昨日、 陳舜臣アジア文藝館 で陳舜臣「お別れの会」が行われた。案内の葉書が届いていたので、出席させて頂きました。
『陳舜臣アジア文藝館』がグランドオープンする、その魁として先生のご遺徳を偲び合うために、陳舜臣「お別れの会」が開催された。その出席報告をさせて頂きたい。
私にとって、陳舜臣先生は好きな小説家だけでなく、学識、人格共に優れた非常に尊敬できる地元神戸の作家です。神戸の誇る文化人です。1年位前になるが、『陳舜臣アジア文藝館』がプレオープンする際に、そのことを書かせて頂いた。
プログラムはこのようになっている。入場は無料です。
**陳舜臣とアジア文藝館の船出from KOBE**
平成27年5月26日(火) 11:00開場 (18:30分まで入館可能)
○ 当館2Fにて 司会 本地真穂
1部 11:30~ 読経 伊藤浄厳 (摩耶山天上寺貫主)
館長 挨拶 田中保三
陳舜臣氏を語る 伊藤浄厳 (摩耶山天上寺貫主)
宮田達夫 (元MBS企画取締役事業局長)
2部 12:30~ 音楽会「シルクロードを奏でる」
コーラス 陳先生所縁の曲 移情閣コーラス(指揮 張文乃)
古楽器サンツール プーリー・アナビアン
漢詩の朗詠 二ノ宮修生
篠笛 小池照男
胡弓 田偉
中国琵琶 エンキ(閻杰)
ワイフは、息子の店にお手伝いに行ってるので、今回は私一人の参加であった。
開場が11時なので、それに間に合うように出かけたが、地元民として恥ずかしい事だが、道を間違ってしまい3分程遅れてしまった。
会場は、この「旧神戸税関メリケン波止場庁舎」の2階である。
会場への案内が掲示されていた。
2階会場は、参加者で一杯でした。200名以上はいたと思われる。神戸新聞や毎日新聞等の記者や報道関係の方々も沢山来ていたようだ。11時30分に開演だが、既にこのような状態であった。
心ばかりの寄金をさせて頂いたのだが、館のパンフと文庫本「神戸わがふるさと」を頂いた。
この会のために用意された「特別限定版」である。1000円以上寄金すると、頂けるようでした。
館長の挨拶文のチラシが挟まれありました。右側にあるのは、昨年度陳先生から頂いた絆の色紙です。宝物のようなものです。
文藝館のパンフです。
1階と2階は、常時使用していないので電気は止められているとのことで、エアコンなしでした。室内は温かったが、耐えられぬほどではない。最後尾の席しかなかったので、写真のほうはうまく撮れなかった。
11時半には、摩耶山天上寺貫主 である伊藤浄厳師の読経が始まった。台湾風でなく、全く日本風の読経です。 天上寺は、神戸ゆかりの由緒あるお寺ですが、陳舜臣先生の菩提寺とは全く知りませんでした。六甲山ー摩耶山散歩 II
真言宗や密教、特に空海についても深い知識を持っており、親近感を感じていた故かもしれない。そういえば、曼陀羅の人―空海求法伝 という小説がある。
伊藤浄厳師は、この方です。
館長の田中保三氏が、会の挨拶をされた。文藝館を陳舜臣の業績を顕彰するだけでなく、アジアの若者が集い学ぶ場にしていきたいとの抱負を語っていた。
最初に伊藤浄厳師が、陳舜臣先生とのお付き合いを宗教者としての立場からお話をされていた。
ひきつづき、元MBS企画取締役事業局長の宮田達夫氏が、脳内出血で倒れられた後の陳舜臣先生の様子を昔の思い出と共に話された。作家の孤独とやや我儘な家庭人としての先生の横顔を説明されていた。お孫さんには、もうお子さんがおられるそうだ。
これで、1部がおわり30分程の休憩となった。その間に、ご仏前でご焼香をさせて頂いた。
2部は、音楽会「シルクロードを奏でる」ということで、まづNPO法人国際音楽協会理事長である、張文乃さんが指揮をして、移情閣友の会のコーラスがあった。
移情閣コーラス
つづいて、古楽器サンツールの演奏で、奏者はプーリー・アナビアン。左の方で、右の方はその娘さん。実に日本語がお上手です。
その演奏の一部。
今回も作家の太田治子さんが来ておられ、陳先生との思いでを語っておられた。
そして、胡弓と中国琵琶との合同演奏。 胡弓は、田偉さんで、中国琵琶は、エンキ(閻杰)さん。
演奏は、メモリが重たくなるので断念する。
館長と友人たちの合唱もありました。
ここで15分ほどお休みを取ってから、小池照男さんの篠笛演奏と共に二ノ宮修生さんの漢詩の朗詠があった。 共に見事な演奏であり、朗詠だったと思う。感動しました。
二ノ宮修生さんは、劇団グループ・イカロスの俳優さんです。小池照男さんは、以前紹介しました。
映像作家でもあります。 7/5神戸新聞より
これでプログラムは終了。
新たな展示品等については、次の文藝館訪問時にまわしたい。今回はこれでおしまい。
0 件のコメント:
コメントを投稿