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2014年4月8日火曜日

黒田官兵衛と姫路散策

過去の散歩シリーズの第2弾です。 第1弾は、 これ。 加古川散歩 

退職者の特権を振り回していたころだから、今年の1月末ころだろう。 
昼過ぎに自宅を出ている。 まだ寒かった覚えがある。

御多分に漏れず、私も大河ドラマ(見ていないが)の黒田官兵衛 に興味を持ち、
ゆかりの地を訪れたいと思ったのだ。 ちなみに、官兵衛は通称であり、 本名は孝高という。
私は、むしろ出家後の黒田 如水(くろだ じょすい)の名が近しい。  
昔の武士は、名前がドンドン変わるので同一視が難しいですね。 別名もあったりします。

改名   万吉(幼名)→小寺孝隆→黒田孝高 如水軒(号)、 如水円清(法名)
別名祐隆(すけたか、別名)、 官兵衛(通称)、 小官、黒官(略称)、 黒田の瘡頭(渾名)

と言った具合です。

次の肖像画は有名です。 如水居士画像 とあります。



彼は、信長、秀吉、家康に仕えた、希代の軍師として知られています。
司馬遼太郎によると、秀吉の妬みを買うほどの軍事の才能の持ち主とされている。

私が、心ひかれるのはやはり出家にいたる彼の心情です。

ルイス・フロイスが次のように書いています。

官兵衛は剃髪し、予の権力、武勲、領地、および多年にわたって戦争で獲得した功績
それらすべては今や水泡が消え去るように去って行ったと言いながら、ジョスイ、
すなわち水の如し、と自ら名乗った。

そうです。 業績栄誉なんかは 時とともに水のごとく 流れ去っていくのです。 
別に虚しくはありません。 それが真実なのです。  

  • 遺訓 「人に媚びず、富貴を望まず」
  • 辞世の句 「おもひおく、言の葉なくて、つひにゆく、みちはまよわじ、なるにまかせて」

  • このような、残された文章をみると達観した哲学者でもある武将という印象があります。
    キリシタン大名として、残された遺言にも誠実さは現れています。

    しかし、実際の官兵衛は枯れていない野心に満ちた武将でもあったようです。
    下の DVDマガジンの題字をみてください。

    肖像画の彼の目つきからも俗世を捨てきっていないのが窺われますが、
    相当複雑な人格だったのでしょう。 

    関ヶ原の合戦の後、息子の長政が先に勲功として家康から筑前国名島(福岡)
    への加増移封となった。
    翌年、如水にも、これとは別に上方での加増が提示されるが辞退しています。 
    この時点で、俗世への執着を絶ったと思える。

    その後は中央の政治に関与することなく隠居生活を送ったとあります。 
    晩年は再建に努めた太宰府天満宮 内に草庵を構えています。
    59歳で死去。 キリスト教への、寄進を言い残す。 



    かくして、官兵衛に誘われて 姫路遊歩にむかうのであった。

    1月末の姫路駅です。 駅ビルが改装中でした。 



     
    国宝姫路城の挿絵です。

     
    駅前商店街のみゆき通りを超えると広場にでます。 前にあるのが姫路城です。
    もっとも覆いがかかっていてお城は見えません。
    大天守保存修理工事のためです。


               商店街の店には、官兵衛ゆかりのグッズが沢山売られています。

         広場には、姫路城図屏風のパネルが掲示されていました。 城の全貌が見れます。

     
    この日、広場はなぜか閑散としていました。



             城前広場の左手にあるのが、姫路の黒田官兵衛 大河ドラマ館 です。

     
    入場料500円です。  
     
    内部は、このような展示になっています。
     


    「官兵衛の原風景」 をテーマに、姫路の風土やその時代を学習できる館である。
    官兵衛がいた当時の姫路城の居室物見櫓を再現している。 
    掲示には、軍師として、また文化人としての官兵衛を物語るエピソードが紹介されている。

