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2015年2月13日金曜日

画家 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

今回は、イギリスの画家、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの紹介記事です。 
 
彼は英国王立美術院の主要メンバーの一人でした。
 
 
 
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse, 1849年4月6日 - 1917年2月10日)
 
イギリスの画家。神話文学作品に登場する女性を題材にしたことで知られる。
 
彼の生涯と作品については、Wikipedia の英語版が充実している。 John William Waterhouse 
 
これらのページには、絵画の画像も沢山挙げられており、それを見ればこの紹介記事より遥かに多くの情報が得られるし、また彼の絵画が楽しめる。 

従ってこの記事を書くのは余り意味がないのだが、私の個人的趣味ということで許して頂こう。
 
 
この画家を再認識したのは、昨年出版された
 
川端 康雄、 加藤 明子 著  『ウォーターハウス夢幻絵画館』 東京美術出版  2014.1.24
 
 
をジュンク堂で見てからだと思う。 古典派の絵画も好きだったので、その物語性というか抒情性に魅力を感じていた。
 
書評はつぎの通り。
 
ラファエル前派を継承する“正統派"画家ウォーターハウスの傑作選。
神話や伝説を独自の解釈と卓越した技法で絵画化。
ロイヤル・アカデミー(保守派)に籍を置きながら、印象派ラ ファエル 前派の手法を柔軟に取り入れ、美しくも抑制のきいた抒情世界を作り上げ、19世紀後半から20世紀初頭英国で人気を博した。
主題や自然主義的描写の傾向からラファエル前派「第三世代」として位置づけられ、近年ラファエル前派の復権とともに脚光を浴びはじめている。
 
 一昨年の話だが、東京藝術大学大学美術館で「夏目漱石の美術世界展」が開催された。
 
 
漱石の小説「三四郎」に、三四郎が想いを寄せる美禰子から画集を見せられ、そこに描かれた人魚の絵をのぞき込むという場面がある。
 
その絵が、ポスター中央にある人魚の絵である。 拡大して見よう。
 



 この絵の作者が、ウォーターハウスである。 このエピソードで画家の名前は失念していたが、絵だけは憶えていたのでした。 実にチャーミングな人魚です。

彼の経歴を書こう。
 
・1849年、ウィリアム・ウォーターハウスと妻イザベラの子として、ローマに生まれる。両親共に画家であった。

・1870年に英国王立美術院に入る。

・彼の初期の作品のテーマは、古典的なものであった。これらの作品は英国王立美術院の英国芸術家協会とダドリー・ギャラリーに展示された。

・1874年25歳のとき、ジョンは古典的な寓意画 『眠りと異母兄弟の死』を英国王立美術院の夏の展示会で発表する。

眠りと異母兄弟の死


・1883年、彼はロンドンのイーリングの美術教師の娘エステル・ケンワージーと結婚する。

・1895年、英国王立美術院の最高芸術院会員に選ばれる。彼はセントジョーンズウッドの美術学校で教鞭を取る。英国王立美術院評議会の議員もしていた。

・1917年67歳で死去。 彼は死ぬまで絵を描き続けた。

生涯の作品数は118作。
 
以下彼の作品を見ていこう。 
 
”Ulysses and the Sirens” (1891)
 
 
 

“A Naiad” (1893)


“Lamia – Version I” (1905)

“Echo and Narcissus” (1903)




“The Lady of Shalott” (1888)


“The Crystal Ball” (1902)
 

“Circe Invidiosa” (1892)
 
 

A Song of Springtime 1913


Danaides 



Ophelia 1910
 

Boreas 1903


Cleopatra 1888

Miranda - The Tempest 1916


Circe Offering the Cup to Ulysses 1891

Apollo and Daphne 1908



本来ならばもう少し詳しく画業やエピソードについて書くべきだが、時間の余裕がない。そんな訳で、今回はこれでおしまいにする。


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