ページビューの合計

2018年2月2日金曜日

ナポリ旅行記 V ポンペイ遺跡(2)

家事に専心していたため結果的に長いブログ休暇を頂いたことになった。その間鬱気味でしたが病気になったわけではありません。一層老人度が増したにすぎません。本日からひっそりと再開することにします。

さてポンペイ遺跡の2回目である。

大劇場をでてから高い壁に両側を挟まれた道を歩く。壁面には漆喰に塗られたポンペイレッドが残っている。



壁面の落書き  ホンマかいなと思ったが、当時の針金による落書きで、大魚を抱えた人のように見える。


こちらは巨大チ〇コの落書きらしい。ポンペイの住民はこんな猥雑なのが好きであったようだ。

石畳の通路 この通路を馬車や荷車が通行したのである。通路の名前は覚えていないというか情けないけど覚えらない。 しかし何でも調べてみればわかるものでアッボンダンツァ通りでした。

両脇が少し低くなったいて雨水を集めるようになっている。一部の石には車輪の跡が残っている。


通路の両脇には邸宅や商店の跡が続いている。


通路跡  この通路から流れ出た水はナポリ湾に注ぐのであった。約2000年前にこのような見事な石畳の通路が造られていたのです。



遺跡の看板  邸宅や給水塔の復元写真が通路の邪魔をしている。眺める人は殆どいないし逆に目障りである。


脇道の細い通路

さてこれからは大邸宅の見学である。

メナンドロの家  入り口横の壁にこのような掲示板が掛っている。 Casa del Menandro で文字通りメナンドロの家です。 修復がおわり何年かぶりで公開になった邸宅だそうです。



邸宅入り口

邸宅のアトリウムガラスなど光を通す材質の屋根で覆われた大規模な空間)


壁の隅にある祭壇跡  日本流でいえば神棚にあたり神殿のミニチュアが置かれている。


アトリウムの小部屋  


その壁には赤、黄、白、青色などの彩色がなされていて現在もこのように色調は残っている。


壁の中央部分には人物画が描かれている。
男女の頭部のフレスコ画  何かに驚いたような表情をしている。この邸で見られる幾つかの壁画の1つです。 既視感のある絵です。


天井からの雨水を受ける泉  大理石の化粧板が使われている。


二階に通じる階段
中庭


この邸宅にはアトリウムがもう一つあり、こちらは天水を集める泉の周辺に列柱が並んでいる。泉はモザイク風の意匠である。


アトリウム横の部屋 こちらは修復された模様で壁画などは残っていないが床に何やら紋様が残っている様子である。


中庭を取り巻く回廊の列柱  二階部分はモザイク風の屋根になっている。

中庭に面した祭壇跡  英雄(神)の胸像らしきものが並べられている。


祭壇のレリーフと壁画

中庭に面した壁面にある 読書する夫人 のフレスコ画。ご覧のように2000年も経ったとは思えない位鮮やかに残っている。


中庭に面して幾つかの部屋が並んでいる。 

壁面に面する通路


中庭に面する寝室で発見されたという人骨。頭蓋骨の数から6体くらいはありそうだ。


大部屋 壁の彩色はかなりの部分が残っており、地下室が造られていた。


この地下室には、数々の銀食器や銀製品が収集保存されていたという。現在その出土品がナポリの考古学博物館に保存されている。

地下の小部屋には通気口が開けられている。


天井部分

室内の壁画  様々な絵画がポンペイレッドで賑やかに彩色されている。


山羊座 天空をかけるヤギを描く壁画  特に気に入ったので大画像とした。


これでメナンドロの家の見学はおしまい。

修復中の邸宅 屋根部分は新しく付けられたものですね。


どうやら修復中の家屋にはこのような遺跡写真のカバーで囲われるようです。


再びアッボンダンツァ通りの写真。 この通りは繁華街で飲み屋とか洗濯屋とかの店がずらりと並んでいたそうです。


今回はこれでおしまい。ポンペイ遺跡(3)につづく。 

0 件のコメント:

コメントを投稿