鳥居 これも角鳥居です。
社碑 台に 一粒万倍 とある。
種貸社
資金調達と子宝の神さま を祀る。
創建は不明。元々は大阪市住吉区中居町中2丁目45にあったが明暦元年(1655年)に火事があって現在の住吉大社境内に移設された。
昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。また、稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として日本全国より御崇敬を集めております。
はじめて御祈願される方は、「お守」「絵馬」「種貸人形」がセットになった「子宝祈願」という授与品を授かりましょう。
子宝祈願
ご祭神: 倉稲魂命 (うがのみたまのみこと)
稲荷神社の神様でもありますね。
それではこの神社の境内参拝を始める。(神社自体が住吉大社の境内内にある。)
手水舎
手水鉢に水を注いでいるのは、一寸法師である。
これには理由があり、住吉大社が一寸法師が発祥の地とされている由縁である。
あらすじ(Wikiより)
老年の夫婦には子供がなかった。そこで住吉大社にお参りに行くと、不憫に思った住吉の神が子供を授けた。それで生まれたのが「一寸法師」。小さく生まれ、何年たっても大きくなることがなかった。ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに、麦藁を鞘の代わりに持って旅に出た。
京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吐き出すと山へ逃げてしまった。
一寸法師は、鬼が落としていった打出の小槌を振って自分の体を大きくし、身長は六尺になり、娘と結婚した。ご飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。
鬼の資産の強奪に成功して資産を築きました。メデタシ、メデタシ。
そのお椀の船と一寸法師の顔出し看板
拝殿
ピカピカに磨かれているお百度石 なでると指紋がつきますので手は清めて下さい。
狛犬二基 子孫繁栄で孫の代まで続いている狛犬一家。面白い造形ですね。
拝殿前には 一粒万倍 の大提灯が掲げられている。見えにくいが御神鏡が祭壇に祀られている。
拝殿中
また末社の二社殿が境内にある。
海士子社
海宮伝説により祭られている海神である。祭神は海幸彦山幸彦の神話で、海宮の豊玉姫の御子神でもある。
ご祭神:鵜茅葺不合尊 (うがやふきあえずのみこと)
社殿
神額
児安社
かつては縁結びの神として信仰を集めていた。現在は、子供を守る神としても崇敬されている。
ご祭神: 興台産霊神 (こごとむすびのかみ)
社殿 こちらは小さいながらも狛犬二基を備えている。
神額
その小振りの狛犬二基 頭でっかちであるが愛嬌がある。
本殿屋根部分 種貸社の幟が沢山並んでいる。
本殿裏手にまわると社があり、そこにはブロンズ製の母子像がある。
子宝の神様でもあるので、それを象徴しているモダンな女神像である。なでるとご利益があるのであろう。これもピカピカしている。
境内にある稲荷鳥居(倉稲魂命は稲荷神社の守り神でもある。)とご神木。
最後に種貸社の外観
今回はこれでおしまい。 次回 住吉大社 V 大海神社 につづく。
日本書記?には打ち出の小槌に纏わる話があったかと思います。
返信削除「打出の小槌」を所有して長者(富豪)と成った方の在所に因んだのが芦屋市の「打出」
打出駅の北側、今は天満天神社あたりが長者様のお屋敷があったとか。
ちなみに、芦屋神社(式内社)の祭神は少彦名命。
森岩光 様
返信削除いつも興味深いコメントというかご教示有り難うございます。芦屋市の打出が打出の小槌に因んだ地名とは知りませんでした。時間ができれば芦屋神社へは参拝してみたいと思っています。一寸法師とは少彦名命の異名と捉えていいのでしょうか?