私の弟子なのだが、Ha Junhong という先生がおられる。 韓国の大学(KUT)の教授をされていて、長年私と共同研究をして下さった大変優秀な方である。制御理論の分野で、優れた業績を残しておられる、現役バリバリの研究者である。私より遥かに偉い先生である。
Ha先生は、10年位前にサバティカルでアメリカに留学され、そこで熱心なクリスチャンになった。元々奥様はクリスチャンであったが、留学先の教会で牧師の方の感化を得て回心する。現在、教育と研究の傍ら、ネパールの子供達のため慈善活動を行っている。
昨年末に新年のメールを頂いた。 彼の感動的な文章があったので、引用する。
It was really good to have a chance of helping nepali childern. Until this work, I did not know the Love and I did not know where it comes from. Also I knew that Love is not mine and I was just a passway of it.
我が弟子ながら(こんな事を言える立場でないが)、立派である。 私はダメな先生になってしまい、現実逃避のためこんなブログを書いている。情けない限りだが、また数学の勉強を始めたので許して頂こう。
今回は、そのHa先生のネパールでの活動と、昨年末に登られたアンナプルナについて書く。
ネパールへは、教会のボランティア活動の一員として一昨年に行かれている。娘さんもその活動に参加している。 昨年末はサバティカルの後半でネパールへ行き、かのTrihbuvan大学で数学教育に関する講演などもされている。その間ネパールの子供達に対する援助活動も行われている。
ハングルで書かれているので、内容を把握している訳ではないが、その動画をアップする。
소망의 집(주복교회, 2013년 7월 24일)
食事会を催したり、衣服や勉強道具などを寄付しているようだ。
ネパールの子供達の笑顔の写真。 (Ha先生の訪問した施設とは関係ありません。)
良い笑顔をしてますね。心が暖まります。
つぎは、彼のアンナプルナトレッキングです。 私も飛行機からアンナプルナ山頂を見ました。
Wikipedia による紹介記事です。 ヒマラヤ山脈の真っただ中にある。
アンナプルナ登頂については、このような出来事がある。
ヒラリーとテンジンがエベレストを征服する3年まえの1950年6月3日、人類は初めて8000m級の山ヒマラヤのアンナプルナ登頂に成功する。
フランスが国家に威信をかけて遠征隊を派遣し、見事に成功。
頂上に立ったモーリス・エグゾールは、栄光と共に歴史にその名を刻んだ。
しかしその代償は大きく、過酷を極めたそのアタックで、彼ともう一人のラシュナルは凍傷で手足の指を切断する。
その後エグゾールの書いた登頂記 「処女峰アンナプルナ」は多くの感動をよびベストセラーとなる。世界で1100万部以上売れたそうである。
後日譚がある。
エルゾーグの娘であるフェリシテ・エルゾーグは、父親の伝説的人物像に挑戦し、事実関係についての父親への質問と回答を当時の状況に照らして検討し、アンナプルナ遠征の検証を行なった。
彼女は、結論として、父親の著書は、自らの想像の産物に基づいた小説に過ぎないと断じた。
中央の写真が頂上写真とされている。ここが、頂上かどうか疑問視された訳である。
だから、エグゾールが本当に登頂したかはわからないという結論ですね。
脱線したので、元にもどす。 Wikipedia による解説。
アンナプルナ(サンスクリット語: अन्नपूर्णा(annapūrṇā))
ネパール・ヒマラヤの中央に東西約50 kmにわたって連なる、ヒマラヤ山脈に属する山群の総称。サンスクリットで「豊穣の女神」の意味。第1峰(8,091 m)、第2峰(7,937 m)、第3峰(7,555 m)、第4峰(7,525 m)で、第1峰は標高世界第10位。
アンナプルナ | |
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アンナプルナI峰(左)と南峰(右)
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標高 | 8,091 m |
所在地 | ネパール中部 |
位置 | 北緯28度35分 東経83度49分座標: 北緯28度35分 東経83度49分 |
山系 | ヒマラヤ山脈 |
初登頂 | モーリス・エルゾーグ、 ルイ・ラシュナル(1950年6月3日) |
アンナプルナ
アンナプルナ
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ものすごい秘境ですね。
Ha先生は登山の素人なので、もちろんどれかの峰の頂上に登った訳ではない。 メールによると、アンナプルナのベースキャンプ(4130m)に登ったとある。 Ha先生の写した写真ではないが、
このベースキャンプ周辺からのアンナプルナの画像が見つかったのでアップする。
ここは、人気トレッキング・エリアの アンナプルナ自然保護区である。雪山のど真ん中にある場所で、他にはないユニークな場所であるそうだ。
Ha先生には無断であるが、彼のFacebookに掲載されていた写真をアップする。昨年末に友人と共に登ったそうだ。友人は途中で高山病でギブアップしたが、彼は無事たどり着いた。
とっても元気そうだね。 よかった。
私も2011年に個人ツアーでネパールへは行ったことがある。その旅行記をそのうち書こうと思ったが放置してある。撮った写真は、沢山あるので近日中に記事にしたい。
私の誇るべき弟子の紹介でした。 今回は、これでおしまい。
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