『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役を演じたときは、26歳であった。この時彼女は、善良な弁護士であった夫と一人娘を棄てて、ローレンス・オリビエと同棲中であった。情熱的ではあるが、自己中心的である性質は、役柄そのものであった。
少女時代から、ひたすら大女優になりたいと憧れてきた彼女は、後に夫となるオリビエと比較して批評され、しばしばヒステリー状態になった。その精神異常は、しだいに躁鬱病となって現れた。
さらには、戦争中から発病した肺結核が彼女を苦しめ、結局それが死因となり53歳で世を去る。
Wikipediaの記事を引用する。
Vivien Leigh, Lady Olivierヴィヴィアン・リー | |||||||||||||||||||
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『風と共に去りぬ』(1939年)の予告編より
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本名 | Vivian Mary Hartley | ||||||||||||||||||
生年月日 | 1913年11月5日 | ||||||||||||||||||
没年月日 | 1967年7月8日(満53歳没) | ||||||||||||||||||
出生地 | イギリス領インド帝国・西ベンガル州ダージリン | ||||||||||||||||||
死没地 | イングランド・ロンドン・ベルグラヴィア | ||||||||||||||||||
国籍 | イギリス | ||||||||||||||||||
身長 | 161 cm | ||||||||||||||||||
職業 | 女優 | ||||||||||||||||||
ジャンル | 舞台・映画 | ||||||||||||||||||
活動期間 | 1933年 - 1967年 | ||||||||||||||||||
配偶者 | ハーバート・リー・ホルマン(1932年 - 1940年) ローレンス・オリヴィエ (1940年 - 1960年) | ||||||||||||||||||
著名な家族 | スーザン・ファーリントン(娘) | ||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||
『風と共に去りぬ』 『哀愁』 『欲望という名の電車』 | |||||||||||||||||||
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ヴィヴィアン・リー(Vivien Leigh, Lady Olivier、1913年11月5日 - 1967年7月8日)
イギリスの女優。1939年の映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役と、1951年の映画『欲望という名の電車』のブランチ・デュボワ役でアカデミー主演女優賞を受賞した。『欲望という名の電車』は、1949年にロンドンのウェスト・エンドで上演された舞台版に引き続いてリーがブランチ・デュボワを演じた作品でもある。
リーは、当時の一般大衆からイギリスの名優ローレンス・オリヴィエの二度目の妻としての印象を強くもたれていた。リーとオリヴィエは多くの舞台作品で共演し、映画作品でも三度共演している。リーとオリヴィエの結婚生活は1940年から1960年まで続いたが、リーは徐々に双極性障害に悩まされるようになっていった。
その様子は、このようである。
鬱状態に入ると、だらしなくなり、ものを食べなくなり、睡眠薬を飲み耽り、自殺をはかる。また突如、狂騒状態に入ると、心に浮かんだことを、汚い猥褻な言葉で叫ぶ。物を投げつけ、衣服を引き裂いて裸になり、乗っている車や飛行機から飛び出そうとする。
ところが、それから覚めると、彼女は以前の通りの優等生にして絶世の美女に戻る。その繰り返し。
こんな女性が妻ならば大変ですね。それでオリビエも20年後ついに離婚。
しかし、舞台女優としての彼女は、戯曲『欲望という名の電車』の主役ブランチ・デュボア役を欲する。女優としての根性は半端なものではなかったのである。この演技で、2度目のアカデミー賞主演女優賞を獲得。
また、1940年代半ばごろからは慢性の結核の発作に見まわられるようになり、最終的にはこの慢性結核がリーの死因となった。
ヴィヴィアン・リーは、その後俳優のジャック・メリヴェールと結婚したのだが、結核は両肺に広がっていて重体だと告げられる。7月7日、ジャックが舞台から11時半過ぎに帰ったとき、ヴィヴィアンは、ベッドで眠っていた。ジャックは、台所で夜食を作り、15分後にひき返してみると、ヴィヴィアンはベッドから床の上に転がり落ちて死んでいた。彼女は、喀血しその血で窒息して死んだ。
死亡確認は、翌7月8日。
痛ましい死に方ではあるが、彼女は与えられた人生を思う存分に生きたのである。
1999年にアメリカン・フィルム・インスティチュートが発表した「映画スターベスト100」では女優部門の16位にリーが選ばれている。
むべなるかな。
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