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2016年2月26日金曜日

バルセロナ旅行記 VIII

市バスの定期券を買って、毎日母の見舞いに行っている。入院は既に2か月を過ぎ、腕の力は増々落ちて自分一人では下着の脱着もできない。歩くのもやっとである。看護師さんに全てをゆだねる他はない。回復の見込みはなく悪化(老化)する一方なので、本人が言うように「無駄な抵抗」だが、私としては可哀そうだけど、しんどくてもリハビリで「無駄な抵抗」をつづけてもらうしかない。

病院に行くと往復と滞在の時間とで大体3時間位潰れてしまう。それでも行けば喜んでくれるので、毎日通っている。ベッドでTVを見ているか、食事待ちでコルセットを付けてしょんぼりとベッドに座っている。話すことは大してないので、リハビリの様子や医師、看護婦さんの話を聞いたりするだけである。私が実際に病室にいるのは精々1時間足らずである。そんなに来なくていいと言ってくれるが、毎日様子見に行ってるのは、母を孤独にさせたくないのと同時に、私の気持ちがすまないからだ。それに会っていると、やはり生気が違う。いつも帰り際に「ありがとね」と言ってくれるので、それが励みになっている。

病院通いは、四六時中気を付けねばならなかった頃に比べると、精神的には楽である。しかし、病院で母以外にも沢山のお年寄り患者を毎日見るのは気分の重いことである。年を取れば人生は一層苦渋に満ちたものになるのであろうか。私自身を考えても体力は確実に落ちているし、身体の不調があちこちに生じている。頭の中身だって、働きは確実に落ちている。社会的にはほぼ無意味な存在だし、今は母とワイフを支える位しか役にたっていない。それとていつまで支えつづけられるかわからない。それどころか、こちらが支えられるほうに回る可能性だって大いにある。私自身が病気になってしまったら、・・・。何やら考えがドンドン後ろ向きになる昨今の私であった。

と、日々の感慨を述べてから2日ぶりの記事を始める。今回は息抜きのグルメ記事である。といってもバルセロナ旅行記のつづき。

グラシア通り   中央に見える建物がカサ・ミラ


昼食を取る時間になったので、レストランに入ろうという事になった。調理師の三男が目を付けていたカサ・ミラの近くのプロベンシャ通りにある料理店に入った。

Paella Del Arte である。店の名前は分からなかったのだが、レシートがあったので確認できた。インターネットはこんな時便利ですね。 Google map での位置情報。

地図
そのホームページはこれ。 Paella Del Arte 

パエリアの専門店みたいです。 店内の様子。 繁盛しているお店のようだ。


まづはアルコールで、私はビールの注文。

息子とワイフはスペイン名物サングリアを注文する。赤ワインの中にリンゴ、オリーブなどの果物と氷の入ったやつですね。甘くて私の好みではない。と言いながら、キッチリ飲ませて頂いた。


エスカリバーダ  パプリカやナスをオーブンで焼いたもの。オリーブオイルとバジルソースのようなもので和えてある。ビールに良く合う。日本では余り見かけぬが、殊の外美味しい。



タコのぶつ切りをグリルしてオリーブオイルで味を調えたもの。料理名はわからない。レモンをかけて食する、これは見た目の通り美味い。ユデダコのスペイン料理版といえようか。


スペイン風焼き鳥  カレー粉がかかっている。 お肉がたっぷりです。柔らかくて美味しい。


カタラントースト。 オープンサンドだが、生ハム、チーズ、サラミ、オイルサーディン、パプリカなどがフランスパンの上に乗っかかっている。やはり本場イベリコ豚の生ハムサンドが美味い。


スペイン風オムレツのトルティーリャ。もっと大きかったが、写真を撮る前に分けて食べてしまった。その残骸である。芋芋しているオムレツ。


アロス・ネグロ  イカスミで炊きこんだパエリア。物すごい色をしているが、見かけ程はくどくない。イカスミの脂っこさもあまりない。口の中が真っ黒になるのが難点。


フィデウア  米の代わりに細かいパスタを使ったパエリア。具材は、エビ、ムール貝、アサリ、イカなど。普通に美味しい。どこの国で食べてもパエリアの味は大して変わらない。


デザート  キィーウィと棗で飾られたチョコスポンジケーキ。


焼きプリン 

結構な 昼食でした。お腹も満足して、つぎの目的場所であるカサ・バトリョへ向かう。

お祭りのためか、ビルにはバルーンや星型の飾りがつけられていた。

 



バルセロナのツーリストバス。市内を循環している。


この通りの向かい側のビルの隣がカサ・バトリョである。

 
次回からはカサ・バトリョの見学記である。

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