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2017年12月19日火曜日

忘年会のぼたん鍋

今回はグルメ編である。親しくさせて頂いている大阪教育大学のI教授から忘年会のお誘いがあった。退職以来家族以外とは忘年会をすることはないので嬉しいことであった。場所はJR三田駅の北側にあるぼたん鍋のお店である。一昨日の日曜日17日のことであった。

彼とは通常ハイキングをしてから会食なのだが天候が良くないとの予想だったので食事のみということになった。私の腰痛を考慮してくれたのかもしれぬ。会食の予約は全て彼がやってくれた。有難いことである。

JR三田駅駅舎 北側バスターミナル



ここから徒歩で3、4分のところにある。

おおみや 三田店


店内 手前の席でぼたん鍋をつついたのであった。


食べながらの談論風発。といっても主として私が現役の彼のお話を伺うというのが流れになっている。彼はクライミングの入門書(じつは専門書に近い)のコピーを下さった。まづはその話で盛り上がった。

Iさんは本格的な山男で、休みを見つけては国内外の山に登っている。話題の中心はクライマーの命をかけた崖のぼりの話であった。死と隣り合わせの冒険の中にあってこそ生き甲斐、いやエクスタシ―を感じる男達のお話である。彼はロシアンルーレットの喩えでその行為を指していたが、一般人(私)は鼻っからそんな危険な行為はしようと思わない。彼は山男であるゆえ未踏の山の素晴らしさと危険に限りない魅力を感じるのである。しばしばその言葉を繰り返す。解る様な気はするが、彼の様に山の魅力を知らない人間にはもの好きと思ってしまうね。あっちの方に行ってしまわないようにどこかでブレーキをかけないといけないのだろう。それを端的にロシアンルーレットという言葉に集約させているのであろう。
まあ彼の場合はそういっても現世に対する執着(生命力!)がとても強いでそんなことはないと思える。

彼の話にあったロシアンルーレットを引き続けてなおかつ生き延びたクライマーの南浦健康さん。 非常に印象的な人で70歳を超えた現在も登山のインストラクターをしている。

彼はこんな1500mもあるトランゴタワーをよじ登ったのだ。

90年のカラコルム、トランゴネームレスタワーの単独、新ルートからの登攀の記録(27日間)と下降時パラパントでのアクシデントとその救出劇(9日間)は、世界的に有名な逸話。


トランゴタワー


写真上の部分の断崖絶壁を重いリックを背にしてよじ登るのである。


ヒエ~。 すごいですね。それしか言えない。

また昨今の研究環境や動向についても色々と教えて頂いた。やっぱり一点豪華主義で一般の研究者には研究費が廻らないようになっているみたいだ。一方学会のボスに連なる重点研究のグループに入っている若手研究者は科研費とかの申請書類を書くだけで疲れ果てたり、お金は潤沢にあっても研究成果を論文に纏める暇がないという笑えない話が転がっているようです。わずか5年前ですが私が現役の時代とは研究状況が様変わりしているようですね。色んな研究者に満遍なく研究費を配分するという時代ではない。概して世知辛くなっていますね。日本の論文生産数も落ちているしこれから先の日本の科学技術はどうなるんでしょう。今の水準を保つように税金の使い方を真剣に考えてほしいですね。

何の権限もない退職者がこんなことを書いていても仕方ないのでお遊びのグルメ記事である。 

予約時間の5時に到着したので早速料理の注文である。

特選ぼたん鍋のコースを注文した。

『 猪肉専門店の天然猪肉 』特選ランクあわせ盛りのぼたん鍋コースです。濃厚な風味が特徴の肩ロース肉。脂の旨さが一番な バラ肉。白身と赤身のバランスの良い もも肉。それぞれの部位を併せる事により、猪肉本来の旨味を堪能できます。

サンプル写真


実物をお見せしよう。

左から猪肉のサラミビーフジャッキー鴨のローストである。 付きだしが山芋の短冊切りであった。


ぼたん肉   きれいな肉ですね。 全く臭みがなかったし、脂身もひつこくない。



お野菜


こんな風に赤みそ鍋で食べるのであった。



最後はうどんのおじやでしめた。これと中生ビールが私3杯彼4杯で、大男のIさんに負けじと私はモリモリと食したのであった。
ビールと会話でお腹が一杯になり、満足して店を出たのであった。

三田駅前の SANTA CITY イルミネーション


喫茶店を探したが時間が遅く閉店していた。やむなく自宅へと帰ることとなった。久しぶりにJR福知山線に乗って遠足気分を味わえたし、彼と沢山よもやま話ができた。三田天満神社も参拝することができたので私としては申し分のない1日であった。

そして再会を約束してJR宝塚駅でIさんと別れたのであった。 これでおしまい。

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