台北訪問の2日目である。 ワイフの計画によると、この日は故宮博物院と龍山寺見学である。用いる交通機関は、MRTとタクシーの予定。
故宮博物院へは、15年以上も前なのですっかり忘れてしまっているが、確かに行ったことがある。 博物院の建物も記憶している。 しかし、宝物群を見たのであろうが、何を見たかはさっぱり記憶がない。老人力がいや増してきたようである。
龍山寺となると、さらに一層記憶は曖昧になり、行ったか行ってないかさえさっぱり覚えていない。 そんな訳で、初めての観光と全く同じである。 楽しいな。
まづ台北の新交通システムである、MRTについて説明しよう。
MRTというのは通称で、正確には台北捷運(Taipei Metro)という。
Wikipedia では、こう紹介されている。
台北捷運 Taipei Metro | ||
---|---|---|
台北捷運のシンボルマーク
| ||
基礎情報 | ||
所在地 | 中華民国(台湾) 台北市、新北市、桃園県 | |
種別 | 都市鉄道、空港連絡鉄道 | |
路線数 | 11 | |
駅数 | 103駅(公式には109駅) | |
日乗客数 | 1,738,048人(2013年平均) | |
乗客数 | 634,961,083人(2013年) | |
経営者 | 譚國光 | |
本部所在地 | 台北市中山区中山北路二段48巷7号 | |
ウェブサイト | http://www.trtc.com.tw/ | |
運営 | ||
開業日 | 1996年3月28日 | |
運営者 | 臺北大衆捷運股份有限公司 | |
列車全長 | 高運量:本線6両固定編成、支線は3両編成、 中運量(ゴムタイヤ):4両編成 中運量(鉄輪):4両固定編成 | |
運転時隔 | 3-7分間隔,深夜12-15分間隔 | |
仕様 | ||
路線総延長 | 路線総延長:121.3km 営業路線:117.4km | |
軌間 | 高運量、中運量鉄輪:1,435mm(標準軌)[4]中運量ゴムタイヤ:中心線間隔1,880mm。 | |
最小曲線半径 | 高運量: 200m 中運量: 30m | |
電化 | 第三軌条方式 (750V直流) | |
平均速度 | 高運量: 35km/h 中運量: 34km/h | |
最高速度 | 高運量: 80km/h 中運量: 70km/h | |
台北捷運 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 台北捷運 |
拼音: | Táibĕi Jiéyùn |
注音符号: | ㄊㄞˊ ㄅㄟˇ ㄐㄧㄝˊ ㄩㄣˋ |
発音: | タイペイジェユン |
台湾語拼音: | Tâi pak chiat ūn |
日本語漢音読み: | たいほくしょううん |
英文: | Taipei MRT metro Taipei |
台北捷運(たいぺいしょううん)
中華民国台湾台北市内及び、その周辺の新北市の板橋区・土城区・永和区・中和区・新店区・淡水区・三重区・蘆洲区などの慢性的な交通渋滞を緩和する為に設置された捷運(地下鉄)。
正式名称は台北都会区大衆捷運系統(Taipei Rapid Transit System)。台北大衆捷運股份有限公司(Taipei Rapid Transit Corporation)によって運営されている。呼称としてはMRT(Mass Rapid Transit)もしくはMETRO台北などがある。
1996年に開業され、つぎつぎと路線が拡大されている。
松山空港でゲットした、日本語のMRTガイドパンフがあるので、これを交えて路線等を説明する。
路線図は、この様になっている。 図のほぼ中央にあるのが、台北駅である。
実際の地図上では、どのように走っているかと言うとこんな具合である、
台北市の殆どの主要場所をカバーしている。 ホームページは、これ Metro Taipei である。
路線一覧は、建設中や計画中も含めると、このようになっている。
路線 | 区間 | キロ程 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
文湖線 | 文山線 | 動物園 - 中山国中 | 10.9km | ||
内湖線 | 中山国中 - 南港展覧館 | 14.8km | |||
紅線 | 淡水線 | 淡水 - 中正紀念堂 | 23.2km | ||
