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2014年12月9日火曜日

だまし絵 II -兵庫県立美術館

だまし絵 II -兵庫県立美術館


先々週の日曜日に、兵庫県立美術館で開催されている特別展 だまし絵 II を見に行った。今回はその報告。報告記事が余りに遅くなったのは、このところ風邪気味であった事もあるが、ネットの接続が余りにも遅いためでもある。1行の文章を打ち込むのに、変換がトロトロと2分以上もかかり、画像をアップするのに10分以上も必要になる。さらにネット検索に時間がかかり過ぎる。すぐに電波が圏外になる。実際やっとれんのだ。

と、全く不必要な自分だけのための良い訳をしておく。 


これが、地元の兵庫県立美術館である。 建築家安藤忠雄により前面の海に接するなぎさ公園と一体化して設計された。
Japanese Map symbol (Museum) w.svg 兵庫県立美術館
Hyogo prefectural museum of art08s3200.jpg
施設情報
愛称芸術の館
前身兵庫県立近代美術館
専門分野美術館
事業主体兵庫県
年運営費1,070,549,000円(06年度、分館含まず)[1]
延床面積27,461.41m²(分館含まず)
開館2002年
所在地651-0073兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号
 
兵庫県立美術館(ひょうごけんりつびじゅつかん)

2002年に開館した兵庫県神戸市「HAT神戸」にある美術館である。愛称は「芸術の館」。

自宅からは、ごく近い。神戸市バスで、阪神新在家まで行き、普通で岩屋駅でおりてミュージアムロードを海側に下っていくと10分足らずで美術館に到達する。 

ミュージアムロードに設置してある訳の分からぬ像。


美術館の屋根で辺りを睥睨するピエロ蛙。


下から眺めると、こんなんである。 意外と可愛い。



美術館の入り口横に設置されている、キュービズム風の銅像。


当日の館外は、このようなひっそりとした佇まいであった。


しかし、日曜日だけあって、館内にはいると沢山の人で一杯であった。だまし絵ということもあり、子供づれの入場者も多い。

これが、入り口にあっただまし絵風の看板というか垂れ幕。


入り口は、2階で3階が特別展の展示場になっている。

 
壁には、アルチンボルト の絵画「司書」の巨大垂れ幕が掛かっている。


ここで、特別展 だまし絵II の基本的なデータ。

会期等
2014年10月15日(水)~12月28日(日)
休館日:月曜日 ※ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・振休)は開館し、11月4日(火)、11月25日(火)休館
開館時間:午前10時~午後6時
※金・土曜日は夜間開館(午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
主催:兵庫県立美術館/産経新聞社/関西テレビ放送/神戸新聞社
 
拝観料は、こうなっている。

 当日料金前売料金団体割引料金(20名以上)
一 般1,400円1,200円
大学生1,000円800円
高校生・65歳以上700円前売なし600円
中学生以下無料

私は、神戸市在住の65歳以上なので、一般半額の700円である。退職老人の余得である。

そのパンフ。



だまし絵IIの展示構成は、つぎのようになっている。

プロローグ 
   古典的なだまし絵を紹介
1章 トロンプルイユ 
   本物そっくりの迫真的な表現を紹介
2章 シャドウ、シルエット&ミラーイメージ 
   影や鏡を利用した作品
3章 オプ・イリュージョン 
   錯覚を起こす図形イメージ
4章 アナモルフォーズ・メタモルフォーズ 
   ゆがんだ像、変容するイメージを扱った作品


それぞれの章ごとに色んな作品が展示されている。写真撮影は、禁止されている。 

パンフに記載されていた、惹起コピーです。

人の目をあざむくような美術作品、その系譜をたどった「だまし絵」展は、2009 年に東京・名古屋・神戸で開催され、75 万人を超える入場者を記録しました。
今回、その続編として、「だまし絵Ⅱ」を開催します。
本展では、アルチンボルドらの古典的な作品を冒頭で展示しつつ、20世紀以降の現代的な表現を幅広く紹介します。

現代の美術は、素材や技法、内容においても多様化し、そのなかで「だまし絵」的な表現も進化と変貌をとげています。
現代のだまし絵的作品は、アーティストから私たちへの挑戦であり、問いかけでもあると言えるでしょう。
ダリ、マグリット、エッシャーら20 世紀の巨匠から現在活躍中のアーティストまで、様々な仕掛けをもつ作品群を、家族そろってお楽しみください。


2009 年の「だまし絵」展は、現役時代に1400円支払って見ました。続編なので、そんなには期待していなかった。感想は、予想通りであるが、それなりに面白かったである。 初めての方は、ぜひ見てください。お勧めです。

プロローグは、前回につづく古典的なだまし絵である。


この展示会の目玉である、アルチンボルドの作品「司書」 。


王と王妃を描く、ゲルト・ディットマースの円筒アナモルフォーズ作品。



窓から鳥カゴやツノ笛が飛び出てみえるような絵画。クリストフェル・ピアーソン作。

ルネ・マグリットの作品 「赤いモデル


同じく、ルネ・マグリットの「白紙委任状



エッシャーの「物見の塔

(注:エッシャー については、 中学生のための数学案内II を参照)

その他の章についての特別展の展示内容は、プレスリリース(PDFファイル)に詳しい。ここでは会場で子供向けに配布されていたパンフに沿って説明したい。著作権の関係で、大ぴらにコピペできないという理由もある。実際、ディズニーのキャラは絵画に描くと、著作権に反するので、こんな絵しか描けないというの福田美蘭の作品も展示してある。

 


特別展の子供向け鑑賞パンフ。

 
この絵ですね。アルチンボルド作《ソムリエ(ウェイター)》は日本で所蔵されている作品です。
 
1994年(平成6)、ロンドンの個人が所有していた
この絵を大阪市が「ふれあい港館ワインミュージアム」のために購入し、その閉館後、
大阪新美術館建設準備室への寄託を経て2014年(平成26)に移管された。
 
 

 
 
 
ある方向からの光線の影がヤモリを造形する。意外さにびっくり。
 
 
 
 

 
サルバドール・ダリ 作 「海辺に出現した顔と果物鉢の幻影


 このように、泣いているおじさんは、おもちゃで構成されている。


 その他、下から眺めると普通のおねえさんになる扁平画

 
どくろと思えば、裸女
 
 
ラジオかと思えば、
 
裏からみるとキャンバス
 
 
平面画と思えば、じつは立体の上に描かれた展示版の絵。
 
 

ガラクタと思って、鏡に映してみれば ピアノ!


観客の動きと共に、各タイルが傾斜して絵が変わる。


このようなトリックアートが満載です。
 
実物を見に行ってください。他にも面白いものが沢山あります。 
今回は、これでおしまい。
 

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