退職教授の見果てぬ夢: ノラの絵画の時間

Ｗｅｂ上での美術館には、Google Art Project などがあり世界中の著名美術館とリンクしており、さらには各美術館にはホームページがあり、絵画をパソコン上で鑑賞する環境は充分に整っているとしてよい。

しかし、美術史を学び系統的に画家の作品を知ろうとすれば書物に頼らざるをえないのでないか。そんな風に思っていたのだが、この考えを覆す日本語の美術ページを見つけた。それが、今回紹介したい、ノラの絵画の時間　というブログページです。私が知らなかっただけで、美術ファンには周知のページかもしれない。　（後注：大変有名なブログでした。）　　

以前マックス・エルンストの記事を書いたときに、このページに遭遇していたのだが、画像を幾つかゲットするのに使っただけで、詳しくはチェックしていなかった。というより、素通りでした。それ以前にも出会っていたかもしれぬが、意識の外であった。それで、前回記事を書こうと思って、マッタの業績やその作品を調べていて、ギョエーと思いました。このブログに再び遭遇したのだが、Wikipediaやその他の記事より格段にマッタについて詳しいし、圧倒的に絵画の画像が多い。
それで、フロントページに戻り、あらためて調べてみた。

今までこのブログで紹介してきた画家とそれ程重なっているわけではないが、モローやピアズリー、ミューシャなど重なっている画家については、こちらのほうが詳しい上にわかりやすい。別に私は記事で専門的に書こうなどとは、露ほども思ってなくて、絵画鑑賞が目的なのだが記述や画像で重なる部分が多いとやはり書く意欲がそがれる。また、私の趣味である騙し絵についても、分かり易い解説記事を書いている。

さらに非常に残念なことに、これから紹介したいと思っている画家の多くが既に紹介ずみでした。クリムトとかエゴン・シーレなど、現地で実際にその絵画を見たので、いつか記事にしようと思ったのだがその気持ちが薄れてしまう。

このブログの凄い所は、系統的に近現代の著名画家を紹介している所だ。美術全集のWeb版であり、その規模はグーグル美術館なみである。
誠にノラさんは、凄いお方だと感心した。解説も平易だし、何よりも画像が多い。個人のお仕事だとは思うが、美術史をある意味で系統的に述べ、関連画像を網羅しているなど超人的な努力です。これほどの記事を書くために、どれ位の時間が掛っているかと想像すると気が遠くなる。海外の美術館、画廊ページも多く参照されている。それだけではありません。実技指導もある。このような凄いページがあるとは、つゆ知らずでした。不明を恥じ入ります。

それで、これからはWikipediaのみならず　ノラの絵画の時間　とも相談しながら、極力重ならない記事を書く所存です、と自己弁明をしておく。どうでも良い事だがね。

海外美術のファンのかたは、是非このページをご覧になってください。
　

総目録は、こんな具合です。　表題の付け方がジャーナリスチックで巧いですね。私自身のメモとしてその目録をコピペさせて頂いた。試しに興味ある画家をクリックして、その絵画を見てください。

１）絵画の歴史と画家たち：　

絵画史と画家たちの経歴、絵画を一挙に紹介。

１８世紀の絵画

●　ロココ様式

　ジャン・シメオン・シャルダン　ロココ様式とは？異才の画家シャルダン

　ジャン＝アントワーヌ・ヴァトー　雅宴画とは？初期ロココ代表画家ヴァトー

　フランソワ・ブーシェ　ロココの帝王、ブーシェの生涯と作品

　ジャン・オノレ・フラゴナール　ロココ最後の巨人フラゴナール

　エリザベート・ヴィジェ＝ルブラン　マリー・アントワネットお気に入り　１８世紀最も成功した美貌の女性画家ルブランの生涯と作品