新北投支線 | 北投 - 新北投 | 1.2km | |||
信義線 | 中正紀念堂 - 象山 | 6.4km | |||
象山 - 中坡駅(仮称) | 1.5km | 建設中 | |||
中和新蘆線 | 中和線 | 南勢角 - 古亭 | 5.4km | ||
新荘線 | 古亭 - 迴龍 | 19.7km | |||
蘆洲線 | 大橋頭 - 蘆洲 | 6.4km | |||
黄線 | 南北線 | 秀朗橋 - 剣南路 | 17.1km | 計画中 | |
環状線 | 剣南路- 新北産業園区 | 14.2km | 計画中 | ||
新北産業園区 - 大坪林 | 15.4km | 建設中 | |||
大坪林 - 動物園 | 5.6km | 計画中 | |||
安坑線 | 十四張 - 中央印刷工場 | 7.8km | 計画中 | ||
緑線 | 新店線 | 新店 - 中正紀念堂 | 9.3km | ||
小南門線 | 中正紀念堂 - 西門 | 1.6km | |||
小碧潭支線 | 七張 - 小碧潭 | 1.9km | |||
松山線 | 西門 - 松山 | 8.5km | 建設中 | ||
板南線 | 南港線 | 南港展覧館 - 西門 | 13.5km | ||
板橋線 | 西門 - 府中 | 7.2km | |||
土城線 | 府中 - 永寧 | 5.5km | |||
永寧 - 頂埔 | 2km | 建設中 | |||
萬大線 | 萬大線 | 中正紀念堂 - 員山子 | 9.4km | 建設中 | |
四十張 - 廻龍 | 13.3km | 計画中 |
MRTによる、都市改造計画が着々と実行中である。 10年前と比較すると、えらく便利になっている。 我々が利用したのは、色づけされた線のみでごく一部でしかない。
最もよく利用されているのが、南北を走る 赤の淡水線 と、
(淡水線の観光スポット)
東西を走る 青の板南線である。
(板南線の観光スポット)
ついつい、MRTの説明が長くなってしまった。 旅行記をつづける。
台湾の朝は遅いということを聞いていたので、ホテルの朝食は8時ごろにしたが、大間違いであった。レストランに入るには行列で、10分くらいは待ったであろうか。それでも、例のごとく食い意地を張って、色んな種類の料理を食べ、朝から満腹状態でホテルを出発した。バイキング形式だが、一流ホテルだけあって、味はよろしい。しかし、コーヒーは正直言ってまずい。
MTR台北駅へ向かう。駅はホテルの眼の前にあり、地下道を通って行く。所要時間2分くらいである。 この駅でチケットを購入するのだが、日本とはシステムが違う。一瞬身構える。
券売機の利用法は実に簡単であった。面倒なのでないかと思ったのは、全くの杞憂であった。
タッチパネルで切符代わりのトークンを購入できる。金額指定ののち、お金を入れる。そこが日本と逆である。切符の紙を使わないので、経済的なシステムになっている。
利用法
全ての駅に自動券売機があります(有人の窓口はありません)。券売機に表示されている番号順に操作すれば、切符が買えます。まず、目的地までの運賃を券売機上の運賃表から探します。1 画面にタッチして、購入する切符の金額を指定します。
2 お金を入れます。
3 切符(トークン)が出てきます。
※日本と違って子供料金はなく、身長が115cm以下なら無料です。
(年齢でなく身長で区別する。ここが面白い。)
改札通過の際、乗車時はトークンを自動改札機にかざします。降車時はトークンを自動改札機の投入口に入れます。
自動券売機
改札口
MR台北駅の構内です。我々が利用するのは、淡水線であり行先は士林(シーリン)である。料金は、25元である。1元は約4円だから、100円位なので格安である。
電車は、2~7分に1本ですぐに来る。 車内は、実に整備整頓されている。床はリノリウムで、チリ一つ落ちていないし汚れは皆無である。車内を美しく保つためということで、飲食は厳禁である。ましてや、車内でお化粧をするなんかは絶対に許されぬ。
乗客の足元の靴のカラフルで美しいことにはびっくりする。日本の地下鉄もこうありたいものだ。
ここが、士林のプラットフォームである。新しいということもあるのだろうが、きれいなもんです。
MRT士林駅です。 曇天だったので、傘を持っている人もチラホラいる。
この駅から故宮博物院までのバスもでているが、本数は多くないので、タクシーを利用する。
