I Am Spock
わたしは、スポック。 俳優かつ監督でもあった、レナード・二モイが書いた2冊目の自叙伝です。例によって、古本屋で買ったのだが、結構面白くって一気に読んでしまった。文庫だが、467ページもあるかなり厚い本です。
わたしは、スポック レナード・二モイ著
富永和子訳 扶桑社ノンフィクション文庫 2001年
この方も好きな俳優です。 古い話だが、スター・トレック だけでなく、スパイ大作戦にも一時出演してましたね。
本名 | Leonard Simon Nimoy |
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生年月日 | 1931年3月26日(83歳) |
出生地 | マサチューセッツ州ボストン |
国籍 | アメリカ合衆国 |
職業 | 俳優 映画監督 |
活動期間 | 1951年- |
配偶者 | Sandra Zober (1954–1987) Susan Bay (1988– ) |
主な作品 | |
『スタートレック』シリーズ |
ところで、2010年の4月に、レナード・ニモイは俳優を引退することを発表した。その時のセリフ。
「僕はこの仕事を60年間やってきた。
いい状態で引退できるのをうれしく思う。最高に楽しかったよ」
これで終わればかっこ良かったが、実際には、2011年の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』で復帰したし、さらにテレビドラマ『FRINGE』の第4シーズン最終話などにもゲスト出演した。
人気者なので、引退したといっても引っ張り出されるのである。トランスフォーマーのシリーズは、全作見ているがレナードが出演していたというのは憶えていない。老人力がいや増しているので、忘れているだけだろうと思ったが、一応調べてみた。な~んだ。 センチネル・プライムの声役をやっていたのだ。声だけでは、解るわけがない。
オリジナルは、この本です。1995年の6月に出版されている。
I Am Spock
Author Leonard Nimoy
Genre Autobiography
Publisher Hyperion Books
Publication date
October, 1995
Media type Print in Hardcover and Paperback; Audiobook on Cassette
Pages 342 (First Edition Hardcover)
ISBN ISBN 978-0-7868-6182-8 (First Edition Hardcover)
OCLC 32822493
Dewey Decimal
791.45/028/092 B 20
LC Class PN2287.N55 A3 1995
この本では、レナードは、頭の中にいるミスター・スポックと軽妙な会話を進めることにより、主としてTVドラマや映画のスタートレックにまつわる話を進めていく。主役のカーク船長役のウイリアム・シャトナーや、プロデューサーのジーン・ロッデンベリーとの交渉が、抑えた筆で書かれている。
Publication date
Dewey Decimal
レナードは、役柄と同じく、実に理性的な人間であることが読んでいてわかる。ユーモアのある文章です(翻訳しか読んでないが)。カーク船長は、人間味がありすぎて悪ふざけばかりしていたようですね。 映画界というのは、本質的に金儲けだけで動くことも、本を読むと良く理解される。
ところで、過去と現在のウイリアム・シャトナー。
えらく太ってしまったものである。これでは、船長役はもう無理。
レナードのほうは、体型は60年間変わらずである。彼らは同じ年です。
ウイリアム・シャトナーは、レナードをライバル視していた節がある。才能はあるが自惚れの強い人みたいだね。シャトナーもまた、スタートレック回想録を書いている。
ウィリアム・“ビル”・シャトナー(William "Bill" Shatner、1931年3月22日 - )
カナダのケベック州・モントリオール出身の映画監督、俳優、声優。ラジオ DJ としても、レギュラー番組を持っていた。他にもSF作家の顔も持ち、小説『サイバー・ドラック/テクウォー』を執筆するなど多彩な芸術家として知られる。
Wikipedia では、この本についてこう書いている。
I Am Spock is the second volume of actor and director Leonard Nimoy's autobiography. The book was published in 1995, four years after the release of the last Star Trek motion picture starring the entire original cast, and covers the majority of Nimoy's time with Star Trek in general and Mr. Spock in particular. The book's title was a reference to the first volume of his autobiography, I Am Not Spock, which had been published in 1975. At that time Nimoy had sought to distance his own personality from that of the character of Spock, although he nonetheless remained proud of his time on the show. Negative fan reaction to the title gave Nimoy the idea for the title of the second volume.
この本は、最後の映画版スタートレックが上映されてから4年後に書かれている。本のタイトルは、約20年前に出版した、 『私はスポックではない』の反語になっている。 スタートレックの異常人気に振り回され、スポックはレナード・ニモイであるという世間の錯覚に振り回されウンザリし、彼は俳優でありスポックは役柄の1つだという面を強調しすぎて、却ってファンの反感を買ってしまった失敗に因んでいる。
実際に、彼は「屋根の上のヴァイオリン弾き」のテヴィエやシェークスピア劇を舞台で演じることのできる名優です。それが、スポックとしか見られないのはかなわんよね。
その第一冊目の自叙伝がこの本です。
I Am Not Spock
Original edition
Author Leonard Nimoy
Language English
Genre Autobiography
Publisher Celestial Arts
Publication date
1975
ISBN 978-0-89087-117-1
OCLC 1848987
Dewey Decimal
791/.092/4 B
LC Class PN2287.N55 A34
Followed by I Am Spock
Original edition
Publication date
Dewey Decimal
I Am Not Spock is Leonard Nimoy's first autobiography. Published in 1975, between the end of Star Trek: The Animated Series and the production of Star Trek: The Motion Picture, the book was criticized by some fans because of the perception that Nimoy was rejecting the character Spock. He maintained he was only clarifying the difference between himself and Spock, whom he always enjoyed playing. However, he later published I Am Spock in an attempt to address the misconceptions.
TV版とアニメのスタートレックと映画版の間に出版されたので、 スポック役が自分の生涯のはまり役になるとは思えず、役者の幅を広げるためにも、自分はスポックでないと主張したかったんですね。 スポックを演じるのは楽しいが、自分とスポックとの違いをはっきりさせたかった、と書いてある。 解らんでもない。
2冊目の「わたしはスポック」では、この役は渥美清の寅さん役と同じで、そのような人気役はめったにないし、それを演じられる幸運を理解したということでしょう。 売れないと役者は続けられないしね。
実は、私はこの本を読んでない。 読まずに勝手なことを書いてしまった。すまん。
私は、映画版のスタートレックは全作見ている。 また、ネクストジェネレーションのシリーズも大体見てるし、クリス・パインがカーク船長を演じる最近の新スタートレックも見ている。 だから一応は、ファンなのである。 だが、TV版がやはり、一番懐かしい。
TV版
23世紀、超光速航行技術を開発した地球人はバルカン人などいくつかの種族と惑星連邦を結成していた。
その惑星連邦を守護し、深宇宙探査・防衛・外交・巡視・救難などあらゆる任務を行うのが惑星連邦宇宙艦隊であり、その宇宙艦隊の最新鋭艦が、カーク船長率いる宇宙船U.S.S.エンタープライズ号であった。
「これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立った、宇宙船U.S.S.エンタープライズ号の驚異に満ちた物語である」
なじみのセリフですね。
アニメ版
新TV版
宣伝スチールです。
映画版
ポスターを幾つかアップする。
特撮は、当然だが新作ほど迫力がある。 次作が待ち遠しい。
ということで、今回はこれでおしまい。
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