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2015年12月15日火曜日

須磨浦山上遊園 II

人は全て、有限の時間の旅人でしかない。その旅の終盤で、やむを得ず断念すべきもの、捨て去るべきものに思いを巡らさねばならない。市井の一老人にも否応なくその決断が迫られてくる。老々介護の状況が深まるにつれ、あるべきものを保つために何を棄てるのかが問題となる。

具体的にどんな事かは、切実だが卑近な問題で書けないが、そのような思いに駆られる。

と、昨日につづく日々の雑感を述べてから、神戸案内シリーズの須磨浦山上遊園 II に入る。

鉢伏山の山上は、強風でしかも寒い。回転展望閣から下りたすぐの所にリフト乗り場がある。


観光リフトのせっつ駅

駅からの景色

リフト係のおばさんが、ここは寒いがリフトの下では全然温度が違っていて暖かいですよと教えてくれた。その通りで、高が100m位の高低差だが気象が全く違うのである。

リックを胸に抱えて乗りこむようにと注意される。リフトに乗るのは久しぶりで、何だか楽しい。

観光リフト  全長268m、毎秒1mの速度で進む。 

強風であおられるかと思いきや、安定した走行で快適であった。リフトは、この遊園の目玉の一つである。ロープウェイとリフトに乗ることができれば、ほぼ須磨浦山上遊園を観光したことになるのだ。

ロッドを抱え込んで写した写真をご覧ください。

 
 
 強くはないが風がある。

向かい側から、赤ん坊を抱えたお母さんとお姉さんがやってきてすれ違う。


 
 空の対向リフト  どうやら2組だけらしい。


 
 到着駅のはりま駅近く。 約4分で到着。 リフトで摂津の国から谷越えで播磨の国に渡ったことになる。


はりま駅

この山上遊園には、遊戯施設がある。昭和時代のレトロな遊園地という感じ。我々団塊の世代が孫でなく子供たちを連れて行った時代の遊園地です。

ミニカーランド  アンパンマンなどのミニカーが置いてある。1回200円。


サイクルモノレール

一組子供連れのお母さんが運転していました。 空中散歩と銘打っている。高度があり、最高は地上8mである。一人一回200円。
 

 
このようなコースである。
 

周りの景色は素晴らしい。

毎度ですまぬが、光る海の写真。 遠くに友ヶ島が見えている。海面が雲の合間からの光で、銀色に輝いている。雲の影に覆われた海面との対比が面白いと感じたのだ。それと海面に浮かぶ船である。





鉢伏山回転展望閣を望む。


 
 ここで突如神社仏閣紹介になってしまう。

六甲全山縦走路がこの山上遊園を突っ切っているのだが、サイクルレールからその山道に入ったところに旗振毘沙門天お堂がある。後で紹介する 日時計と青葉の笛広場のお隣にある。




由緒書
 

学問成就の守護神である。このように書かれている。

旗振毘沙門天由緒

毘沙門天信貴山朝護孫子より勧請されたものである。
当霊地は摂津と播磨の国境のあたり、国境の毘沙門天は特に霊験あらたかと伝えられている。
古伝では数々の奇跡が伝えられており福徳開運の天王として、商業繁栄に又聖徳太子御自ら毘沙門天を祀り勝利に導かれた事から学問成就の願かけとして篤く信仰されている。
毘沙門天が寅年、寅の日、寅の刻に突如出現したと伝承により寅の日を祀り日として、特に正月寅の日を大祀り日とする。

須磨浦山上遊園

掲示板には、毘沙門天の説明を加えている。多聞天とも呼ばれている。このブログでは七福神の一人として何度も紹介している。 柳原天神社と満福寺

御真言(マントラ)

おん べいしらまんだや そわか


その意味:

オン=オーム(聖音)、真言での冒頭の慣用句的なもの。言語的な意味はありません。

ベイシラマンダヤ=ヴィシュラヴァスの御子よ。

ソワカ(薩婆訶)=スヴァーハー、真言での末尾の慣用句の一つ。元の意味はバラモン教において、天上の全ての神々に捧げられた供物の事を指しており、この場合、言語的な意味は本来ありませんが、Wikipediaでは意訳的に「吉祥成就」としています。


