神戸ビエンナーレ2015 II
この神社は梅林で有名で、いつだったか忘れたがワイフと梅見に出かけたことがある。保久良山のハイキングコースの途中にあるので、何度も訪れたことはある。今回取材したお蔭で、神社をゆっくり見れたのは、なにはともあれ良かった。
この神社に行くには、山道を1km程歩かねばならない。現在膝を痛めている私としては、休み休みでしか登れないが、運動不足解消のためにも頑張って歩いたのである。
昼過ぎに自宅を出発して、市バスで阪急六甲駅まで行き、岡本駅の北口で下車。
山側は民家が立ち並び、南側の駅前とは大違いである。
ここから東へ、10分ほど歩くと保久良神社の参道にでる。 その標識。
すぐ傍に、本山貯水場がある。
このようなアスファルトやコンクリ引きの山道を登って行く。
山道からの景色。湾岸線の高速道路や橋が見えますね。
歩くこと25分で保久良神社に到着。遅すぎで、通常は精々20分位です。
神社の石碑
鳥居 真新しいですね。
久々に訪れたのだが、由緒舎など新しくなっているようだ。
由緒は、写真を拡大して頂ければちゃんと読めます。
鳥居横に鎮座ましますのが、青亀(おうぎ)にうち跨ったご祭神の椎根津彦命(しいねつひこのみこと)。
そのご事跡の掲示板。 これも拡大すれば読めます。
鳥居まえには、灘の一つ火 の灯明台がある。これである。現在、その上に置かれていたと思しき常夜灯はない。
社頭の灯明台の神火は「灘の一つ火」と呼ばれる常夜灯である。その言われは、日本武命が熊襲遠征の帰途、夜に航路がわからなくなった時、保久良神社の灯火が見え無事に難波へ帰りつけた事にあり、以来
「沖の舟人 たよりに思う 灘の一つ火 ありがたや」
の古謡通り、広く崇敬され、航海者の一針路となっていた。
その由緒を刻んだ石碑。
ここで、いつもの如くWikipediaから保久良神社の基礎知識を得る。
保久良神社 | |
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所在地 | 兵庫県神戸市東灘区本山町北畑680 |
位置 | 北緯34度44分8秒 東経135度16分35秒 |
主祭神 | 須佐之男命 大国主命 大歳御祖命 椎根津彦命 |
社格等 | 式内社(小) |
創建 | 不明 |
例祭 | 5月4・5日 |
兵庫県神戸市東灘区本山町の保久良山(金鳥山中腹)に鎮座する神社である。旧社格は式内社。
須佐之男命、大国主命、大歳御祖命、椎根津彦命(しいねつひこのみこと)を配祀する。
相変わらず、素っ気ない書き方だが、相当に古い由緒をもつ神社と考えられている。
創立に関する詳細は不明であるが、境内外に多数の磐座群が見られ古代祭祀の場であったと考えられる。境内外地より石器時代、青銅器時代、弥生時代後期の弥生式土器や石斧、石剣など種々の遺物、特に有名な物として約20cmの銅戈(重要文化財)が出土している。
その何れもが儀礼的用途をもつものと考証され、祝部土器、玻璃性勾玉も発見され祭祀は非常に古い時代から行われていたと考えられる。
由緒としては、つぎの様に記されている。
保久良神社由緒書によると、社名の起因も
1、椎根津彦命の子孫たる倉人水守等が祖先を祭祀し奉る
2、三韓役の戦利武器を収蔵するより
とあり、元来の主祭神は神武東征時速吸門(明石海峡)に現れて軍勢を先導した椎根津彦命であり、現在の主祭神須佐之男命は元禄時代に祇園信仰の影響で牛頭天王が合祀されたと考えられる。
ご祭神:
須佐之男命
大国主命
大歳御祖命
倉稲魂神・大年神の母神で、神大市比売命を指す。
椎根津彦命
こちらは、京都の籠神社にある椎根津彦命の像。手中に玉を持っているところが異なっている。
それでは、境内の参拝を始めよう。
本殿 しだれ桜の木が邪魔だが、春には美しい花を咲かせる。
狛犬 二基 一基は光線の具合でうまく写せなかった。
手水舎
社内社と思われる社の鳥居。社の名称がわからない。
日本の未知の古代文明、カタカムナの遺跡として、知られている。本殿周辺に巨大な石組の跡らしきものがあり、古代の信仰のなごりといわれている。
このようなしめ縄のかけられている大石です。
神社を抜けると保久良梅林になる。
かっての、岡本梅林を再現したものという。ちなみに岡本梅林公園も存在する。
岡本梅林 摂津名所図会より。
梅見も趣があって良いですね。
この一帯は保久良山保有林になっていて、鬱蒼たる木立ちの広がっている場所がある。
参拝を済ませて、岡本駅に戻った。その道すがらに見つけた名も知れぬ祠。
駅近くにあった、小さな薬師堂。
そのお隣にあった、石のお地蔵さま。
きっと本院があるのではと探して見つけたのがこのお寺 常永寺。周辺は宅地で民家ばかり。
参拝したいと思ったのだが、扉は閉鎖されている。防犯のためですね。それで、駐車場から本院が見えたので写してみた。なぜか鐘が、置かれている。
門の閉じられた寺院では、入るのが後めたい気持ちがするし、中途半端な取材しかできぬので、これからは開放されたお寺以外は取材しないことに決めたのである。
なお前にも書いたが、取材させて頂いた神社仏閣には、少ないけれどもお賽銭をあげさせて頂いております。
これでおしまい。
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