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2017年6月13日火曜日

神戸北区 ひよどり台

この所またもや疲れ気味で、趣味のブログ記事を書くのをさぼっている。代わりに休息と称しては寝てばかりいる。久しぶりに数学の論文を読むと、よくわからない個所がでてきて一層眠くなる。年とれば(私だけかもしれぬ)、理解力が増すのでなく減少している。全く困ったものである。

それでも神戸案内関係の取材は続けていて、やたら写真ばかり溜ってくる。できればそれらの滞貨を一掃したいと思いつつできないでいる。

さて今回は、北区ひよどり台である。先週の6月5日の取材である。母の見舞いをおえてから、新開地から神戸市バスの65系統に乗り込んで終点のひよどり台で下車した。一度鵯越大仏を間近に見に行こうと常々思っていたのである。

ひよどり台のバス停留所


停留所周辺には住宅地が広がっている。その東側には公団の建物が何棟も立ち並ぶ、神戸市内有数の団地である。

ひよどり台マップ

〒651-1123 兵庫県神戸市北区ひよどり台の地図

ひよどり台を横切る幹線道路  風景写真です。


団地脇の公園  


ひよどり台4丁目にある多目的公園内のテニスコート。 クレイコートが2面ある。


こんな山奥の環境の良い場所に広いコートがあるとは驚きである。


このコートの先に登山道らしきものがある。 別にハイキングをする積りではなかったし、地図もないのでとりあえず途中の見晴らしの良い所までということで、歩きはじめる。

砂防ダム 

その山道

根元から枝分かれしている樹木


後から分かったのだがこの岩が蛙岩。ここが見晴らしの利く地点だったので、この岩の上に立ち、周囲を見渡す。


蛙岩の全貌

蛙岩は、風化した岩が数匹の大蛙と多くの子蛙のように見える奇勝の地として知られている。
夜になるとこの岩が巨大な蛙となって旅人を襲ったと伝えられ、鵯越七不思議の一つに数えられている。

蛙岩からの景色


ここから山道を下る方向に向かうと、眼下に墓地が見える。


道路沿いにでる。 蛙岩入り口の標識が立っている。この標識で蛙岩という名を知った次第である。


道路向かいが鵯越墓園の新芝生地区であった。 こんな所に芝生墓地があるとは露知らずであった。


家紋入りのモダンな墓が並んでいる。


クリスチャンの墓もある。


ここで鵯越墓園の説明をする。墓園のあるのは見知っていたが、詳しい事は何も知らなかったので調べながら記述する。

鵯越墓園は神戸市の運営する公営墓地でした。 山林を開発して、巨大墓地に仕立て上げた訳で、神戸市の目論見そうなことです。これからは顧客も増える一方だし有望事業かもしれませんね。

墓園のキャッチコピー

源平の頃より、由緒ある地として歴史にも刻まれた「鵯越」。
そしてその緑の豊かな丘陵地は昭和の時より神戸の港を見下ろす『安らぎの地』として、尊い年月を重ねてきました。

鵯越墓園の案内図(南門)   広大な墓園である。


鵯越墓園の標識  神戸市立と書かれている。


墓園の見取り図



さくら地区、かえで地区、きょうちくとう地区、もくれん地区、つつじ地区等、樹木の名称のついた数多くの地区に分けられている。

園内墓参バスも運行されていて、つぎの次の番号順に各地区に停車する。

1.       水無池
2.       ふじ
3.       ひらど
4.       つつじ
5.       とべら
6.       つばき
7.       さざんか
8.       あせび
9.       くちなし
10.     あじさい
11.     あかしや
12.     ぢんちょうげ
13-1.  さくら
14.     まさき
13-2.  さくら
15.     ひいらぎ
16.     はくちょうげ
17.     きょうちくとう西
18.     もくれん
19.     あおき
20.     ねむのき
21.     新芝生北
22.     新芝生南
23.     ゆきやなぎ


運行期間は、

・ 春彼岸
  平成29年3月18日(土曜)から3月21日(火曜)
 
・ お盆
  平成29年8月10日(木曜)から8月15日(火曜)
 
 
・ 秋彼岸
  平成29年9月20日(水曜)から9月24日(日曜)
    