ということです。

天邪鬼を踏んづけている典型的な毘沙門天のお姿。

 
 日時計と青葉の笛広場

広場の中央部に日時計がデンと構えている。


記録によると、平成24年7月29日にオープンしたという。3年と少ししか経っていないが、セピア色となり、それなりの風格がでてきている。

直径17.4m の円形の基礎に檜(ひのき)を張り合わせ、ウッドデッキ上に設置されている。



正面から見た所。 全長6m。 ソーラーパネルが貼り付けられていて、音楽を放送する電源としている。


この日時計の仕組みを説明するパネル。



・ 日時計の針の部分は全長6 m に達し、季節による「影」の誤差を抑えるため、地面との角度を当地の北緯と同じ34.6度に合わせて、傾斜させています。
・ 日時計の針の部分も潮風に強く、耐久性のある兵庫県産の檜を使用し、芯材はパープルハートと呼ばれる ”幸せになる木”(空気に触れると紫色に変わる)を用いています。
・ 「青葉の笛」をモデルにした針の部分上部に取り付けられたソーラー太陽電池により、当地に因む音楽をお届けします。


そうなのである。この日時計と青葉の笛広場は、平敦盛青葉の笛に因んで設置されたのだ。当地が源平合戦の一の谷の戦いの場である。 須磨寺 I 


【設置の経緯】

平清盛の甥で、一ノ谷の戦いで若くして悲運の最期を遂げた平敦盛は、美男子で笛の名手としても知られています。
敦盛も望んだ瀬戸内が眼下に迫るこの須磨浦の地において、愛用の「青葉の笛」による悠久の時を刻むべく、このたび日時計を新たに設置いたしました。
なお、実物の「青葉の笛」は、大本山須磨寺宝物館の中に展示してあります。また、須磨寺境内には「青葉の笛」の歌碑もあり、予めセットされた音程に合わせ、自由なリズムで奏でることができます。



須磨寺平敦盛像



中央にあるのが青葉の笛

日時計の時刻表示板

日時計の前にこのようなボタンがあり、左を押すと森繁久弥が「青葉の笛」の詩を朗読するのである。右を押すと、「つわものへの鎮魂歌」の演奏が流れる。聞いたが、音質がどうもね。

 


この広場から明石海峡大橋を望む。全く、大橋を何度写したら気が済むんだ。


この広場からほんの少し歩くと、旗振山頂上になる。そこに旗振茶屋があり、付近に延命地蔵尊旗振山延命地蔵尊知恵の文殊菩薩が祀られている。

 
 旗振山延命地蔵尊  

地蔵尊御詠歌

はるばると しまからここの じぞうそん
たのめまもらん しんのこころ

御真言

おんかかかそっただそわか


お詣りもお賽銭もあげなかった。延命も長生きもしたくないからである。

知恵の文殊菩薩   コンクリート製の祠である。 パネルが一部壊れている。


 
 降旗茶屋


先にも書いたが、源平の合戦場だったのである。


この茶屋で寛いでいるご夫婦。おでんもビールもあります。


鉢伏無線中継所

 
 この茶屋からの展望。似たような風景写真ばかりですまぬ。
 


またもや明石海峡大橋


ここから山上遊園へと引返すのであった。

フジ棚のある休憩所。


西部展望台への通路    現在冬枯れで花はないが、花の散歩道という。


下に見えるのが、ふんすいランドバーベキューテラス


西部展望台

この展望台の下に梅林が広がっている。梅林に分け入るような形で、句碑の細道がつけられている。


この細道である。
 

梅の木の前に句碑が掲げられている。

秋蝶の吹かれて消えてしまひけり  草魚


そのように消えてしまいたいものである。 

梅林と句碑


展望台には、女性の先客二人がいた。 ハイキングに来たらしい。


 
 展望台からの眺め。 1枚だけにしておく。

ふんすいランド

売店 ここで、注文すればバーベキューテラスで焼肉が食べられるのである。


一組のご夫婦が、焼肉とビールで昼食を楽しんでおられた。


ふんすいランドの案内図

 テラスのドームというか屋根。


噴水池。 丁度噴水の時間でした。

噴水池を中心として、イベントステージがある。先に見えるのがパラボラベンチ。伝声管もある。


噴水池から見た、バーベキューテラスの屋根。


ちびっこ広場の彩色された、コンクリ製のシカ、テントウムシ、ライオン、貝殻とかの遊具。



かくして、案内図に示されていた場所は全て見て廻ったのである。

帰りのリフト
 

カーレーター

 
そして、ロープウェイ


 
帰りの乗客は私一人のみ。今度はうみひこに乗り込む。

ゴンドラからの景色。



ゴンドラの中


 やまひことすれ違う。


須磨浦公園駅に到着。


これでおしまい。

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