春寒きこと おぎなへるこころあり
ただ一向にそしらるる人 ただ一向に讃めらる
かかるもの過ぎ申けし日にあらざりき
今もまたあらざるなり
やがて来ん日にもあることなからん (法句経より)
このような境地になりたいものです。 まだ俗心が残っており、自己の状態を鑑み鬱の状態は依然として晴れぬ。情けないことである。
南画と牡丹の禅寺 国清禅寺の紹介である。
ここが、坂を登ったところにあるお寺の裏側の山門。門柱の上には、獅子が居る。
白壁の掲示板。
こちらが正面の山門。
お寺の縁起がこのように記されている看板がある。
山門入り口で、見張りをしている陶器の達磨。 津井の製瓦所で作られたもの。
ここで、看板に書かれた縁起を要約する。
・江戸時代中期に勝算(しょうさん)和尚が開基された禅寺である。
・隆盛時には、多くの堂や伽藍を建て、富格な禅寺で信者の絶えぬ名刹であった。
・しかし、戦後の農地解放で、所有の田地田畑を手離し、お寺も荒れるがままに放置されていた。
・自ら禅宗の僧籍を持つ淡路島出身の南画家 直原玉青画伯が再興を決意し、昭和52年に本堂、庫裡、中国風山門、窟門、茶室素軒などを修復した。
・彼は庭に富貴花ぼたんを育て、昔日にまさる風格を有するにいたる。
ということで、直原玉青画伯が現在のお寺の再興者、恩人ということになる。
ちなみに、このお寺はあわじ花遍路の37番札所にもなっている。牡丹が600株あり、4月下旬から5月5日まで「ぼたん祭」が行われる。
これが、勝算和尚遺蹟の石碑。
ぼたん畑。まだ苗が植えられている段階。
ぼたんだけでなく、パンジーも植えられていました。
これが本堂ですが、閉められていました。新しい本堂があるのだが、住職さんがおられないようなので中は見学できなかった。拝観を申し込むと、玉青和尚直筆の襖絵を見ることができるそうである。残念なことでした。その襖絵の一部は、前回の記事でアップしました。
手水台
中国式の灯篭。
中国風の山門。
境内には、いくつもの古い石仏がある。しかしある物は、このように傾いている。修復できないものかね。
お地蔵様の祠。
その他の石仏。
窟門です。黄檗宗とかの中国系の禅寺に見うけられますね。
奥に見えるのが庫裡。その前に俳句の石碑が並んでいる。手前は、ぼたんの苗木。
達筆すぎて読めないが、和歌や俳句の刻まれた石碑が沢山ある。
これらは読めますね。その良さは余りわからぬが、秀句なのでしょう。
玉青和尚(画伯)の句もある。
境内にあった句碑は、この位である。
お寺の背後には、双子山があり、西国三十三か寺霊場の石像と句碑が置かれている。
思句拝仏の道である。
この鳥居を登ったところから思句拝仏の道が始まる。
北野天満宮分社 国清寺天満宮です。
ここからの山道には、西国三十三か寺霊場の石像と共に多くの歌碑が置かれている。くるっと一周することができて、一番から三十三番までの霊場の仏像を拝むことができる。
全部を写すのは、大ごとだったので、適当に一番からランダムに写した。似たタイプの石仏も多い。石像には全て番号が打ってあるので、何番か当ててみてください。
実は、このように石仏と句碑とが入り混じって設置されている。
以下句碑を列挙する。自分の作った句が石碑になるのは嬉しいことでしょうが、やっぱり製作費は自分持ちなんでしょうか、といらぬ心配をする。 びっくりするほど沢山あります。
これだけ句碑のあるお寺は珍しい。全国でも稀ではないだろうか。ここまで読んで下さった方、どれか一つでもお気に入りの句があれば嬉しいですね。
双子山の中腹にある社と休憩所。
再び句碑。
と一応すべての石仏と句碑を見て、国清寺を後にするのであった。
国清寺のふもとにある、西路大池の改修記念碑。
これが、西路大池。 農業用水のため池ですね。
玉青館と国清寺の拝観をおわり、再びバス道を歩く。
たまたま見つけたラーメン店。天天らーめん。ここで、ラーメンを食べました。お客は結構
いた。味については、特に記すことはない。
ここからしばらく歩くと、シーパにつく。一年近く前だが、ここにある Super Sento に入ったことがある。 うずしお温泉 ゆとりっく である。 こんな所に着くとは思わなかったのである。
淡路島うずしお温泉とゆるキャラ
淡路ビーフの郷である故、淡路牛の銅像がある。雨に濡れそぼっている。
ここがモール街シーパの入り口である。中には、百均、食堂、魚屋、八百屋、スーパー、ゲーム場などがある。
一部展示場のような場所があり、トリックアート展をやっていました。拝観無料で観客は私だけでした。
有名なモネの絵画 『ラ・ジャポネーズ』 ですね。 画面から飛び出て扇子を投げている。
因みに本物。
以下も全て、飛び出す絵画なのだが、つぎの二絵画のオリジナルは不詳。
これは、写楽の海老蔵ですね。海老蔵の扮する竹村定之進である。
こちらが元の浮世絵。
雨が降っていたので、ここから らんらんバスに乗り陸の港西淡に戻る。
陸の港西淡から再び雨中寺院めぐりをするのだが、これは次回まわしにしよう。
今回は石碑や仏像だらけであった。ますます抹香臭い爺になっていく。 これでおしまい。
(追記:編集ミスで同じ写真が2枚ありましたので、1枚は削除しました。ご寛恕を乞う。)
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