今日は、見舞いをお休みにしたので午前中に時間が取れる。それで、前回の記事のつづきを書くことにした。
今回は、母の作った押絵の紹介である。押絵ってなんだろうと思われるかも知れないので一応説明する。 Weblio辞書によると、
人物・花鳥などの絵を部分ごとに切り離し,綿で立体感を出し,美しい布地で包んで厚紙や板にはったもの。羽子板・壁飾りなどにする。押し絵細工。
と説明されている。その通りで、母の場合は人物専門の押絵である。見ていると、色紙の上に作ったものと、羽子板の上に作ったものと2種類ある。自分の気に入った作品は、額にいれて部屋の壁などに飾っている。
まづは額入りの押絵である。
御稚児さんだね。女の子の様子が可愛いね。
唐笠を持ついなせなお姉さん。 かって緋牡丹博徒を演じた藤純子がモデルと思われる。
鈴木春信の浮世絵から選んできたのだと思うが、オリジナルは不明である。
言わずと知れた写楽だが、東海道五十三次の色紙にイラスト風に貼りこんでいる。
男女対になっている押絵だが、こちらは春信風で妙に婀娜っぽい。
簪をもつ娘さん。 オリジナルは分からないのだが、母は上村松園の絵が好きなので、そこから選んで来たのでないかと思う。
おきゃんな町娘。オリジナルはあるんだろうけど、顔つきは母が好んで描くタイプである。
平安時代の旅衣裳ですね。 えらく福よかな女性です。 その当時はデブが美人だった。
因みに熊野古道では、こんな衣裳です。
木枯らしの中の少女
手毬 てんてんてんまり てんてまり・・・
十二単を着た姫 金銀刺繍の端切れが使われていて、豪華な衣裳になっている。
源氏物語絵巻の次の絵がオリジナルと思うが、構図が違っている。
作品を見て、平安時代に口元を隠す風習があったのか、と疑問に思ったので調べてみた。押絵制作上の方便でないかと思ったのだ。しかし画像検索で虱潰しでみていくと見つかった。下の絵の左上に、袖で口元を隠した姫(女官?)が描かれていた。なるほどねと思ったのであった。
大正時代の訪問着を着た娘さん。
湯上り姿の婀娜な御姐さん。 肌を広げて見せているところが色っぽいですね。
額には入れずに、飾ってある押絵。額入りの作品と比べて遜色ないと思うが、要するに高価な額を買う余裕がなかったのであろう。カバーは、食品包装に使うラップである。どこまでも安上がりに作ってある。
小唄のお師匠さん
竹取り姫
落ち葉焚き
日本風美人画
夕涼み
花魁
現代風美人画
洋服より和服のほうが、押絵では見栄えがするようですね。
洋装の女性
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