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2015年11月2日月曜日

桜井 龍神神社

山の辺の道 桜井編の5回目は、龗神神社(おかみじんじゃ)である。神社名はでなく雨冠の下に龍の文字である。れいと読む。当用漢字にはないので、久しぶりにIMEパッドを使って、書画検索をやってみた。一文字該当したのだが、雨冠ではなく霊が冠のようである。と言う事で、完全に該当する漢字は見当たらない。漢語はやはり難しいですね。以下簡単のため、代わりにの文字を使う。

山の辺の道すがらにある神社だが、宮司さんの常駐しない神社で、静かな中に趣きのある神社でした。比較的にだが、詳しく写真紹介したい。

龍神神社をお詣りする前に大神神社末社である貴船神社を通り過ぎたのでこの神社の紹介をしておく。鳥居と小さな祠だけの神社である。末社なのだが、大神神社のホームページの境内マップに名前のみ記載されている。Wikipediaには該当の記載はない。


ご祭神は、お加美の神で、命の根源である水の神で、雨水を司る。


鳥居 

お賽銭箱と


山の辺の道脇に、このように草臥れた立看板がある。
日本最古社 八大龍王弁財天大神 龍王神社 とある。



この神社の前知識は全くないが、日本で最も古い社という肩書に惹かれてお詣りしようと思った。道行く人は、ほぼ素通りでした。

参道前にある鳥居

 
鳥居の横にある石碑 岩壺池浚記 と彫られている。灌漑用に作られた池と思われるが、詳細不明なので、検索してみるとつぎのことが分かった。

明治二十三年(1890)建碑の「岩壺池浚記」記念碑が建ち、その右側面に「岩つぼは干地に乾かずいわの露/水石漁人」の句を刻む。水石漁人とは桜井の俳人 中島水石(興平)のこと。





岩壺池

この池を巻いたところに再び赤鳥居が現れる。


この鳥居をくぐる細い参道の先に拝殿がある。この参道は池を2つに分けるようにつけられており、その道すがら本殿を拝むことができる。
水面反射により、池の中にも鳥居があるように写っている。風情があって良いですね。


拝殿に掲げられた額。やはり、日本最古社 八大龍王弁財天大神 龍王神社 とある。
ご祭神は、はっきりと記述されていないのだが、龍神弁財天だと思われる。

コンクリ製の拝殿で、サッシ戸がつけられていて少し入りずらいが、開放されているので自由に参拝できる。時には宮司の方が来られるようだが、この日は無人でした。
 

龗は龍の古語で、水や雨を司る龍神とある。大袈裟にいうと、龍が棲んでいるような池とでも言おうか。落ち葉が静かに水面に浮かんでおり、そのような雰囲気がある。

この神社の境内は非常に狭いので、鳥居石仏が斜面や参道横に所狭しと置かれている。
その様子を写真でご覧ください。


地蔵尊がこの様に

仏陀のブロンズ像と子供を抱いたお地蔵様の石像。 何かミスマッチな気がする。


笠木だけで、がないのは何故だろう?

神明鳥居


不動明王の石像

再び赤鳥居が現れ、その奥に小さな祠が祀られている。末社の稲荷社と思うが、名前は不明。


その祠の前にまた極小の鳥居がある。いささかビックリである。


守り神のお狐様。 その奥に蛇に身体を巻かれた弁天様の陶器像が見えるであろうか。


逆方向から鳥居を写した。その鳥居の奥に見えるのが拝殿。お詣りする方のために、水まわりの用意もある。境内は、きれいに整備されている。氏子さんが定期的に掃除にやってこられるのであろう。


拝殿

境内社だが、やはり名称不明。


本殿 龍神を祀っているので相応しい佇まいといえる。


近くまで寄らせて頂き、裏側からであるが本殿をお詣りした。


本殿前の鳥居から拝殿を望む。


これで、龍神神社の参拝はおしまい。山の辺の道 桜井編の6回目玄賓庵につづく。

1 件のコメント:

  1. こんにちは、興味深く拝見しました。大神神社から山野辺の道辺りは小さい社が多くて、見過ごしてしまいがちなのが、大変勉強になります。それから、写真がとても綺麗で、構図の取り方がさすが理系の先生、理路整然としてらして、とても見やすいです。被写体をセンターに持ってきて角度の取り方がとてもスキッとしていて良い感じがします。当方奈良県桜井市生まれの主婦ですが、朝な夕なに三輪山をみあげながら小さい頃、育ちました。最近になって生まれ故郷の寺社を改めて調べ出しました。歴史が好きでも、なかなか若いうちは忙しくて色々見れないです。古いものは癒されますね。勉強になります。有難うございました。

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