今回は気分を変えて趣味の絵画シリーズである。
先日堺市立文化館のアルフォンス・ミュシャ館へ行ってきた。与謝野晶子文藝館と共通で拝観できる。 ここは、独立した建物ではなく、ベルマージュ堺弐番館というマンションの2階~4階の部分を占用した文化館になっている。 拝観料は一般500円であるが、65歳以上は無料である。従って私は、無料で拝観できたのである。堺市は、文化都市である。実にエライ!
今回紹介したいのは、そのアルフォンス・ミュシャである。 モラヴィアの生んだ偉大なる画家です。 著名なので、ご存じの方も多いと思う。 Wikipediaによる記事。
アルフォンス・ミュシャ Alphonse Mucha | |
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アルフォンス・ミュシャ
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生誕 | アルフォンス・マリア・ムハ Alphonse Maria Mucha 1860年7月24日 オーストリア帝国、モラヴィア(現代のチェコ) イヴァンチツェ |
死没 | 1939年7月14日(満78歳没) ベーメン・メーレン保護領 プラハ |
国籍 | チェコスロバキア |
教育 | ミュンヘン美術院、アカデミー・ジュリアン、アカデミー・コラロッシ |
著名な実績 | 絵画、イラストレーション、装飾美術 |
代表作 | 『スラヴ叙事詩』 (Slovanskà epopej) |
運動・動向 | アール・ヌーヴォー |
アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, 1860年7月24日 - 1939年7月14日)
アール・ヌーヴォーを代表するグラフィックデザイナー。多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作した。ミュシャの作品は星、宝石、花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現するスタイルと、華麗な曲線を多用したデザインが特徴である。イラストレーションとデザインの代表作として『ジスモンダ』『黄道12宮』『四芸術』などが、絵画の代表作として20枚から成る連作『スラヴ叙事詩』が挙げられる。
2012年の8月末から9月にかけてチェコ旅行をした時に、プラハのミュシャ美術館を訪づれており、大作の『スラヴ叙事詩』に感動したのであった。 チェコ旅行記を書くときに紹介しようと思っていたが、この調子ではいつになるかわからんので今しようと決めたのだ。
ミュシャは、大学生のころから知っていた。そのころ外国切手を集めていて、チェコスロバキアの美術切手は凹版多色刷りで大層美しいものでした。 それは、1969年発行のミュシャの死去30年記念の切手です。4種類の発行で、低額3種の図案は四芸術シリーズです。
左から、舞踏、絵画、音楽だが、私の見るかぎり原画と切手図案とは異なっている。 4つ目の詩歌は抜けている。 下の画像の右側が抜けている詩歌です。 左側は舞踏で、上の図案と異なる部分もある。
中央の30h(絵画)の図案はポーズが原画と大きく異なるし、左端の60h(音楽)の図案も着衣が描かれていない。ミュシャの画集を調べてみて分かりました。当時は原画通りと思っていました。
この3枚はCTO(cancel to order:注文消し)ならば、安くて1枚10円位だったように記憶している。
当時値段が高くて買えなかったのが、高額のこの切手です。この図案では、「宝石」シリーズの「ルビー」と「アメジスト」を並べている。現在はチェコの郵趣家との交換により所有している。優れて美しい切手です。こちらはほぼ原画通りである。 (後注:現在はセットで400円くらい。)
原画はこのようである。
《宝石:トパーズ、ルビー、アメジスト、エメラルド》
これが、堺市立文化館のパンフ。
つぎに、アルフォンス・ミュシャ館の専用パンフを紹介しよう。
これが、堺市立文化館のパンフ。
面白い構成になっていて、上半分が与謝野晶子文藝館、
下半分がアルフォンス・ミュシャ館の説明になっている。
ポスターの男装の麗人は、舞台俳優のサラ・ベルナールである。
パンフの裏は、展示作品と展覧会のキャッチコピーが書かれている。
良いコピーだと思えるので、引用する。
ミュシャが彩る物語
アール・ヌーヴォーの代表的画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)の画業には、常に「物語」が存在していました。大衆雑誌に連載された冒険物語、デンマーク王子の苦悩を描いた悲劇の傑作、叶わぬ恋に翻弄される青年が主人公の小説、スラヴ民族のたどった歴史の再解釈…ミュシャは挿絵やポスター、油彩画などの媒体を通して、さまざまな物語を描き出しています。
活動初期に挿絵画家として収入を得ていたミュシャにとって、物語を彩ることは創作の原点だったとも言えます。単純に特定の場面を描くだけでなく、物語を深く理解し、独自に咀嚼したうえでオリジナリティあふれる画面を生み出したり、「ミュシャ・スタイル」と呼ばれた自身のデザイン様式を生かし、装飾を用いて視覚的な美を追求したりと、その表現は次第に発展していきました。
本展覧会では、「物語」とミュシャの関わりについて注目し、多様な媒体にあらわされた文学や史実に基づく作品を、ストーリーとともに紹介します。
活動初期に挿絵画家として収入を得ていたミュシャにとって、物語を彩ることは創作の原点だったとも言えます。単純に特定の場面を描くだけでなく、物語を深く理解し、独自に咀嚼したうえでオリジナリティあふれる画面を生み出したり、「ミュシャ・スタイル」と呼ばれた自身のデザイン様式を生かし、装飾を用いて視覚的な美を追求したりと、その表現は次第に発展していきました。
本展覧会では、「物語」とミュシャの関わりについて注目し、多様な媒体にあらわされた文学や史実に基づく作品を、ストーリーとともに紹介します。
とある。その記述通りの展示になっていました。 堺市立文化館アルフォンス・ミュシャ館
展示作品の幾つかを上記のホームぺ-ジを参照して紹介する。
1. ウミロフ・ミラー (油彩、カンヴァス)
2. クオ・ヴァディス (1904 油彩、カンヴァス)
3. ラ・ナチュール (ブロンズ、アメジスト)
4. 蛇のブレスレットと指輪 (1899 金、エナメル、オパール、ルビー、ダイヤモンド)
サラ・ベルナールが舞台で使用したブレスレットだそうだ。 5. クオ・ヴァディス (1899 リトグラフ) 6. ヒヤシンス姫 (1911 リトグラフ) この絵画は、やはりチェコスロバキアの美術切手に描かれている。 その他にも、沢山の挿絵や絵葉書などの印刷物も展示されている。
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