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2015年11月25日水曜日

奈良県立美術館 浮世絵版画 美の大世界 I

記事にまとめる時間がなくて、かなり遅くなってしまったが、奈良県立美術館における浮世絵版画 美の大世界展の鑑賞報告をする。

奈良県立美術館


美術館前にいた、せんとくん。この異様なスタイルに全く違和感を感じなくなりました。

 
展覧会の看板



まづ展覧会のデータ:

 「ー錦絵誕生250年ー浮世絵版画 美の大世界」
平成27年10月10日(土)~12月6日(日)


 前後期入替あり 後期展示11/11~12/6
休館日 11/16、11/24、11/30



【観覧料】
 
       当    日  団体(20名以上)
     一  般   
      400円
 300円
    大高生  
 250円
 200円
    中小生    
  150円
 100円
 
◎次の方は無料でご観覧いただけます。
 ・65歳以上の方
 ・身体障がい者手帳、療育手帳および精神障がい者保健福祉手帳をお持
  ちの方と介助の方1名
 ・外国人観光客(長期滞在者・留学生を含む)と付添の観光ボランティア
  ガイドの方
 ・教職員に引率された奈良県内の小・中・高校及びこれに準ずる学校の
  児童・生徒             
 ・毎週土曜日は、奈良県内・県外を問わず小・中・高校及びこれに準
     ずる学校の児童・生徒 



有難いことに、65歳以上であるゆえ私は無料であった。内容は充実していたので、正規の料金である400円でも十二分に安いと思われる。


展覧会のコンセプト:

 「錦絵」とは、一つの作品に対して彩色用の版木を何枚も用い、美しい色彩や質感を表現した浮世絵版画のことです。下絵を担当した浮世絵師と版木の彫り師、摺(す)り師が力を出し合って作成した錦絵は、江戸時代の人々はもちろんのこと、欧米のジャポニスムの画家など外国の人々、そして現代の私たちにも驚きと喜びを与えてくれます。

 明和(めいわ)2(1765)年から翌年にかけて、江戸では俳人などの間で大小暦(だいしょうれき)(大小または絵暦(えごよみ)とも。一年間の大の月と小の月を短文や絵の中に示した摺物(すりもの))の交換会が行われました。各人が趣向を凝らして大小暦を制作する中で多色摺り(たしょくずり)の技法が洗練され、この技法を用いて「東錦絵(あずまにしきえ)」として売り出したのが錦絵の始まりとされます。以後、錦絵の技術と表現は更に磨かれ、浮世絵版画の隆盛をもたらしました。

 今年平成27年は、錦絵元年とされる明和2年から250年目にあたります。この記念すべき年に、当館が誇る写楽北斎広重らの作品や、充実したコレクションで知られる和泉市久保惣記念美術館の作品を展示し、多彩で斬新な浮世絵版画の美の大世界をご覧いただきます。


見どころの多い、浮世絵の展覧会でした。

パンフ


裏面


展示作品の構成は、つぎのようになっている。


  序 浮世絵版画の逸品

  Ⅰ 多彩なテーマ

  Ⅱ 錦絵とは? ─摺りの技術の発達


  Ⅲ 歌川広重「名所江戸百景」の魅力

それでは、浮世絵版画の作品を鑑賞したい。IIIの歌川広重の作品は、全作品撮影禁止であったが、それ以外はフラッシュを焚かなければ、撮影は許可されていた。それで、目ぼしい作品はカメラに収めることができた。画像はそれ故鮮明ではないが、その錦絵や時代の調度品をアップしたい。

広重「名所江戸百景」以外にも著名な作品が沢山展示されていた。その中には、あの東洲斎写楽の浮世絵があったのである。

松本米三郎のしのぶ


市川男女蔵の奴一平
 
色は煤けていたが、迫力のある構図です。やはり、写楽は凄いものですね。
 
俳優三十六歌撰


 
作品名は調べていないのでわからない。


豪華な蒔絵の調度品も展示されていた。 その他の江戸時代の小間物。

 
煙草入れ
 
 
櫛、笄、簪
 
 
耳盥化粧箱
 

その解説


鈴木春信の作品だが、作品名は調べていない。

 
喜多川歌麿  隅田川舟遊び


 

                    歌川豊国   俳優相貌鏡


 

写真に収めたものの、作者と作品名のわからぬ浮世絵の画像。見て楽しむだけです。




歌川国貞の作品 題名は調べていない。以下同様です。 


 

歌川豊国
 



渓斎英泉  そのうち記事にしたいと思っているが、いつのことやら。


 

北尾重正
 
 
歌川広重  
 
東都名所
 


 
 
魚尽し  ぐし・かさごと山葵
 
 
 
広重はこんな能の舞の絵も描いてたのですね。


 
喜多川歌麿  一富士二鷹三茄子


 

落合芳幾  姿絵(影絵)のシリーズの一作品。
 


 
 
二代目 歌川広重  諸国六十八景


 
 東都三十六景


ということで、充分に堪能したのであった。今回は、これでおしまい。 II につづく。 

 
 

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