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2015年3月23日月曜日

神戸文学館

今回は、神戸案内のシリーズで、神戸文学館の紹介。以前紹介すると言っておきながら、忘却の彼方であった神戸の施設である。 横尾忠則現代美術館

近くにあると、却って意識にのぼらなくって忘れてしまうのだ。先日改めて訪問したので、その訪問記を書く。まあ、散歩がてらの写真紹介にすぎぬのだが・・・。 

道路脇に、このような標識がある。

 
それとは別に、入り口には立派な「神戸文学館」の銅板がある。
 

建物は、このように教会風である。

歴史的には、1904年に関西学院のチャペルとして建てられた由緒ある建築物。

Wikipediaにもちゃんと記載されている。

神戸文学館(こうべぶんがくかん、Kobe City Museum of Literature

兵庫県神戸市灘区にある近代文学館。

Japanese Map symbol (Museum) w.svg 神戸文学館
Kobe City Museum of Literature
Kobe City Museum of Literature07n.jpg
施設情報
前身関西学院チャペル
王子市民ギャラリー
専門分野神戸ゆかり文学
事業主体兵庫県神戸市
開館2006年
所在地650-0838兵庫県神戸市灘区王子町3丁目1番2号

概要を記すと、
 
阪神・淡路大震災からの文芸復興のため、神戸市が策定した「文化創生都市推進プラン」の一環として、2006年12月4日に開設された。近代に活躍した神戸ゆかりの小説家・詩人・文学者41人の原稿や所縁の品々等を時代ごとに区切りその時代の神戸の風景写真とともに常設展示する。
また神戸を描いた文学者と作品についての展示も行っている。
 
  • 開館時間 平日 - 10:00 ~ 18:00
  • 土・日・祝日 - 9:00 ~ 17:00
  • 休館日 - 水曜日(休日の場合はその翌日)、12月28日 ~ 1月4日 
Wikiによるパノラマ合成写真。



ということである。 

 これが入り口。
 

入館料は無料。パンフも入手できるが、入館者はできれば署名することが求められる。私は、神戸市民なので、大威張りで署名した。

これがパンフ。


その裏面。

またチラシには、神戸文学館の歴史、年表、建築についての説明がある。 画像を拡大して頂ければ充分に読めると思うので、文章のコピペは省略。
 
私としては、館内にある神戸ゆかりの文学者名をリストしたいのである。そこで、Wikiからの丸写しである。知らぬ作家もいるが、大概は良く知られている作家である。正岡子規谷崎潤一郎などの文学史に残る大作家もいる。

このようになっている。大ファンの作家も結構いるのだ。著書を読んだことのある作家を赤太字で示してみた。お遊びですな。


神戸ゆかりの文学者

名前生没年出身神戸との所縁、その他備考
小泉八雲1850-1904ギリシャ中央区のジャパンクロニクル社に勤務し、山本通4丁目に住む
モラエス1854-1929ポルトガルポルトガル総領事として神戸に永年住む
正岡子規1867-1902愛媛県松山市須磨で療養する
江見水蔭1869-1934岡山県岡山市神戸新聞社勤務、神戸に住む
尾崎放哉1885-1926鳥取県鳥取市須磨寺で寺男として働く
谷崎潤一郎1886-1965東京都中央区東灘区、芦屋市などに住む
賀川豊彦1888-1960兵庫区中央区に住む
富田砕花1890-1984岩手県盛岡市芦屋市に住み、神戸で活動
土田耕平1895-1940長野県諏訪市須磨で療養する
高浜虚子1974-1959愛媛県松山市須磨に住む
坂口保1897-1989東灘区に住む。神戸山手女子短大学長
十一谷義三郎1897-1937中央区元町神戸一中卒 東京帝大入学後は東京に住む
今東光1898-1977神奈川県横浜市関西学院に在学
五十嵐播水1899-2000姫路市中央区で医院を開業
阪本勝1899-1975尼崎市兵庫県知事として神戸で勤務
永田耕衣1900-1997加古川市須磨に住む
西東三鬼1900-1962岡山県津山市中央区北野町に約5年住む
稲垣足穂1900-1977大阪府大阪市明石市に住み、神戸で活動する
衣巻省三1900-1978但馬神戸に住む
溝正史1902-1981中央区神戸二中卒
山本周五郎1903-1967山梨県大月市須磨に住む
竹中郁1904-1982兵庫区神戸二中卒
三條東洋樹1906-1983中央区元町兵庫区に住む
及川英雄1907-1975赤穂市垂水区に住む
白川渥1907-1986愛媛県神戸で活動
津村信夫1909-1944中央区生まれ映画評論家津村秀夫は兄
大岡昇平1909-1988東京都新宿区中央区、兵庫区、灘区に住む
武田芳一1910-2001神戸市兵庫区に住む
田宮虎彦1911-1988東京都神戸一中卒 兵庫区の奥平野に住む
椎名麟三1911-1973姫路市宇治電鉄(現・山陽電鉄)に勤める
小林武雄1912-2002姫路市北区に住む
足立巻一1913-1985東京都中央区三宮と、須磨に住む
富士正晴1913-1987徳島県三好市VIKING同人。神戸で活動。野間宏は義兄。
野間宏1915-1991長田区
直井潔1915-1997広島県広島市長田区に住む。志賀直哉の弟子
島尾敏雄1917-1986神奈川県横浜市灘区に住む。兵庫県立第一神戸商業卒。VIKING同人
島輝正1920-1987北海道札幌市灘区に住む
五味康祐1921-1980大阪府大阪市兵庫区奥平野に住む。元町で甘味店を営む
遠藤周作1923-1996東京都豊島区灘区に住む。灘中卒
赤尾兜子1925-1981姫路市垂水区、須磨区、東灘区に住む
三枝和子1929-2003神戸市関西学院大学卒
久坂葉子1931-1952中央区VIKING同人。曾祖父は川崎正蔵