それが、値段も高くないし一番早く着くようである。 結構な距離だったが、料金は120元=480円ほどであった。 因みに、タクシーは初乗り運賃が、7元=280円 なので格安である。
9時半ころに到着。 ここが故宮博物院の地下入り口。
入場料は、250元。 Wikipedia から故宮博物院の説明を引用する。
国立故宮博物院 國立故宮博物院 | |
---|---|
施設情報 | |
所在地 | 〒 中華民国 |
ウェブサイト | 公式サイト |
故宮博物院 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 故宮博物院 |
簡体字: | 故宫博物院 |
拼音: | Gùgōng Bówùyuàn |
注音符号: | ㄍㄨˋ ㄍㄨㄥ ㄅㄛˊ ㄨˋ ㄩㄢˋ |
発音: | グーゴン ボーウーユエン |
英文: | Palace Museum |
台湾の台北市にある博物館である。この博物館は、中華民国の国立博物館のうちの1つであり、最大のもので、696,000個以上の古代の中国の人工品および美術品を所蔵している。ほとんどの収集物は中国の古代の皇帝によって集められた高品質なものである。
2001年より大規模な耐震・改装工事が行われ、館内の一部が閉鎖されていた。工事は2006年12月末に完了し、2007年2月8日より全館が一般公開された。
館内は新しくなっていて、1階から3階までものすごく沢山の中国の美術品が展示されている。1日で全てをゆっくり鑑賞するのはとても無理です。
また、故宮博物院の歴史が 故宮博物院 に書かれてあるので是非見て欲しい。
入場料は、250元。 日本語の入場パンフです。
パンフの裏面が館内の案内図である。4階建て地下1階で、1階から3階までが展示場になっている。地下一階は、ミュージアムショップと郵便局になっている。
4階の説明図の横に押してある記念スタンプを見て欲しい。苦労してゲットしたのだ。
地下1階からエスカレーターで1階に上り、そこから入場することになる。
入り口にある銅像である。 蘭が飾ってあり、立派な威厳のある孫文像だ。
ものすごい数の入場者であった。日本人よりも中国人の団体客が圧倒的に多い。何を見るにせよ、行列ばかりである。 止むを得ないときは、行列に並んだが、出来るだけそれを避けつつ美術品や書画などを見回ったのである。
展示場は、幾つかのブロックに分かられていて、各ブロックで特別展が開催されていたり、常設の展示物が陳列されていたりする。 写真は勿論厳禁である。
特別展としては、 明四大家特展 仇英
近代書画名品展
図書の特別展 (正確に名称を書けない。申し訳ない。ひげの方の蔵書展です。)
などがある。
また、各ブロックでの常設展の陳列品の説明が、英語、中国語、日本語の3か国語でなされている。一部、英語と中国語が混じるが、その1枚物のパンフを示す。
そのタイトルを引用するのは、煩雑なので略するが、要するに宝石、調度品、仏像、陶器、青銅器、書画などに分類されている訳である。
そして、各部屋ごとに展示品がわんさかある。
それらの中で、もっとも有名なのが 翠玉白菜 である。
翡翠を、虫がとまった白菜の形に彫刻した高さ19センチメートルの美術品。
この玉を見るのに、行列の連続であった。 ようやく見れたのだ。 葉の上にはバッタとキリギリスが彫刻されている。 なかなかの細工だとは思ったが、特にどうだという事はなかったのだ。私には美術品を見る目がないのであろう。
このような玉もある。 豚の三段肉ですね。
肉形石(清時代)
その他の展示品を幾つかあげる。
観音像(明時代)
早春図(郭煕作・宋時代)
陶製 童子枕
写生珍禽図(五代十国時代)
阿玉錫持矛盪寇図(郎世寧作・清時代)
これ位にする。 私はお土産として、郵便局でこの切手シートを買った。左端にちゃんと、翠玉白菜が描かれているのである。
息子のお土産もやはり翠玉白菜であった。キーホルダーだけどね。
一通り見学をすませて、博物院の外にでる。 この建物が第一行政ビルである。
階段下から博物院を望む。この建物は北京の紫禁城を模している。
故宮博物院に来たぞという証拠写真である。
博物院の全景。見晴らしのよい場所だ。
記事を書くのに疲れてきたので、ここらへんで 台北最新事情 II はおわる。
III では、台湾料理のグルメ編。 IV で、龍山寺見学の報告の予定。
0 件のコメント:
コメントを投稿