憶がある。今や全てが忘却の彼方である。


高層ビル街。

山際まで、高層ビルが建ち始めている。台湾もお金持ちの国になったものである。しかし、貧富の差は日本以上に激しいらしい。今回は当然の事だが、上っ面の良い場所のみ訪れて、貧民窟には行っていない。金持ち(実際は違うが)旅行者でしかない私達であった。




展望台からの景色が面白いものだから、写真をバチバチ撮っている。まあ見てください。
 





 


 





飽きたかもしれん。 すまぬ。 

各方向には、このようなタッチスクリーンが設置されており、触れるとその建物の説明がなされるのである。 ちなみに、日本語の音声ガイドが付いている。 私は面倒なので使わなかったが。




展望台での売店。ここで、お土産を購入することができる。 


 

 
ここから、階段で91階の屋外展望台に登ることができる。 

この場所である。 平凡な感想だが、高い高~いのである。 その子供並みの感想しか言えぬ爺さんが、ここまで辿りついたという証拠写真である。
 

 
ここから、上を眺めた写真。思わず目眩がする。


この階には、色んな物が展示されている。 台北101のミニチュア模型とその絵画。



何だ!  この巨大な球は?    



チューンドマスダンパーである。



建物内のチューンドマスダンパーの場所
 
風による振動を緩和するために、巨大なTMD(チューンドマスダンパー)が建物上部に設置されているのであった。 ビルの固有振動数の周辺での共振現象を、この球の振動により抑制する装置である。



振り子型動吸振器の模擬アニメーション
 真ん中の黄色の丸:質量体
 上部の灰色の線:吊り
 下部の緑の足:ダンパ
 外側の青の枠:制振対象物

こんな風にして、ビルの揺れを少なくするのである。 

TMDの前にいるのが、台北101ビルのマスコットキャラである、ダンパーベイビーちゃんである。
こいつについては、台湾最新事情の最終回で解説の予定。


 
ダンパーベイビーちゃんとのツーショットを撮りたかったが、誰も写してはくれなかったのである。


先日小笠原諸島と伊豆諸島周辺の排他的経済水域(EEZ)で相次ぐ中国漁船による違法なサンゴ漁のニュースがあった。 サンゴ、特に縁起物の赤珊瑚が爆発的に高値を呼んでいるそうである。 調べてみると、こんな値段が付いている。 

台湾産朱赤珊瑚 12.72ct (天然無処理)

台湾産赤珊瑚 12.72ct (天然無処理)

¥200,000
 
ひえ~である。 珊瑚もまた、私には縁のない宝石である。 ところが、ここに商品としてかなりの量の珊瑚の工芸品が陳列されていたのである。 それを見ていこう。
 
これは、ピンク珊瑚の樹木の置物。数千万円である。



これは、赤珊瑚製の釈迦牟尼像である。 値段は見なかったが、一体いくらすることやら。


白い珊瑚もあるんだね。 

 

 
これは、メノウ製かもしれん。

 
展示物の珊瑚だけで、何十億円という額にのぼる。すごいものである。
 
ワイフも安物だが本物のピン珊瑚の腕輪を持っている。
私は紛れもなくビンボーだが、ひょっとしたらワイフだけは金持ちかもしれん。
 
巨大紫水晶の原石もあった。
 

こんなの誰が買うんだろうね。と思いつつ、39秒で高速エレベータにて5階まで降り立った。
そして、地上の人となり、エスカレーターで地下の人に変わり、MRTで台北駅まで帰ってきたのである。


ここには新光三越百貨があり、ワイフの発案により、ついでに店内を覗いたのである。
これまた当然だが買うものなど、私には何もない。


これで台北旅行の観光スケジュールは全て完了。

そしてホテルに戻り、指定された時間まで、迎えにくる空港バスを待つのであった。

VIII はこれでおしまい。 IX 台北旅行の帰路 につづく。 








 

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