著作権の問題でしばしば引っ掛かり、嫌気がさしてやめていたシリーズである。再開して、またもや1回だけで止めてしまった。 実際は忘れていたのであるが、前回アボリジニ神話の精霊の記事を書いて思い出したのである。
私らしいが、意志薄弱な事この上ないので、折りをみてつづきを書くことに決めた。 それで、今回はその再々開である。 いつもの如く、特に断らない限りWikipediaからの引用である。
いそがし
熊本県八代市の松井文庫が所蔵する妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』にある日本の妖怪。
絵巻には名前と絵のみの描かれているだけで、解説文などは一切なく、どのような妖怪かは述べられていない。妖怪研究家・村上健司は絵巻のみの妖怪としている。
我らの
水木しげる画伯によると、
人間がこの妖怪に憑依されると、やたらに落ち着きがなくなるとされる。しかし不快な気分ではなく、忙しく動き回ることで、なぜか安心感に浸ることができ、逆におとなしくしていると、何か悪さをしているような気持ちになってしまうという。
現役時代の私に憑依していた妖怪である。貧乏神と入れ替わったらしく、最近はとんとご無沙汰
である。
水木しげるロードにブロンズ像で出現している。
水木画伯による着色画である。コピペのコピペなので、画質が悪い。
画伯もこいつに取りつかれた。NHKTVの朝の連ドラ「
げげげの女房」でも「妖怪いそがし」という回があったのだ。
大した悪さはしない奴なので、適当に憑依させておくほうが、良いかもしれん。と、こいつに逃げられた私の感想。
アニメ
ゲゲゲの鬼太郎 第 89 話 『
師走の奇跡!鬼太郎大いそがし!!』 にも時節柄ゲスト出演している。
師走で人間界の街は大忙し。誰も彼もが忙しく働き、走り回っている。その様子を見て喜んでいるのは、人間の忙しさを吸って自分の力にしている妖怪いそがしだった。いそがしは、忙しい人間が放つ忙しオーラを増幅させて、その人間が倒れるまで忙しく働くのを楽しんでいた。高校を休学して運送会社で働いている哲也は、父親を亡くし、女手一つで育ててくれた母親が過労で倒れて危篤状態になり、幼い妹と二人暮らしだった。所長は哲也が妹を迎えにいくために帰るのを見送って、一息いれようとしていたが、いそがしに目を付けられてしまった。・・・
そして、関連画像。
妖怪ギャラリーのイラスト
やのまんフィギュア
妖怪いそがしの刺繍入り半纏
ワンパターンのポーズばっかりだね。意表の突いたスタイルのは無い。
磯撫で(いそなで)
肥前松浦をはじめ西日本近海に伝わる怪魚。
古書『本草異考』では巨口鰐(おおぐちわに)と呼ばれている。
外見はサメに似ており、尾びれに細かい針がおろし金のように無数にある。
北風が強く吹くと現れ、近くの海を通りかかる船を襲う。その襲い方は実に巧みで、水を蹴散らして泳ぐのではなく、あたかも海面を撫でるかのように近づき、人を襲うまでは決して姿を見せない。そして尾びれの針で人を引っ掛けて海中に落とし、食べてしまう。
ということで、ジョーズですな。妖怪っぽくない。
水木画伯の描いた磯撫での画像は、見つからなかったので、以前のごとく
鬼太郎とゆく 妖怪道五十三次 やのまんブックス から引用する。三十四番吉田図 の中央下の川の中にいる背びれと尾びれの見えている魚として描かれている。
つぎは、そのイラスト。
半魚人化した磯撫で。
トレーディングカードにもなっている。
妖怪亭・妖堂さんのイラスト。
これは、狐火堂さんのイラスト。
本来の姿がはっきりしないので、フィギュアは見当たらない。
板鬼(いたおに)
板鬼(いたおに)
『今昔物語集』に登場する妖怪。 名称は妖怪漫画家・水木しげるの著書によるもので、原典には板の鬼(いたのおに)とある。
『今昔物語集』の時代には、「鬼」という字は妖怪の総称のように用いられていた。従って「板鬼」の名は「板の妖怪」を意味しており、いわゆる2本角の鬼との関連性はない。
まんまであるが、水木しげる画伯のネーミングした妖怪である。 この妖怪の古い絵は見つからない。画伯直筆の絵である。
板鬼については、つぎのような物語が伝えられているという。
巌谷小波・巌谷栄二編 『大語園』巻一、1935年、69-70頁より。
ある年の夏。2人の若侍が宿直の役に当たっていた。
夜更けにふと建物の棟の上を見ると、1枚の板が突き出ていた。
