私の親父より少し上の世代で、実に苦労をされている。戦争の時代については、特に何も書かれてはいないが、その時代をくぐり抜けご子息を立派に育てられている。彼らは、建築家や画家になっておられる。 息子たちが語る、画家 江上茂雄
まだ存命しておられると思っていたが、記事を書くために検索してみると、昨年2月26日に101歳でお亡くなりになっていることが分かった。
西日本新聞の記事より。
26日午前9時14分、老衰のため福岡市東区の老人ホームで死去、101歳。福岡県みやま市出身。15歳から福岡県大牟田市の三井三池鉱業所に勤め、パステルクレヨンなどで身近な風景を描いた。定年退職後、熊本県荒尾市に住み、67歳から30年間ほぼ毎日野外でスケッチを続けた写生画は約1万点を数えた。昨年9〜12月に福岡県立美術館など3館で回顧展が開かれた。
この画家について、写真家・編集者として著名な都築響一さんが、ご自身のメールマガジン「ROADSIDERS' weekly」(2013/10/02号 vol.085)で、江上茂雄さんを紹介する記事を書いている。
百年の孤独
――101歳の現役アマチュア画家・江上茂雄の画業
江上茂雄さんは熊本県荒尾市に住む、なんと101歳の現役画家、
2013年秋、福岡県内3つのミュージアム(田川市美術館9/3-9/16、三池カルタ・歴史資料館10/1-12/8、福岡県立美術館10/5-11/10)で画家 江上茂雄の回顧展が開催された。
特に、
『江上茂雄 風ノ影、絵ノ奥ノ光』 @福岡県立美術館
10月5日~11月10日
http://fukuoka-kenbi.jp/
でこの美術館のスタッフの方が、都築響一さんの記事を用いて、この101歳の画家を紹介している。 江上茂雄展 この記事をベースにして、江上茂雄の画業をみていこう。
『江上茂雄作品集』の序文で、
私の絵暦
母はある店先に入った。
学童の図画教程はいわゆる写生の時代。写生といっても、
母子家庭で昭和二年高等小学校卒業後、三井三池鉱業建築課就職、
その後、退職から今日までの三八年間は「路傍の画家」
それまではクレヨン、クレパスをおもに使ってたんですが、
クレヨンやクレパスは、力がいるんです。
67歳から30年間ほぼ毎日野外でスケッチを続けた。 その写生画は約1万点を超えている。
いまはもうなかなか外にも出れないですから、
もう眼も、手足もよく動かなくなったけど、それでも毎日、
絵を描いておれば飽きることがないし。
絵を描くことが即生きることになっている。このような生き方こそが、人間にとっての最高のものだ。
自宅での製作道具。絵筆、絵皿、・・・・
お母さんの使っていた赤い箪笥。
都築響一さんの評論です。彼の画風や画業を適切に表現されています。
作品を見ればわかるように、
このように、画集や美術雑誌も沢山棚に並んでいる。
さいごに彼の作品を製作年度に関係なくあげていく。気に入ったのは画像を大きくしてある。
今回は、これでおしまい。
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