発車場所(南門上ロータリー)  臨時バスターミナル
発車時間 8時30分から16時の間に随時運行します。

ということです。


当たり前だが、墓園内は墓石だらけである。整然と墓石が並んでいるのは、美しいと言えないこともない。

それで気の向くままに、絵になりそうなお墓の写真を撮った。




墓園内を巡る道路


墓の横に佇む地蔵尊

石灯籠もある。

墓園で特に目についた仏像などをアップする。

立派な黒御影石で造られたご仏壇


浄土真宗 本願寺派 勝光寺 の寄進による。


蓮上の釈迦牟尼像  結跏趺坐のスタイルである。


石の多重塔

水無し池地区の墓 池の向かい側に整然と並んでいる。



道路脇のお地蔵様


いよいよ目的の鵯越大仏の見物である。


この階段を昇っていく。

放置されたような石仏が草むらの中に坐している。これもまた趣がある。


 この横を進むと石段がありその奥に鵯越大仏が鎮座している。


RC製の鐘楼 その中には吊るされるべき鐘が地面に置かれている。現在工事中でした。


鵯越大仏展望台の解説板


鵯越大仏



Wikipediaにその記載があるので引用する。

鵯越大仏Wikipedia  

鵯越大仏


鵯越大仏(ひよどりごえだいぶつ)

兵庫県神戸市北区山田町神戸市立鵯越墓園内にある大仏。

神戸市立鵯越墓園入口に座し、神戸市により4年の歳月を費やして建立された。
1932年(昭和7年)12月3日に京都の大覚寺門跡導師により開眼された。神戸には能福寺兵庫大仏(1991年(平成3年)5月 再建)とこの大仏の2体がある。
  • 建立 1932年
  • 坐像 12.54m
  • 鉄筋コンクリート製 
  • 総工費31万円
  • 位置 神戸市北区山田町下谷上字中一里山

兵庫大仏については、記事を書いたことがあるので、よろしければご覧ください。 兵庫大仏



山腹にあるため大仏前の広場からは、直下の丸山地区のはじめ、神戸の町並みや神戸港、ポートタワー、ポートアイランド、晴れた日には遠く紀淡海峡までが見下ろせる。
このように眺望のよい場所に建立された大仏は全国的にも非常に珍しい。

当初、鵯越共葬墓地(鵯越墓園旧墓地)は、大仏よりも低い場所に作られ、その頂上に建立されたものである。現在は、その後の大仏よりも奥の山地の大規模な墓地開発によって、墓園入口に座する形となった。

鵯越共葬墓地(鵯越墓園旧墓地)は1931年(昭和6年)から兵庫区御崎町、吉田町の墓地の移転目的に、1932年に開発され、1946年(昭和21年)に鵯越の戦跡である湊西区(当時のこの地の地名)から神戸市に引き継がれたもので、面積6.6haあり、現在は鵯越墓園旧墓地とよばれ、神戸市立鵯越墓園総面積207.6ha)の一角をなしている。

ご覧の如く青銅色なので、最初ブロンズ製かと思ったが違っている。お顔にもひび割れが入っており、RC製だということはすぐにわかる。黒カビが付着して涙のようになっており、あまり有難いお顔とは思えない。修復して頂きたいが、お金がいるからすぐには難しいでしょうね。

正面像


右横からの座像


下からのご尊顔  ヒビから石灰分が流れ出ている。


石灯籠


展望台からの眺め


高取山方面

神鉄鵯越駅方面


神戸港方面

 展望台を下った所にある やすらぎ地蔵尊像





そして鵯越墓園をでて、国道沿いを下っていく。道路の両脇には多くの石材店がならんでいる。


道路沿いにある 浄土宗 一乗寺 を寄り道で参拝する。

 RC製の山門

本堂

小さなお寺ですが、境内は綺麗に整えられていました。



開山上人 大誉 海真老和尚 の墓


道路から見た鵯越大仏。 バスからこの大仏を発見して一度見にいこうと思っていた訳で、念願は叶いました。実態は大した仏様ではありませんでしたが・・・。


私の親父の位牌がまつられている招慶院。 きっとお盆にはおまいりに参ります。親父どの。


道路下にある神鉄鵯越駅



鵯越駅前のバス停

ここで65系統のバスに乗り込み、JR神戸駅へと戻ったのであった。2日がかりになってしまったが、ひよどり台紹介はこれでおしまい。



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