    展示内容:
    1. 官兵衛と姫路城
      荒々しい戦が繰り広げられた官兵衛の時代の姫路城。冠木門(かぶきもん)を抜けると幟に囲まれた物見櫓が出迎えます。官兵衛の居室も再現。
    2. 官兵衛シアター
      大河ドラマのメイキング映像を放映
    3. 戦いの系譜
      官兵衛が幽閉される有岡城の牢獄を再現。土牢に閉じ込められた官兵衛の胸中を体感でき、写真撮影も可。藤の花ものぞいています。官兵衛が手がけた様々な戦いの足跡をたどります。
    4. 戦国軍師列伝
      勇気があって知略にたけた軍師とは? ゲームであなたの「軍師タイプ」を診断します。お遊びですね。
    <体験型・映像展示>
    大河ドラマ出演者の衣装や小道具、出演者の紹介等

    と、このようになっています。   
     入場料が安いか高いかは、興味の持ち方によります。  
     
    以前も書いたが、私は ゆる キャラ に興味がある。  
    こちらが、かんべえくんの公式キャラクターです。 スタンプラリー等、あちこちで出没しています。
     
     
    彼のパートナーは、てるひめちゃんです。 正室の光(てる) (櫛橋 光 )  ですね。
    官兵衛は、側室をもたなかった。 愛妻家でなく、単に面倒だったからと思う。 
     
     
     
    次は、60歳以上のお方のおトクなきっぷ ノリノリきっぷ の宣伝パンフです。
     
     
    スタンプラリーのかんべえくんです。
     
     
     
     
    かんべえくん は、イベントにも招かれています。
     
     
    てるひめちゃん との2ショットです。
     


    官兵衛の遺訓が、 自分のことを言った言葉になっています。 アレ?


     
    私は、読んでいないが 平田弘史 の漫画 『黒田・三十六計』(リイド社) があるそうだ。 
    彼の漫画は、現在入手しずらい。
     
     
    もっとも、小説も絶版の連続だ。 
    小林信彦の過去の名作なんて、殆ど絶版で古本屋で見つけるのも骨だ。
     
    かくして、日が暮れていく。 夕ごはんの時間だ。 
     
     
    姫路のご当地グルメは、なにか?  姫路おでん である。 
    生生姜油で食べるというのが売りです。  
    これが、姫路おでん公式サイト です。 



    下にいるのは、姫路城のマスコットキャラです。 そのうちこいつの身上調査もせねば・・・・。

    官兵衛関係おでんネタには、こんなのがあります。 
    指揮棒を形どっているのでしょうが、なぜレンコンなんでしょう。 答らしいのを見つけた。 
    ご当地 勘兵衛地区のレンコンというダジャレだ。 (漢字が違っている!何故だ?) 

    かんべえレンコン棒の解説:

    レンコンは網干・勘兵衛地区のレンコンを使用、チップにして練りこんでサクサクした食感を
    楽しめます。

     
     
     

    1本100円です。 

    おでんマップは、これ  です。 PDFファイルですので、拡大は(私には)難しいです。 
    現地調達がベストと思います。 

    こんなのもありますので、参考にしてください。

    姫路おでん普及委員会(協同組合)
    (協力:姫路食文化協会、播磨うまいもん会、姫路おでん探検隊)
    事務局:特定非営利活動法人コムサロン21
    住所:兵庫県姫路市下寺町43 姫路商工会議所新館4階
    TEL:079-224-8803 FAX:079-224-1553
    メールアドレス:info@himejioden.jp

    実は、この日 姫路おでん は食べていない。 
    夕食だったので、ビールと餃子を取っただけ。 本来私の食生活は単調で貧弱である。

    日が沈みきったので、JRで物悲しく自宅に帰る。 この時も鬱状態だったのだ。 

    おでんは次の機会に回したい。 退職者の特権で、いつだって行けるのだから。 

     



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