何者の仕業だろうと2人は訝しげに思って見ていると、板が7、8尺ばかり伸びて飛び出し、そのまま2人の方へ飛んで来た。 さては化け物に違いないと、2人は刀を抜いた。
ところが板は2人の方ではなく、傍らの格子の隙間にこそこそと入り込んだ。
その向こうには5人の侍が寝ていたが、苦しい唸り声が何度か聞こえたので、驚いた若侍たちが灯りを灯して駆けつけると、寝ていた侍たちは何かに押し潰されたように圧死していた。
あの怪しい板は忽然と消えており、外へ逃げた気配もなかった。
これを知った人々は、板は自分を斬ろうと待ち構えていた若侍を避け、刀を持たずに寝ていた侍を襲ったことから、男たる者は如何なる時も刀を手放してはならないと、戒め合ったという。
板鬼のイラスト集
妖怪亭・妖堂さんのイラスト。
よくあることだが、板鬼は女性キャラ化している。
日向庵さんのイラスト。女性ボディビルダー化している。どんな発想なんだろうね。
フィギュアは、見当たらず。
一目連(いちもくれん)
一目連(いちもくれん、ひとつめのむらじ)
多度大社(三重県桑名市多度町)別宮の一目連神社の祭神の天目一箇神と同一視されるが、本来は片目が潰れてしまった龍神であり、習合し同一視されるようになったという。
多度大社・別宮・一目連神社本殿
水木しげる画伯による木版画です。妖怪道五十三次 のうち庄野。
こんなキャプションがついている。 やのまんのホームページからです。
庄野への坂道は豪雨だった。
ついさきほどまでは晴れていたのに
夕刻も近く、陽が翳ったかと、仰いだ空がかき曇り
天の底が抜けたかのような土砂降りだ。
どうやら、桑名から飛来してきた一目連の仕業らしい。
篠突く雨に、人なら立ち往生してしまう峠道を
雨降り小僧と豆狸は平気で往来する。
妖怪たちにとっては、慈雨なのだろうか。
画伯直筆の画は、コピペされ改変され海外のサイトにも出現している。
一目連のイラストは沢山ある。妖怪堂さんとその他。
アニメの地獄少女では、男性イケメンキャラになっている。
一方、フィギュアはレア品である。
一反木綿(いったんもめん)
一反木綿(いったんもめん)
鹿児島県肝属郡高山町(現・肝付町)に伝わる妖怪。伝承地では「いったんもんめ」「いったんもんめん」とも呼ばれる。
水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の主人公・鬼太郎の仲間の妖怪のひとり。一反もめん等と表記されている場合もある。
漫画では、順主役(言い過ぎか)であり、妖怪ファンに根強い人気がある。今や鬼太郎の乗り物化してる。
民族学的な考証によると、
地元出身の教育者・野村伝四と民俗学者の柳田國男との共著による『大隅肝属郡方言集』にあるもので、約一反(長さ約10.6メートル、幅約30センチメートル)の木綿のようなものが夕暮れ時にヒラヒラと飛んで、人を襲うものとされる。
首に巻きついたり顔を覆ったりして窒息死させるともいい、巻かれた反物のような状態でくるくる回りながら素早く飛来し、人を体に巻き込んで空へ飛び去ってしまうともいう。
ある男が夜に家路を急いでいたところ、白い布が飛んで来て首に巻きつき、脇差しで布を切りつけたところ、布は消え、男の手には血が残っていたという話もある。
出没の伝えられる地方では、子供が遅くなるまで遊んでいると「一反木綿が出るよ」と言って戒める風習もあったそうである。
また、肝付町では一反木綿がよく現れるといわれる神社があり、子供たちがその神社の前を通るときには、上空を舞う一反木綿が最後尾の子供を襲うと信じられていたため、子供たちは誰よりも先に走って通り抜けたという。
水木ロードには、当然ブロンズ像で出現している。腕はあるが、目玉は見えんね(実は裏にある)。
水木画伯による
一反もめんの肉筆画である。
人気者だけあって、関連グッズというか、変わり一反もめんがある。
一反もめん風イカ焼き
一反もめん風滑り台
一反もめん風カプチーノ
一反もめん風刺繍のTシャツ
一反もめん風iPhonケース
一反もめん風指輪
一反もめん風お弁当
一反もめん風お皿
一反もめん風キャラメル
一反もめん風ざるうどん
一反もめん風タコ
いじり易いキャラなんですね。
変わり風は、この位にしておく。恒例のイラストとフィギュア。
5匹紹介した。 まだ200匹以上も残っている。妖怪紹介は、著作権の事さえなければ結構面白い遊びですね。 ということで、 今回はこれでおしまい。
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