このミュージアムが、依然の名称である「ホール・オブ・ホールズ六甲」のときに一度訪れたような記憶があるが、曖昧である。改称前の名前も実は憶えてはいなかった。何でもかんでも忘れる事だけは得意になった。 Wikipediaでは、このように記述されている。
六甲オルゴールミュージアム(ろっこうオルゴールミュージアム)
兵庫県神戸市の六甲山上にあるオルゴール博物館。
1994年7月21日に阪神電気鉄道の一部門として「ホール・オブ・ホールズ六甲」の名で開館、1996年には自動演奏楽器専門の博物館としては日本で初めて博物館法に基づく博物館相当施設に指定された。現在も阪急阪神ホールディングス傘下となった阪神電気鉄道にあるが実際の運営は2003年以降、子会社の六甲山観光株式会社に委託されている。2012年3月に六甲オルゴールミュージアムと改称された。
入館費は、大人1030円である。
パンフ(一部省略)
玄関入り口に横山路漫(よこやまろまん)さんの切り絵作品が展示されている。
横山路漫(よこやまろまん)プロフィール
京都府京都市出身。イラストレーター・切り絵作家。切り絵制作の傍ら、NHK文化センター・よみうり文化センターなどカルチャースクールで切り絵の講師を勤める。成安造形大学イラストレーションクラス非常勤講師。
とある。
特別展として、2階コンサート展示室で、
「オルゴールで楽しむ"不思議の国のアリス"~切り絵で描くモノクロームの幻想~」
が行われている。横山路漫さんの切り絵を基にした動画です。
特別展の案内パンフ
本展では『不思議の国のアリス』を題材に現代のアーティストが制作した作品をスクリーンに投影し、アンティーク・オルゴール等の生演奏とともに上演します。視覚や聴覚を使って立体的に作品を鑑賞し、『不思議の国のアリス』の世界観を体感する試みです。
オルゴールの演奏付きで、この映像作品はなかなか良かったです。これだけの数の切り絵を製作するのに、大変な時間をかけたのだろうと思う。やはり、見ごたえのある作品には、それに相当する手間暇がかかっている。
【企画の意図】 イギリスの数学者C・L・ドジソンがルイス・キャロルの筆名で書いた『不思議の国のアリス』は1865年に初版が刊行され、今年で150年目を迎えます。これを記念し、本展を企画しました。作品の書かれた19世紀末頃に全盛期を迎えていたオルゴール等の自動演奏楽器の演奏を通し、物語の描かれた時代の空気感を再現します。
また自動人形 エクリヴァンの実演もあった。舞台を終えて、愛しきひとへの手紙を書こうと思いたつ。机に向かい、まづランプを灯し、そして手紙を書きはじめる。舞台での疲れから、途中で居眠りをし始める。瞼が徐々に下がり目を閉じてしまう。しかし、ふっと気がつき目を開けて、ランプのあかりをつけなおし、手紙のつづきを書き始める。と、このような動作を行うオートマタでした。
ディスク・オルゴールによる、演奏もあった。
それでは、展示品を見ていく。写真撮影は可能です。
2階展示場にある、ディスク・オルゴール。
カリオペとレジナ・コロナ
自動オーケストラ
自動演奏のヴァイオリン 2器で演奏するんですね。凄い装置です。
2階に展示されていた横山路漫さんの切り絵。
このミュージアムの目玉の一つである自動演奏オルガン デカップ・ダンス・オルガン。2階コンサート展示室にある。
3階にも3つの展示場がある。そのうちの幾つかを紹介する。
シリンダー変更型オルゴールで、ロシアのニコライ2世の依頼で制作された。皇室で使われていたものだけに、飾りが豪華ですね。
壁にずらりと、デスク・オルゴールやシリンダー・オルゴールが並べられている。
第3展示室に当たるのが、ここ「館長室」。
架空のオルゴールコレクターの世界観を様々な品で表現した一室だそうです。そう言えば、地図、お人形、映写機、船の模型等、色んなものが展示されている。
また机の中が、ガラス張りで見えるようになっている。
中庭の様子は、前回写真でお見せした。 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015
池の畔にある、シュトラウス・カフェ。
音の風景を探して中庭散歩してから、立ち寄るとよろしい。
1階には、ミュージアムショップ 時音がある。
アンティークからトイオルゴールまで多彩な品揃えの専門店と書いてある。
最近評判になっているのは、オルゴールの組み立て体験だそうだ。
各パーツの名称
・ぜんまい(動力)/帯上の金属板が香箱の中にくるくると巻かれて入っています。
・シリンダー(プログラム)/楽譜の音符はシリンダーと呼ばれる筒の上に配置されたピンに置き換えられており、ピンの位置で鳴らす音とタイミングが決まります。
・ピン
・櫛(くし、発音体)/櫛の歯は所定の音程に調律されています。シリンダー上のピンが櫛の歯を振動させることによって曲が奏でられます。
・ガバナー/ギアについている羽根やゴム
もの作りのわくわくを体験しませんか。
六甲オルゴールミュージアムには、博物館ならではの研究・技術を活かしたオルゴール製作スタジオがあります。
“オルゴール組立体験”で、お客様自身の手でオルゴールを作り、その技術を体験してみませんか?
製作に携わるスタッフの説明とサポートにより、オルゴールについての知識も広がり、新しい発見とともに、自分だけのオルゴールが完成します。
ということです。詳しくは、オルゴール組み立て体験へ。
見ごたえのあるミュージアムでした。女性の方にはお勧めです。 かくして、見学を終えミュージアムの出口へと向かった。 入り口と出口は兼用です。
これでおしまい。
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