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2016年12月21日水曜日

金箔の使い方

日本では利休以来のわびさびの伝統があるので、キンキラの建物とか仏像は余り見受けられない。日本の風土には極彩色の建築物は似合わないのであろう。台湾やタイとかとは大いに違っている。タイの黄金仏塔や台湾の寺院を見て廻り、気候、風土、そして歴史の違いによりそのような形態になったのだということが解る(ような気がする)。

固より私は日本の神社仏閣の建築物のほうにより親しみは感じている。キンキラ、極彩色は趣味に合わないと思っていた。

しかしである。暑い環境の下では煌びやかなのはかえって爽快であることを発見した。タイの仏像や仏塔は本当にキンキンキラキラでした。その印象は強烈です。 旅行後に鮮やかな金色の夢を見たこともある。

例えばこの仏塔です。

ドイ・ステープ寺院の仏塔


ゴールデン・トライアングル メコン川クルーズ船着き場での仏像


ドイ・ステープ寺院釈迦像


それでここから話はずれてしまうのだが、大きな仏様は別にして小仏像には金箔が貼られてキンキラになっている。今回はその金箔の使い方のお話である。

タイでは、金箔を買って仏像に貼り付けるのが庶民の信仰の証ともなっている。


このようにぺたぺたと貼り付ける。


体に悪いところがあれば仏像のお体のその場所に金箔を貼り付けると患部が癒されると信じられている。日本の場合は、その場所をなでるのが通常で、所変われど似たようなお祈りの風習である。

日本でも金箔は仏様以外に建築物の外装などに使われているし、金箔で飾られた絵皿も沢山ある。 金箔については、以前にも金沢箔で金箔を使った調度品を紹介した。この記事にも金箔の使用例が説明されている。 石川の金沢箔  

金箔貼りの建築物として、すぐに思い浮かぶのが足利義満の作った金閣寺(北山山荘)であろう。



ついで思い浮かべるのは、平泉の中尊寺金堂。 中央部に仏壇があり仏像が並んでいる。


私は双方とも実物をしっかり見ております。

太閤秀吉も派手なのが好きで、黄金の茶室を作った。そのフェイクも見ております。


全て金箔を屋根や壁中に貼り付けている。

それで今回は何がしたいかというと、金箔の使い方のお勉強である。

お遊びだが、金箔の使用例を色んなところから探してきてそのキンキラ画像を楽しもうという算段である。


金箔の貼られた扇


金箔うちわ


風神雷神図


同じく金屏風


西洋の絵画に目を向けると思い浮かぶのがクリムトである。

クリムトの絵画  背景は金箔張りになっている。



同じくクリムトの「接吻」

ヨーロッパの宗教画
にも背景として金箔はしばしば使われる。



古代に遡ると、金箔の最初の使用例ともいえるエジプトの仮面がある。

ツタンカーメンの仮面


エジプト王の棺


おなじく別の王の棺


マヤ アステカ インカ黄金仮面にも金箔が貼られている。


現代の金箔工藝品としては、色々あるがこんなのはどうだろうか。




動物の骸骨の金箔装飾



カニ金箔巻寿司





女性の化粧にも使われる。


金箔エステ


金箔葉巻

金箔靴
金箔机



金箔野外彫刻


金箔切り絵


金箔ドーナツ


最後に金箔アイス。 以前も紹介した。 これを見たときは衝撃的でした。


他にもあるのだが、お遊びはこれ位にする。これでおしまい。

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