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2017年7月30日日曜日

ビリケンさん

前回の松尾稲荷神社の記事で、日本最古のビリケン像がこの神社にあると記した。そして神社の拝殿の壁面に貼られている、宮司さんの集めた世界のビリケン像の写真を見て、実物を拝みたいものだと思った。これは叶わぬことなので、代わりに日本ではどんなビリケンさんが存在するのか検索してみようと考えた。ずっと前にやっていた趣味のゆるキャラ紹介の一環でもある。

普通、ビリケンさんと言えば、だれでも通天閣のビリケンさんを思い出す。そういえば下関海峡ゆめタワーで、ビリケンさんが通天閣から出張してきていたのを思い出した。2年も前の話です。 秋吉台と門司、下関の旅行記 V

その時の記事に、ビリケンさんの紹介 を引用している。鎮守稲荷神社の記事でも簡単に触れたが、正確を期してWikipediaの解説記事を引用する。

ビリケン


第二代ビリケン像、通天閣 5階 展望台にあった(1979~2012)
いまは三代目となっている


ビリケン (Billiken)

尖った頭と吊り上がった目が特徴の子供の姿をしている幸運の神の像。
日本では大阪の通天閣 5階(展望台)にあるビリケン像が有名で、「ビリケンさん」の愛称で親しまれ、特に足を掻いてあげるとご利益があるとされている。

概要:

元々は1908年にアメリカ合衆国の芸術家フローレンス・プレッツ(Florence Pretz)(詳細不詳)が制作した像で、彼女が夢の中で見た神秘的な人物の姿がモデルになっているという。これが「幸福の神様」として世界中に流行した。



通説では、名前の由来は、当時のアメリカ合衆国大統領ウィリアム・タフトの愛称であるとされるが、近年の研究では、カナダの詩人ブリス・カーマン(英語版)による1896年の詩集"More Songs from Vagabondia"所収の"Mr. Moon: A Song Of The Little People"の登場人物から、プレッツが名付けたと考えられている。

当時にあっては、顔だちはアジア人、足を突き出しての座り方はアフリカ人がモデルとされ、「足の裏をかいて笑えば願いがかなう」とされた。
現在、アメリカではセントルイス大学のマスコットになっており、大学に属するすべてのスポーツチームが "ビリケンズ" を名乗っている。


日本には1909年(明治42年)頃に伝わり、1911年(明治44年)に大阪の繊維会社・神田屋田村商店(現:田村駒株式会社)が商標登録を行い、販売促進用品や商品キャラクターとして使用した。ビリケンは、田村商店の商標という枠を超えて人気を博した。

通天閣のビリケン像


【初代ビリケン像】 1912年(大正元年)、大阪の新世界に遊園地・ルナパークがオープン。ルナパークの「ビリケン堂」に当時流行していたビリケン像が置かれて、名物となった。しかし、1923年(大正11年)にルナパークが閉鎖され、それ以降ビリケン像は行方不明となってしまっている。


神戸市松尾稲荷神社のビリケン像


しかし、ビリケンは日本全国に広まり、商家や花街では縁起物として流行した。
神戸市兵庫区松尾稲荷神社には、大正初期に作られたビリケン像が祀られている。

このビリケン像は木製で、右手に打ち出の小槌、左手に宝珠の珠を持って米俵の上に腰掛けており、従来の大黒天と混淆した和洋折衷の像で、当時は「ジャパンビリケン」と呼ばれ人気を博した。現在、松尾稲荷神社では本来の招福の御利益に加え、病気平癒、学業向上の御利益で信仰を集めている。

日本においてビリケンは近畿地方を中心に、戦前・戦後を通じて福をよぶ縁起物として愛された。


【第二代目ビリケン像】 1979年、通天閣に「通天閣ふれあい広場」をつくる際、かつて新世界の名物であったビリケン像を復活させることとなった。このとき1949年(昭和24年)に田村駒株式会社が制作していたビリケン像が通天閣に貸し出され、盛大な催しが開かれた。また、この像をモデルにして伊丹市在住の安藤新平の木彫によって戦前のビリケン像が復元され、以来通天閣の名物となった。これが2代目ビリケン像と呼ばれるもので、高さ55センチメートル、幅36センチメートル、奥行き41センチメートルの大きさである。



ビリケンはこうして通天閣の公式キャラクターの座を占めるようになった。なお、「第二代目」として愛されてきたビリケン像は、三代目への代替わり直前である2012年3月には、32年間なでられ続けたその足裏が4センチメートルほど窪んでいた。


2016年現在、引退した2代目ビリケン像は音楽バンドのイーゼル芸術工房が通天閣から「バンドメンバー」として借り受ける形で保管しており、地方コンサートに連れていくこともあるという。


1996年には阪本順治監督の映画『ビリケン』が公開されている。通天閣を舞台とした人情劇である本作は「新世界三部作」の3作目とされている。




【第三代目ビリケン像】 2012年(平成24)5月、通天閣100周年のリニューアルにあわせビリケン像が新調された。これがビリケン像の3代目である。この像はクスノキの一木彫りで、2代目よりも一まわり大きい。また、3代目ビリケンの像内には金のビリケン(「ビリ金さん」)が納められ、腹ごもりの像となっている。

三代目

ビリ金さん


ビリケンさんの歴史でした。

以下通天閣の街角やそれ以外の場所で存在するビリケンさん。色んなバリエーションがありますが、スタイルはほぼ不動です。変形バージョンもありますが、それはこの後見てのお楽しみです。











2代目が交じってしまった。サンタクローススタイルです。





ビリケン置物集 全てビリケン事務局の公認造形家・石川敏郎氏の作品。









ビリケンさんのゆるキャラもいる。 後方にいるのは2代目。



日本でのビリケンさんの実態はこのようです。これでおしまい。


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