我々は身体中汗みずくであったので、テーブルに座るのが憚られたが、受付の方がバスタオルを持って来て下さった。有難いことである。豪華ホテルだけあって、サービスは一流である。汚い格好をした私達(除ワイフ)はVIPでないで、いささかそぐわないが。
ロビーの様子。宿泊客も多いようだ。沢山の従業員が働いている。
無料の果物サービスというのがあって、パイナップルの帽子を被ったお姉さんが切り分けたパイナップルを渡してくれる。当然人数分所望した。完熟で実に甘い。得をした感じでウハウハである。実際は、宿泊費の中に含まれているのだろうけどね。無料と聞くと何となく嬉しくなるのである。後に無料のアイスキャンデーもゲット。
カキ氷の上で冷やしたのを頂けるので、一層美味である。
ここで、このリゾートホテルを紹介する。ホームページは、これ 星野リゾート リゾナーレ西表島。
キャッチコピーは、
イリオモテヤマネコの棲む島の、ジャングルリゾート
ホテルのパンフを入手したので、それを基にして紹介する。
ホテルの周辺地図。上原港から車で10分位の月が浜に建設されている。
西表のような離島から考えると、格段に立派な施設である。
ホテル内の設備。典型的なリゾートホテルの造りである。
レストランは立派だし、客室もかなり広くゴージャスで王侯貴族向きである。
ホテルは4階建てで、配置図はこのようになっている。
いささか見にくいね。それで、ホテルのフロントに置いてあった手書きの館内マップと周辺マップをアップする。
このホテルは、西表島における唯一の巨大施設なのだ。そこで、竹富町役場の公開資料で西表島の観光客数を調べてみると、このようになっている。
平成元年 113,188人
平成 5年 170,649人
平成10年 250,829人
平成15年 366,105人
平成19年 405,646人
平成20年 403,666人
平成21年 340,440人
平成22年 304,159人
平成23年 254,011人
平成24年 284,995人
平成25年 346,401人
平成26年 379,727人
最も多い年は、平成19年で40万5600人。その後どんどん減り続けて、平成24年度から再び増加に転じている。島の人口が2240人なので、それを考えると凄い数である。
ホテルの経営会社は、星野リゾートとなっている。そこで、Wikipediaに尋ねてみると、つぎの答が返ってきた。
株式会社星野リゾート(ほしのリゾート)
本社を長野県北佐久郡軽井沢町におく総合リゾート運営会社。
経営不振に陥ったリゾート施設や旅館の再生で知られる。
観光客が25万人に落ち込んだ平成23年度に経営者が株式会社南西楽園リゾートから 株式会社星野リゾートに変わっている。そんな裏話があったのだ。
それで、何となく理解できた。観光客が増加に転じたのは、経営方針が変わったせいでしょう。宣伝効果を重視したと思える。如何に西表島が魅力的かを発信するのが上手かったのだ。例えばりゾートのプロモーション動画だが、良く作られている。
星野リゾート リゾナーレ西表島
しかし、ホテルの存在自体が西表島の自然破壊に繋がっているのでは、と思った。その通りで、Wikiではこのように説明されている。
環境への影響:
日本生態学会、日本魚類学会、沖縄生物学会、WWFジャパンなどからは、本ホテルの開発の環境への影響を危惧し、建設工事開始後に、工事を中断し環境影響評価を実施することや計画の再検討を求める要望書が提出された。
しかし、工事は中断されることなく、環境影響評価も行われないまま、ホテルは開業に至った。
2003年7月には、西表島の住民や島外の支援者ら563人が本ホテルの開発の差し止めや建物の撤去を求めて那覇地裁に提訴したが、那覇地裁は、破壊などの程度が社会生活上受任すべき限度を超えているとは言えないとして、2006年3月28日にこれを棄却。
その後、原告側は控訴したが、福岡高等裁判所那覇支部での控訴審においても、2007年1月25日に一審に引き続いて住民側敗訴の判決が下された。
NPOなどからは、ホテルの建設後に、トゥドゥマリ浜にアオウミガメが産卵に来なくなったなどの被害も報告されている。一方で、ホテルも、ウミガメへの影響を抑えるために、夜間は海側に遮蔽カーテンをするとともに、レストランの照明を落としたり、汚水やごみについても高度な処理をするなどの対策を講じており、これを「最大限の努力」と評するメディアもある。
観光開発と自然破壊のせめぎ合いで、難しい問題だね。地域経済の振興は必須の懸案事項で、これ無くして住民の生活は成り立って行かない。裁判所でも止むをえないと判断したものと思える。
Wikiの記事 星野リゾート リゾナーレ西表島 における各団体の要望書を参照されたい。
我々は、お気楽にリゾートを楽しんだのだが、それで良かったのだろうか?
