駅構内のサグラダ・ファミリアのタイル画。
もう一枚のタイル画。場所は特定できず。
サグラダ・ファミリア駅の構内。 メトロの駅は皆このような感じです。通路は広くない。
ディアゴナル駅から歩いて1分程の距離にカサ・ミラがある。
この邸宅である。石が波打つようなファサードが特徴的。
この建物は高級アパートとして設計された。波打つような建物のフォルムは、建設当時グラシア通りの調和を破る建設として物議を醸した。当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、ラ・ペドレラ(石切場)というあだ名をつけた。こちらの名称のほうが現在では通称になっている。
これも世界遺産である、ガウディの作品群のひとつ。 Wikipediaの記事を引用する。
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カサ・ミラ
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英名 | Works of Antoni Gaudí | ||
仏名 | Les œuvres d’Antoni Gaudí | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (i) (ii) (iv) | ||
登録年 | 1984年 | ||
拡張年 | 2005年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
カサ・ミラ(Casa Milà)
バルセロナのグラシア通り (Passeig de Gràcia) にある建築物である。ガウディが54歳の時に設計した。1906年から1910年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設された。1984年にユネスコの世界遺産に登録された。
カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物である。あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは、隔絶した建築となっている。外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られた。
一つ一つ異なるバルコニーは、鉄という素材を使いながら、まるで波に漂う海藻のような、柔らかな造形を生み出している。内側は天井も壁もどこもかしこも波打ち、まるで海底にいるような奥深さに包まれる。屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、月面か夢の中の風景にもたとえられる。
この建築物は通常の建築物というよりむしろ彫刻であると見做すことができる。実用性に欠けるという批判もあるが、圧倒的な芸術性を持つことは否定できない。
皮肉にも建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、「石切場(ラ・ペドレラ)」というニックネームをつけたが、今日ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっている。
広さは約300㎡で全8室あり、現在でも4世帯が居住している。
館全体の俯瞰写真。屋上にある林立した像のようなものが、煙突もしくは通気口の装飾である。
カサ・ミラの前のグラシア通り。
ネット予約できるが、我々は当日券を購入して入場した。日本語の音声モニターがついて、20.5ユーロで、日本の感覚でいうと割高である。しかし相当の見ごたえがあったので、値段相応の価値はある。
パンフは、4つ折りの2ページからなる。
屋上テラスにある煙突が表紙 自然がビルに変化したと称されている。
左端のページ: 建物内の吹き抜けから見た、建物の心臓部である居住空間。
中央のページ: 屋上テラスの建築物
右端のページ: 1920年代のカサ・ミラとガウディの肖像、玄関ホール
左端のページ: 上はアパートの部屋で、下は最上階にあるカサ・ミラの建築模型。
中央のページ: カサ・ミラの見処3か所の写真。夜の屋上、カフェ、展示ホール。
右端: カサ・ミラの入場チケット
玄関から中に入ると、大きな吹き抜けの空間が現れる。
このように天空から日差しが差し込んでくる。
ここからエントランスホールに入り、エレベーターで一気に屋上まで昇る。
屋上の出口付近に設置されていた、屋上部分の平面図。この図からも分かるように、建物全体の外郭の殆どの部分が曲線で構成されている。左側と右側に円形と楕円形の中庭があり、それらの部分が吹き抜けになっている。
屋上自体も波うつような構造になっており、フラットな屋上と無意識で思っていると度肝を抜かれる。それらのアーチの上に階段が架けられ、屋上部分を位相的に繋げている。3つ穴の浮袋構造になっている。
屋上の煙突の造形を見よう。
兵士の頭部、王さま風、キノコ型、教会の尖塔風など、ガウディらしい意匠に満ちている。それらの建造物を写したのでご覧ください。
首長兵士
キノコの頭部の黒い部分は、シャンパンの瓶の破片である。
屋上の煙突の造形を見よう。
兵士の頭部、王さま風、キノコ型、教会の尖塔風など、ガウディらしい意匠に満ちている。それらの建造物を写したのでご覧ください。
首長兵士
キノコの頭部の黒い部分は、シャンパンの瓶の破片である。
このようにアーチがかかっており、その通路にも煙突や通気口がにょっきりと現れる。
高低差がかなりあり、こんな不自然な形で屋上を保っていられるものだと感心する。解説書によると、実際に建物の荷重を支えているのは、外壁ではなく鉄筋の入った石の梁やレンガ壁だそうだ。荷重が上手く分散されるように設計されていて、その事により波打つような自由な表現が可能になったされている。これで頑丈な構造を保っている訳だから、実に凄いものである。でも建物の強度計算などは、到底できないだろうね。だから現在ならば、このような建築は許可されない。
観光客が思い思いに記念撮影をしている。
我々もまた記念撮影をする。カサ・ミラを見に来たという証拠写真である。王さま煙突の前の私。
階段のスロープ 次男は立体写真を写していたが、今だに見せて貰っていない。
モザイクタワー前の私。久々にピースサインをしている。
吹き抜けの中庭を屋上から眺める。
円型中庭
以下ランダムに屋上で色んな角度から写して来た写真を並べる。
屋上から見た市街地の景色
カサ・ミラの見学記前篇はこれでおしまい。次回の後篇につづく。
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