JR神戸駅まえのバスターミナルから神戸市バスの11系統に乗って、鷹取団地前で下車する。坂をしばらく歩くと高取神社登拝口と書かれた標識がある。
道路沿いをそのまま5,6分坂を上っていくとお地蔵様を祀っている社がある。社の中にもう一つ小さい社がありその中にも2体のお地蔵様が祀られている。
坂をさらに上っていくと見晴らしのよい場所にでる。そこは駐車場になっていて、また小さな木製の社がある。
登拝口から10分ほど上がると道は二手に分かれており、その交差する角に石造りの鳥居と小さな境内があり狛犬なども置かれている。ここからが高取神社への参道といえるだろう。
鳥居
その石額には 正一位 高取大明神 とある。
狛犬二基 本来の設置場所はここではなく、狛犬をどこかから持ってきてこの石台の上に据え付けたようです。足元をコンクリで固めた跡が残っています。
小振りの狛犬で、右側の狛犬は一段低い場所に鎮座している。その後方に手洗い場がある。
そのミニ境内にはお狐様も一匹いて、高畑龍神や白本大僧正その他の石碑をお守りしている。八百万の神の中には土地神ばかりでなくお坊様の神も含まれるようです。
白龍大明神
同じくここには、左から 白己大明神、菅原大明神、朝日大明神 と刻まれた石碑が並んでいる。
山頂までの参道は、坂は急だが山道ではなく舗装路か石段が続いている。
山頂までは5軒も茶屋がある。高取山は毎日登山の山として長田区では有名で、六甲全山縦走のコースに入る山でもある。さらに50年近い歴史を誇る神戸山友登山会、神戸高取登山会、神戸ひよこ登山会、神戸ツキワ登山会などの登山会のメンバーが毎日登山をつづけている。
そのような事もあり茶屋で登山の記帳をしたり途中一服する方が多いので、5軒もの茶屋が存在するのであろう。
その最初の茶屋である、清水茶屋。
途中小さな広場もあり、そこではラジオ体操や輪投げができるようになっている。
妙見宮と思われる社の石鳥居 昭和の始めに造られたが現在は放置されこのようになっている。
石額には 妙見大菩薩 とある。
狛犬二基 あごひげに彩色された跡が残っている。 一方は吠え、もう一方は威嚇するという個性的な表情である。
石段は辛うじてのぼれる程度であった。
石段を登り切った境内には建築物は何もなく、瓦礫が積まれている。
しかしお狐様は2匹共健在でこの荒れ果てた境内をお守しているのであった。
震災でよく崩れなかったものです。
ここからほんの2,3分歩いた参道脇に小さな神社がある。 天照皇太神社である。
社碑 無社格 天照皇太神社 とある。 ご祭神は、当然天照大御神である。
常夜燈
鳥居 石造りの明神鳥居である。 その奥が拝殿。
狛犬二基 二匹とも大きな玉を抱えている。
小さな境内には 白梅大神、白雪大神 などの神を祀った石碑が並べられている。
秀光姫大神、末広大神 などを祀る石碑
稲荷神社の護り神たるお狐様も境内の岩肌にいる。変な具合である。
拝殿と本殿 今はもう御参りする人もいないようです。
松永大明神などを祀る石碑とミニチュアの鳥居。
この辺りは野良猫が沢山生息していて、餌をくれるのを待ち構えている。
さらに参道を進むと、またもや石の鳥居と石碑群が現れる。
鳥居の額には 大睦経王大善神 とある。
石碑には、水高大明神、奥村大明神、眼力大明神、大杉大善神 などと刻まれている。何となく神様ごとのお祈り事がわかるような気がしますね。
松森大明神の石碑とお狐様。 本当に色んな神様がいますね。
お狐様と南無妙法蓮華経の石碑。
駒繁大善神 などを祀る石碑とそれをお守りするお狐様。
白瀧大善神、水高大明神、などをお守りする別のお狐様。
参道は石碑だらけです。逐一写していると切りがないので以下主だったものだけにする。
参道の石段
2軒目の中の茶屋 ここも各登山会の署名所になっている。
この茶屋を過ぎると朱鳥居の連なりが現れる。
御嶽白川社の赤鳥居である。 ここより結界とする注連縄が張られている。
額には 正一位 玉姫大神、荒熊大神 とある。
3つ目の朱鳥居には額は掛けられていない。こちらも朱塗りが剥げてきている。見栄えが良くないので修理してほしいものです。
さらに朱鳥居はつづき
御嶽白川社の境内に入る。
ここには御嶽教 畑原教会の看板が地に置かれ、つぎの神々が祀られている。
亀王大明神、大吉大明神、高倉大明神、奥村大明神、平五郎大明神
その神々をお守りするお狐様2匹と亀。
さらに額の付いた朱鳥居が2基並んでいる。 共に祀り神である 玉姫大神、荒熊大神 が記されている。
その神名を刻んだ石碑
同じ境内で 貴船大神 も祀っている。
さらに境内には沢山の鳥居が立っており、この境内では珍しく石造りの鳥居もある。
その石造りの鳥居では、冗談みたいな話だが 石切大神 の額が掛っている。 この石切神を祀るにはやはり木製の鳥居では差しさわりがあるのかも知れぬ。
この境内に御嶽白川社と石切神社が集められたような配置である。
さらに朱鳥居が7重になって連なっている。
石切神をお守りするお狐様2匹
ご本尊の 石切剣箭大神(いしきりつるぎや) を祀る石碑。
その他併拝する神々の名を刻んだ石碑が沢山ならんでいる。
始めて知る神の名もあった。それらの神の石碑を見ていこう。
久丸大神 大岩大神 吉本大神
末光大神 白長大神 道通大神 繁盛大神 千代丸大神
地車大神
岩戸大神 雪永大神
まったくもって神様には何でもありですね。
さらにこの一角には白川神社の社がある。
石鳥居 木が邪魔してみえにくいが 白川大神の額が掛っている。
拝殿 特別警戒でパトロールを実施しているので、器物破損などを起こしてはならない。お縄になります。
白川神社のお狐様二体
その社の横手にも朱鳥居があり、その奥にはやはり八百万の神を祀る石碑がある。
白鳳大神 小桜大神 諏訪大神 末広大神 白川大神 などを祀っている。守り神のお狐様もいる。
今回は山ほどお狐様の写真をアップしたが、参道がこんなに狐だらけだと思いませんでした。
道標 高取神社まではまだ10分以上登っていかねばならない。
3つ目の安井茶屋
最後の月見茶屋。 この茶屋ではツキワ登山会の登山記帳が行われているようである。
この茶屋を抜けると高取神社の石鳥居が現れる。 この辺りは神域で敬虔な気持ちでお参りをしなければならない。
常夜燈
石鳥居を抜けて、ここから高取神社の本宮に向かう長い石段が始まる。
記事が長くなった。高取神社の前篇はこれでおしまい。
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