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2014年12月20日土曜日

昆虫千手観音


仏堂三十三間堂は、京都都東山区にある。著名な仏堂で、寺院に関心のある方は必ずと言って良いほどこの堂を見学している。いつだったか忘れたが、大昔のデジカメを使っていない時代に、私も訪問している。

この堂の本尊は、千手観音で、無論国宝である。  Wikipediaによるデータ。

三十三間堂
Sanjusangendo temple01s1408.jpg
本堂(国宝、北東より)
所在地京都府京都市東山区三十三間堂廻町657
位置北緯34度59分16.31秒 東経135度46分18.23秒 /
 北緯34.9878639度 東経135.7717306度 / 34.9878639; 135.7717306
 / 34.9878639; 135.77173
山号妙法院所属の仏堂につき山号はなし
宗派天台宗
本尊千手観音
創建年長寛2年(1165年)
開基後白河天皇
正式名妙法院の一部。建物の正式名称は蓮華王院本堂
札所等洛陽三十三所観音霊場第17番
文化財本堂他(国宝)
太閤塀他(重要文化財)


三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)

京都市東山区にある仏堂。建物の正式名称は蓮華王院本堂(れんげおういんほんどう)。同じ京都市東山区にある天台宗妙法院境外仏堂であり、同院が所有・管理している。元は後白河上皇が自身の離宮内に創建した仏堂で、本尊千手観音である。堂内中央にこの丈六坐像の本尊をまつり、左右の内陣にはそれぞれ十段の階段に50体ずつの千手観音立像、計千体が並ぶ。

三十三間堂の本堂は、桁行三十五間(南北118.2メートル)・梁間五間(幅16.4メートル)で、写真にあるような長大な建築物である。この長い本堂の中に、千体の千手観音像が安置されている。



堂内中央に本尊千手観音坐像を安置。


その左右には長大な階段状の仏壇があり、1,000体の千手観音立像が各10段50列に並ぶ。千手観音立像は本尊の背後にも1体あり、計1,001体である。

内陣の左右両端には左端(南端)に風神像、右端(北端)に雷神像を安置。千体仏の手前には二十八部衆像が横一列に並ぶ。ただし、二十八部衆像のうち四天王像4体は本尊の周囲に配置されている。

それで、今回の記事の目的はこれら千手観音や諸仏像の解説をすることではない。

玉虫厨子というのがある。飛鳥時代(7世紀)の仏教工芸品で、装飾に玉虫の羽を使用していることからこの名がある。国宝である。


 
作られた当時は、さぞ煌びやかで美しかったのだろうと思われる。そのレプリカです。


玉虫厨子の由縁を説明したい訳でもない。 ただの連想だが、このような昆虫を素材に使った、千手観音立像を紹介したかったのである。
 
群馬県邑楽郡板倉町大字板倉2698 の板倉町中央公民館にそれが安置されている。

昆虫千手観音



このような、キャプションがあるとの事である。

『昆虫千手観音』

作者 稲村 某 
     板倉町 某

像高 1.8m余   

カブトムシ、オニムシ、タマムシ、カナムシ、カナブン、カミキリムシ
などの昆虫約2万匹を使用して6年がかりで製作。

特に昆虫を生きたままの姿で利用することに苦心した。


 
作者は稲村米治さん。テレビ朝日の記事になった時点で、89歳。現在ご存命ならば95歳。
ただし、モデルは唐招提寺金堂千手観音立像
 
 
稲村さんは、捕まえても最後には死んでしまう昆虫たちを供養するため6年の歳月をかけて、千手観音を作ったのだそうだ。

ピン止めが大変であったろうとまず思いましたね。 

ポンチハンターさんのブログからの拡大画像。
 

 

 
 



少し迫力と光線が足りないようなので、珍寺大道場さんのブログからの写真も援用する。


以下細部を見てください。目玉や冠などに、玉虫が効果的に使われている。


合掌する指はクワガタ!



アップしてみると、神々しいというより、手脚が気色わる~ですな。






どんだけ、クワガタや玉虫を捕ってきたんや、と言いたくなりますが、全て虫供養のためであります。 どうですか? 面白かったであろうか。 今回はこれでおしまい。

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