う~む。 我ながら読書家だったんだね。 自分でもびっくりだ。 最近になって(定年後)読んだ作家も少なからずいる。

館内の展示室の様子である。


谷崎潤一郎源氏物語細雪の特製愛蔵本なども展示されている。


 
モラエス極東遊記。 現在では、稀覯本なんだろうね。



このような貴重な書籍等が展示されています。入館料0円なので、是非お立ち寄りください。王子動物園の隣なのですぐに分かります。

さて、館内にはこのようなチラシが置いてありました。

そうなのです。この文学館で川柳誌ふあうすと1000号に関する企画展が開かれています。


 

4月12日まで開かれています。 
 
神戸市の広報からの紹介記事:

神戸文学館企画展「人間を詠んだ、時代を斬った~川柳誌ふあうすと1000号の軌跡~」開催



■タイトル
「人間を詠んだ、時代を斬った
 ~川柳誌ふあうすと1000号の軌跡~」

■会期
2015年2月1日(日曜)~4月12日(日曜)

■趣旨
川柳誌「ふあうすと」が誌齢1000号に達しました。
1929(昭和4)年、川柳六大家の一人と言われる椙元紋太ら18人の同人によって神戸・花隈に生まれました。
誌名の由来はドイツの文豪ゲーテの大書「ファウスト」。真理を求めて言の葉を綴りました。ありのままを、思うままを。生きる喜びを、つらさを。世のおかしさを、むごさを。
根底にあるのは「川柳は人間」との思い。人間が川柳をつくり、川柳が人間をつくる―。神戸の進取、自由の風の中で、句は生まれ続けました。戦争の時代を乗り越え、焼け跡からの復興、繁栄、そして阪神・淡路大震災という再びの苦難にも遭遇しつつ、全国の同人らが詠むおびただしい数の句を刻んでいきました。
86年間にわたる1000号の軌跡からは、人間賛歌の大合唱が聞こえてきます。


■展示内容
ふあうすと誌、記念句集、写真などで時代の流れの中での歩みを紹介。創刊号(昭和4年)から1000号に至る節目の各号、ふあうすとが“敵性語”として改名を余儀なくされた戦時中の「もめん」時代の各号、阪神淡路大震災10周年ふあうすと川柳大会特集号、大会での作句風景や同人らのスナップ写真、神戸のまちの移り変わりを物語る写真、86年間に生まれた秀句の数々など。

■記念講演
「『ふあうすと』1000号の歩み」
日時:2月28日(土曜)午後2時~午後3時30分
講師:赤井花城(ふあうすと川柳社主幹)

 
 
記念講演は、終わってしまってます。紹介が遅かったですね。
 
このように面白い展示が沢山ありますので、川柳ファンの方も是非どうぞ。
 
今回は、これでおしまい。

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