ちっとも良くないと思えるが、良い事にして記事をつづける。
デラックス客室を紹介する。これで、2人部屋。
ソファー替わりに、区切られた小ルームがある。その中で、一人で横になってみた。足がつかえる。もう若くはないので、2人では無理。
ベッド 寝心地は実に良い。横になればすぐに寝そうだ。
ベランダ 広くはない。浜は木々が邪魔して見えぬ。
夜は海側に遮蔽カーテンをするよう、きつく言い渡されました。海亀が浜に来るようにするためです。
さて、夕食タイムである。6時15分にレストランに行く。食事はビュッフェ形式で食べ放題である。勿論、内心大喜びでした。
それでは、グルメ写真をどうぞ。
右のお皿は、地元八重山牛のローストビーフ。柔らかくて大変美味でした。さらに、泡盛は無料で飲み放題。ムハハハ。各料理の説明はしないが、美味しかったとだけ言っておく。
サラダ ワイフの分。
末の息子は、こんな料理を選んでいた。
次男は、西表DEEPという地元限定グルメを選んできた。体調不良で、余り食欲がない。
このレストラン「イリティダ」からです。
シェフが料理を切り分けてくれる。
西表DEEP体験 | ヒージャー(ヤギ肉)しゃぶしゃぶ |
---|---|
西表DEEP体験 | ガザミロワイヤル |
西表DEEP体験 | ギーラとタカセ貝の冷製パスタ |
西表DEEP体験 | イカスミジューシー |
西表DEEP体験 | 中身汁 |
西表DEEP体験 | カマイ(リュウキュウイノシシ)チャンプルー |
の6品。
私は、上のスタンダードディナーを食してから、西表DEEPにも挑戦して6種を完食。お腹が一杯になりました。
喫茶室からの眺め。
かくして夕食も済ませ、西表島の夜がふけていく・・・。
ひきつづき翌日の朝食。6時50分に食事を始める。前の日のリベンジである。
私の料理チョイス。明らかに多すぎ。
飲み物にミルクとゴーヤ入り青汁ジュース。写していないが、パイナップルジュースも飲んだ。
こちらは、3男の皿。グルメ(大食漢)の彼はお代わりをしていたようである。
デザートとコーヒー。ライチがあった。
朝食を終えて、中庭の散歩。
プール
中庭から見たホテルの建物
食べ過ぎの爺さん。
ホテルの売店では、こんなシーサーキャラの人形を売っていた。
こちらの画像は、ホームぺ-ジより取得。
朝食後、ホテルの前にある月が浜(トゥドゥマリの浜)を散策。その後、レンタカーで由布島、西表野生生物保護センター、星砂海岸を廻ったのだが、それらは次回以降の記事にする。
しかし、グルメ記事はまだつづく。台風が近づいており、帰れなくなると困るので上原港午後2時30分発の便に決める。その前に昼食を取らねばならぬが、やはりこのリゾートで取ることになった。飛行機の欠航で、理由は良くはわからんが、昼食は無料になったのである。
それ故の昼食グルメ写真である。
八重山そば
そばの香辛料として、島とうがらし。
ビーフカレー 生ビール付(但し有料)
ミックスサンド
ロコモコ
さすがシェフがしっかりしているだけに、全て上々の味でした。と、お気楽4人組は喜んだのである。
これで、星野リゾート リゾナーレ西表島編はおしまい。 VI につづく。
0 件のコメント:
コメントを投稿